
04/27
2015

100年企業づくりは、100キロより遠い人づくりと文化づくり
毎年恒例の100キロウォーク。
今年もサポーターとして参加してきた!
今回は347名もの参加者が100キロの
道のりを完歩しようとチャレンジした。
ところがなんと、ゴールできたのは250人程。
参加者の中には、マラソン経験者もいたにも関わらず、
完歩率は75%以下となってしまったのだ。
やはり、100キロ先のゴールは遠く、完歩までには
長い時間を要することが、マラソンとはかなり
違うようだ。
長距離という意味では似ているように見えるが、
そこに求められてる要素や能力は大きく違う
ということだろう。
その違いと同様に、ロングレンジで
考えなければならないのが、企業経営だ。
世の中のどの経営者も
どうしたら長く事業を継続できるのかを求めている。
だからそのお手本として、
虎屋や半兵衛麩といった
数百年の歴史をもつ老舗企業から、
継続のヒントを得ようと考える経営者は多い。
確かに、100年企業から学ぶことは多々ある。
しかし、過去の100年を歩んできた企業からノウハウを学ぶより、
まずはこれから100年以上継続するために必要な体力や、
精神力は何なのかを考えた方がいいように思えてならないのだ。
100キロは長い。
完歩に必要なのは、歩きのテクニックや筋力、
そして通常求められる能力ではなかった。
それと同様に、100年を歩み続けられる体力と精神力とは、
ずばり100年の歳月に耐えられる人づくりを考慮した
風土・文化づくりにほかならない。
人を育て、価値観をスタッフに浸透させていくことが、
会社の体力や精神力を向上させることとなる。
会社経営は、マラソンより100キロウォークに近いが、
その道のりはさらに果てしなく遠く長い。
簡単に100年企業と言っても、本当に100年以上営業できる企業は、
全体の1%にも満たない。
根づくりをしっかりし、体力と精神力を備えた企業が覚悟を持って、
歩き続けてこそ、1%もない100年企業となれるのかもしれない。