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はなまるア・ラ・カルト

07/07
2014

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世界NO.1レストラン“エル・ブリ”の余波

スペイン・カタルーニャ地方の名店
『エル・ブリ』といえば、
「世界のベストレストラン50」で
4年連続1位を獲得し、
「世界で最も予約の取れないレストラン」として有名。

その理由は、料理のおいしさはもちろんのこと、
45席しかない店内に対し、200万件を超える
予約が集中することだろう(1日5000件以上!?)。

しかし、そんな世界的大人気店が突如
2011年に閉店してしまったのだ。

私もせめてその一部だけでも体感したいと思い、
『エル・ブリ』で半年間修行経験がある
日本人シェフのお店『エイティ・ワン』
に行ってみることに。

『エイティ・ワン』は池袋にあり、
1日に8席しか用意されず、
予定数のお客様が来店した時点で
シャッターを閉めてしまうという。
料理は、無国籍料理と言っていいだろう。

しかし、なぜ日本の若手シェフが
世界有数のレストランで働くことができたのか。
その理由をシェフに聞くと…。

何のアポイントも取らずに直接乗り込んで、
そこで働かせてもらえるように掛け合って、
承諾されたのだという
(行っちゃったが勝ちということのようだ)。

実は『エル・ブリ』では、無給でも働きたいと
願い出る若手シェフが後を絶たなかったそうで、
半年間限定で受け入れていたとのこと。

若手料理人は世界有数のレストランで
働きたいと思う。そこでの経験を活かし、
その腕を磨きながら努力する。
そして『エル・ブリ』
を活かした自分流の店を開くことを目指すのだ。

2011年に閉店した
『エル・ブリ』だが経験者は、
いま世界に何人いるのだろう。
50人いや200人くらいいるのかもしれない。

こうした相互関係こそ“エル・ブリの余波”
といえるだろう。世界有数のレストランは知らずして
世界中のビジネスや人材育成にまで
深く関わっていたのだ。

料理の味だけでなく、多くの料理人を惹きつけ、
そこで学んだシェフが別の場所で
その魅力を伝える。それが余波だ。

世界有数のレストランが世界中に余波を
与えているように、私も、ビジネスを
していく中で、『エル・ブリ』までとは
言わないが、常に革新を求め、
それが人から必要とされ、
さらには存在意義のある
ビジネスに挑戦していきたいと思う。

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『エル・ブリ』で修業経験があるシェフ

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私たちの入店と同時にシャッターを閉める

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『エル・ブリ』のお話を伺った

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