06/19
2023
これからのビジネス成功の鍵は“仮説思考”にあり!
今回、注目したいのは「仮説思考」。
iPadで検索しても「仮説思考」がタイトルに付く本はたくさん存在していた。
ストレートに“仮説思考”もあれば、“超仮説思考”も“実践仮説思考”もあり、
“仮説力”に着目した書籍もあった。
まぁ、そのくらい「仮説思考」は、ビジネスの創造であり競争にも
欠かせない重要な要素であることは間違いないということ。
そして“仮説力"を鍛えることは、物事に対する判断力がつき、
ビジネスの場面でも優位に立つことができるという。
今回の新型コロナによるパンデミックでも、多くの専門家たちが
“パンデミック級の感染症が来るかもしれない”と警鐘を鳴らしていたわけだが、
残念ながら日本の行政はなかなか重い腰を上げられなかった。
行政だけではなく製薬会社もしっかり仮説を立てることはしなかった。
ところがアメリカ、ドイツ、イギリスは
この“パンデミックが来るかもしれない”という専門家の言葉に
仮説を立て動き始めていたと思われる。
そしてこの3カ国は、コロナが世界に蔓延してから1年ほどで
ワクチンを開発してみせた。
通常ワクチン開発の過程で有効性、安全性等を検証するためには、
数年から数十年かかるわけだが、
その検証の体制も含めて、おおよそ1年で開発でき
結果として多くの外貨を得ることにもつながったのだ。
“仮説を持つ”ということはさまざまな意味で有効で、
ビジネスでは成功であり利益につながるということ。
(このところ『仮説脳』竹内 薫著も読ませてもらった)
とにかくビジネスでは「仮説力」は常に求められると言っていいだろう。
特にすべてが加速する時代のビジネスは、どんどん変化するわけで、
その変化の流れを掴まないことには、次のアクションが見えてこない。
結果として仮説力の差が大きな差につながってくるということ。
ということで今回のテーマは“仮説思考”であり“仮説力”。
先に紹介した中島流の「すでに起こっている未来」は、
まさに“仮説思考”を能動的に展開しようと発信している。
さまざまな現状における現象(未来を予測できる現象)を観て、
来るべき未来の何を予測するのか。
そしてその予測から何を見出し、どう創造につなげるかである。
これまでのミレニアル世代やZ世代の特徴や傾向の割り出しも、
中島流の“7つのニューノーマル(新常態)”も仮説思考による分析ということ。
とにかく“仮説思考”をするからこそ、次の一手が見えてくるわけだ。
仮説は立て方によって大きなイノベーションを起こす力を持っている。
2007年に“iPhone”を世に送り出したアップル社のスティーブ・ジョブズは、
“未来を創造するための仮説”を立てたということ。
ジョブズは“未来を先読みする”“事前に予測を立てる”というだけではなく、
“こんな商品でありサービスを展開して、こんな当たり前を創造しよう!”
と携帯電話ではない“iPhone”を発想したわけだ。
“未来を創造するための仮説”といえば、イーロン・マスク。
電気自動車を開発して地球の温暖化を食い止めると発信して
時価総額No.1の電気自動車メーカー“テスラ”を創り、
宇宙への輸送コストを100分の一にすると豪語し、
結果として(スペースX社)再使用ロケット“ファルコン9”を成功させた。
(素晴らしい実行力!)
この2人はとにかく仮説力が強く、その仮説を世に発信して
新たな常識をも創造してしまう。
そして自分だけでなく関係者の意識も集結させ、そのモチベーションも上げ
その仮説を実装に移していくわけだ。
うんうん、すべては”仮説思考”から始まっているということ。
そして私たちのビジネスにおいては、
この“仮説思考”と例の“デザイン思考”が創造的な課題解決手法として
相補的いい関係なんだよねぇ〜
この関係はまた次の機会に!