03/10
2014
経営も5S化
(1)整理(Seiri)、(2)整頓(Seiton)、
(3)清掃(Seiso)、(4)清潔(Seiketsu)、
(5)しつけ(Shitsuke)。
これらはメーカーやサービス業を
手がける企業などが、
現場改善の手法として用いる
「5S(ごエス)活動」と呼ばれるもの。
本来は、現場の活性化や
職場環境改善のためのものだが、
これを経営に当てはめてみる。
すると、 “経営”も常に改善の意識を
持っていなければならず、
この5Sを意識することは当然、
経営のアクティブ化につながるのだ。
そこで中島流の経営の5S!
(1)整理、(2)整頓
整理は必要なものと不必要な物を分ける作業で、
整頓はそれを必要なときに
取り出しやすいよう優先順位をつけること。
だから、会議や会議のアジェンダなどをチェックし、
会社に必要な会議なのかを仕分け、
常に生きた組織運営が行えるようにする。
(3)清掃
清掃とは、一つひとつを確認して仕分け、
全体を確認すること。
仕事の進捗状況を定期的にチェックし、
仕事全体を正しく把握する。
(4)清潔
清潔なビジネスとは、
自社と取引先との関係の健全化に努めること。
外部協力者との関係はもちろん、
クライアントとも健全な関係にあるかを確認する。
(5)しつけ、習慣
しつけや習慣は、何回も行うことで身につけること。
こうした意識や行動は、
会社全体で共有し、行っていくことが大切。
日常の業務や自己の働き方に組み込み、
一人ひとりに習慣化させる。
では、たとえばどんな行動が「経営の5S」なのか。
私の会社で行っている具体例を紹介しよう。
弊社では、一つひとつの仕事について
進捗状況を報告する場を設けている。
これは、ある意味では(3)清掃である。
これにより、滞ることなく仕事が流れているか、
また自社の強みを活かした仕事が
展開できているかを確認できる
(様々な会議が有効に機能しているかの
チェックも定期的に行える!)。
そして、年に2度スタッフ全員が自分のビジョンを語り、
その実現に向け、具体的にどう行動していくかを
プレゼンテーションする場も設けている。
これは各スタッフの今後への意識向上がテーマであり、
(1)整理(2)整頓や(5)しつけ・習慣でもあるのだ。
“経営”こそ常に活性化した
状態を維持していないと、
社会の動きや取引先の変化に
ついていけないこととなるのだ。
もっといえば、経営は先手を取らなければ
大きなリスクにつながりかねないわけで…。
そのためにも5Sの発想は重要ということ。
そして「経営の5S」は、
スタッフにも能動的な思考と行動をもたらす。
その芽を大きく育てていくには、
継続し、習慣化させることが重要になるだろう。
いつ何が起きるかわからないいまどきの経済。
何事にも迅速に対応するためには、
日常の現場改善の5Sはもちろん、
これからは「経営の5S」で
常に経営の活性化を図ってみては?