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はなまるア・ラ・カルト

03/27
2023

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変化の時代に選ばれるには?! 東川町の“まちづくり”に学ぶ

おっ、あの東川町の松岡町長が新聞1面に出ているではないか!?
(素晴らしい!そして嬉しい!)
私と石坂産業の石坂典子社長他で立ち上げた「里山と生きる協会」。
その立ち上げのイベントにゲストとして登場していただいたのが
北海道・東川町の松岡町長だった。
(今思うと、なんだか分からないイベントによくぞ参加してくれた!?)

当時は北海道の大雪山系麓の東川町が、“写真の町”として注目され、
“写真甲子園”として映画制作が決まったというタイミング。
私もこの東川町のさまざまなユニークな取り組みに興味を持ち、
何度か訪問させていただいていた。
それからも東京にいながらも、何度となく東川町の名前はメディアを通して
聞いていたのだが、ついに先日の日経MJの1面に松岡町長が登場していた。
それも、建築家の隈研吾氏と共にだから驚いた。

【1面の見出しは「“移住したい”のつくり方」】

北海道の東川町は2000年以降の国勢調査で、
5回連続の“人口増”が続いているという。
どの地方の市町村も人口減が当たり前の時代だというのに。
そして隈研吾氏もこの東川町にサテライトオフィスを開いたという。

隈氏曰く「北海道は自然は豊かだけど、車社会で、
いろんなものが町の中心部から遠くにあるイメージでした。
ところが東川は真ん中にほとんど集まっていて、
大自然の中にコンパクトシティがあるという両面性がすごく面白かった」と。

確かに都会とは少し違うオシャレな飲食店や、
アウトドアの“モンベル”などのお店も町の中心部に点在している。
そして少し離れたところには、この東川町ならではの
カフェ&ベーカリーも備えたインテリア雑貨ショールーム
“北の住まい設計社”があったりする。
(ここは私がお勧めしたい、こだわりスポット!)

もちろん、町のあちこちから大雪山系が眺められるわけだ。
そして東川町の立地としては、旭川市にほど近く飛行場にも近い。

【町の発展は、町外の人と出会った数に比例する!?】

松岡町長は①子どもたちにいい②教育にいい③健康にいい
そして自然も豊かなまちづくりに力を注いでいる。
さらに注目したい松岡町長のまちづくりの発想は…
刺激こそが進歩や成長の要因だと考え、まちづくりを考えるときは
とにかく外の人たちの声を聞きながら取り組む。
だから町の発展には、職員や町内の人が、町外の人と出会った数に
比例するのだと思い、能動的に接触を多くしているという。
(この発想が、素晴らしい!)

実は私が連絡を取り、“写真の町”について話を聞きたいというと…
町長含め3人もの担当の方々が1時間以上もお相手してくれたのだ。
そして東川町のお米と大雪山系から採れたお水をお土産としていただいた記憶が。
「この水で美味しく炊いて食べてください」ということだ。

そして新宿のとあるホールでの200人規模の“里山と生きる協会”イベントに
北海道から積極的に参加してくれたのも、その実践だったということ。
通常の役所とはかなり違う価値観で、町の未来の在り方に対して
能動的に意志を持って対応している。

これらの東川町ならではの積極性あるチャレンジが、
5回連続の人口増につながっているわけだ。

【まちづくりも私たちのビジネスも一緒ってこと!?】

日本のどの地方の町も、いま真剣に取り組まなければ
ますます廃れていく一方だろう。

この変化の時代、未来を見据え時代の動きに対して
能動的にチャレンジしないことには、その未来はないと言っても過言ではないだろう。
“モノの消費から意味の消費へ”の時代においては
まさにその対応が求められている。
Think Global,Act Local.
Think Long-range,Act Tomorrow.

もしかしたら、私たちのビジネスの活性化も、
社内の人たちが社外の人たちと出会った数に比例する?
クライアントでありお客様はもちろん、関係する協力会社やスタッフなど
さまざま人たちの声にしっかり耳を傾けないと、
これからのビジネスは上手くいかないということかも。

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2016年、東川町役場を訪問した際の松岡町長

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