これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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はなまるア・ラ・カルト

11/20
2023

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あなたは砂利から入れる? それとも大きな岩から?!

『ビジョナリーカンパニー』という本を手にしたこともあるが、
どんなビジョンを持って会社を経営しているのかは重要なこと。
何を目的に会社経営をしているのか?
そしてあなたの会社のミッションは?ビジョンは?

今どきは、企業の大小に関係なく多くの会社が、これらを明確に掲げ
会社経営をしていることは間違いないだろう。
いまどき、“儲けたいから”と謳う経営者はさすがにいないと思うが、
未だに“ビッグモーター”のような会社もあるわけだから
掲げたコンセプトは日々のマネジメントにしっかり反映してもらいたい。

そして私が創業した“株式会社クオーターバック”は
ブランディングをお手伝いする会社でもあり、
会社経営もパーパスが大切だとあちこちで語ってきたわけだ。

そこで例の『ものの見方が変わる 座右の寓話』(戸田智弘著)に載っていた
「大きな岩と小さな岩」という寓話を紹介しよう。

↓ ↓ ↓

「クイズの時間だ」。
教授はそう言って、大きな壺を取り出し教壇の上に置いた。
その壺に教授は一つ一つ岩を詰めた。
壺がいっぱいになるまで岩を詰めて、彼は学生に聞いた。

「この壺は満杯か?」
教室中の学生が「はい」と答えた。

「本当に?」
そう言いながら教授は、教壇の下からバケツいっぱいの砂利を取り出した。
その砂利を壺の中に流し込み、壺を揺すりながら、
岩と岩の間を砂利で埋めていく。

そしてもう一度聞いた。
「この壺は満杯か?」
学生たちは答えられない。

一人の学生が「多分違うだろう」と答えた。
教授は「そうだ」と笑い、今度は教壇の陰から砂の入ったバケツを取り出した。
それを岩と砂利の隙間に流し込んだ後、三度目の質問を投げかけた。

「この壺はこれでいっぱいになったか?」
学生は声を揃えて「いや」と答えた。
教授は水指を取り出し、壺の縁までなみなみと注いだ。

教授は学生に最後の質問を投げかける。
「僕が何を言いたいのか分かるだろうか」

↓ ↓ ↓

という話なのだが…
教授は、大きな岩を先に入れない限り、それが入る余地は
その後二度とないことを伝えたかったわけだ。
では大きな岩とは何なのだろう?
砂利とは?砂とは何なのだろう?

【すべてが加速する時代の大きな岩とは?!】
ここで言いたかったのは、まず先に自分の大きな志であり、
より大切にしたい思いを優先して壺に入れない限り、
日々のビジネスや生活におけるの目先の“欲求”や“必要”で
いつの間にかいっぱいになってしまうということ。

すなわち日々の砂利や砂で壺を埋めてしまう前に、
もっと大切なモノを先に入れることが重要だと教えてくれている。

そこで私たちの会社が掲げているミッションでありビジョン。
すなわち私たちの存在理由(パーパス)である。
これこそが会社という壺における大きな岩なのでは?!

当然多くの企業が、社会課題にどう貢献していくかを語っているはずだが、
その大きな岩をまず先に入れないことには、目先の都合や欲求で
壺は埋まってしまうわけだ。
すべてが加速する時代だからこそ、その行き先がブレないためにも
自社のパーパスを明確にしておきたいところ。

ところで、21世紀に入って社会課題もかなり変化してきていると思うのだが、
自社のミッションでありビジョンを見直しているだろうか。
そこがズレていては、当然多くのステークホルダーの足並みも
揃わないことになるのだが…いかがだろうか。

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『ものの見方が変わる 座右の寓話』より事例紹介

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