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はなまるア・ラ・カルト

05/27
2024

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柔道・全日本選手権で8年ぶりに旗判定が復活!! 私たちのビジネスも、日本人ならではの評価基準へ?!

小さい頃から“柔道”とず~っと関わってきた私としては、
このルール改定は結構大きなニュース。

そしてこの1月に69歳になってから、恐る恐るも久々に道着を担いで
文京区役所の裏の講道館へ練習に行ってきたところだったのだ。

全日本柔道連盟(全柔連)は、体重無差別で
日本一を争う全日本選手権(4月29日・日本武道館)で
2016年以来となる旗判定の復活などの
大幅なルール変更を行うと今年1月末に発表。
全日本女子選手権(4月21日)も同様のルールが適用された。

【攻撃的な姿勢を評価するルール改定!!】

主な変更点は試合時間と判定、勝敗の基準。
昨年まで試合時間の4分以内に決着がつかない場合は
ゴールデンスコア方式による延長戦に突入していたが、
新方式では試合時間は5分、決勝は8分に延ばし、
副審2人を含めた3人の審判員による旗判定で勝敗を決する。
反則負けとなる指導の数も3から4に変更する。

旗判定の基準は、審判規定に
「試合態度、技の効果と巧拙、及び反則の有無等を総合的に比較する。
攻撃を高く評価するため『指導』の数のみを持って判定の材料とはしない」
と盛り込んだ。

すなわち、「攻撃的な姿勢を評価する」方針を明確に打ち出したわけだ。
実のところは、ワザにより投げて勝つより、
場外に押し出して“指導”を与えたり、
掛け逃げ的ワザの出し方で時間を稼いだりして、
“柔道”として見てて面白くない試合が多くなりつつあったわけだ。
(ワザ師として活躍した私としては、非常に残念な傾向だったのだ)

【日本人の民度であり価値観を活かした“ビジネスの評価基準”】

先の“ビジ達”で紹介した、鍵山相談役の一日一話の『グローバル基準』。
「1990年ごろから約三十年間で、
日本人が有していた高い精神性が目に見えて失われてきました。
原因は、アメリカ発のグローバル基準を
採用するようになったからだと思います。

もともと、人や会社を一元的な数値だけで評価するのには無理があります。
これは日本人らしさの否定に他なりません。
いまこそ、日本人の美徳である高い精神性を取り戻すときです。」

まさに、鍵山相談役が言いたかったのはこの価値観のこと。

“柔道”は世界のスポーツにはなったけど、
日本人における“柔道”の在り方は、あくまで「柔よく剛を制す」。

私たちのビジネスも“グローバルスタンダード”の物差しだけでなく、
日本人なればこその価値観による評価が大切に思えてならないのだ。

このところ発信する
“経済資本経営”から“人と文化の資本経営”へもその一つ。
無理して世界基準にしなくてもいいので、
日本人としての“ビジネスの価値観”であり
“評価基準”を持つということが、重要な時代に来ているのでは…?!

もっと分かりやすく言えば、
企業規模や利益の大きさ、株価という経済的価値観だけでなく、
地域社会への貢献度であり、社会課題への取り組み姿勢、
働く人たちの満足度等も含め、
その企業でありビジネスを評価するべきということ。

“人と文化の資本経営”はまさに日本人らしい価値基準なのかもしれない。

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「柔よく剛を制す」がビジネスにも役立つ

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