05/11
2015
“孤軍奮闘”の都心の野菊から学ぶ
お! コンクリートの隙間から野菊が!
毎朝行っている駅周辺の掃除の際に見つけた、
全長40cmほどの野菊やたんぽぽ。
掃除を始めた10年ほど前から、
毎年春になると、
都心のコンクリートと建物の僅かな隙間から
凛とした姿を覗かせるのだ。
本来、コンクリートだらけの都心は、
草花が育つには厳しい環境だ。
そんな条件下にあっても、
毎年しっかりと花を咲かせるのだ
(飯田橋周辺では、野生の草花が春満開!)。
これら野菊やたんぽぽの、
その生命力溢れる姿はいつ見ても素晴らしい。
支援する者がいない状況で懸命に戦う
“孤軍奮闘”という言葉があるが、
まさに、厳しい環境下で懸命に生きる
野菊やたんぽぽにはそんな言葉がよく似合う。
もしかすると、野菊だけでなく、
私達も“孤軍奮闘”することが大切なのかもしれない。
なぜなら、厳しい環境を沢山経験すれば、
心身ともに強く成長し、
厳しい風雨に打たれるような状況にも
耐えることができるからだ。
もっといえば、その経験を活かして
様々なことに挑戦することもできる。
ここでふと頭に浮かんだのが、ビジ達でも紹介した
『猟師、花火師、ときどき祭り』の著者である
大島公司(おおしま・こうじ)氏。
大島氏は、大手広告企業の
サラリーマンを2年で辞めた後、
東日本大震災でのボランティアをきっかけに、
宮城県石巻市に移住。
現在は猟師として生活し、
様々なメディアで「生きる」ことの
大変さや楽しさを発信している。
また、猟師だけでなく、
祭りや花火にも興味を持った大島氏は、
祭りの運営や花火師にも挑戦。
それらのノウハウをもって、
フランスのある町で日本式の祭りを開催するなど、
それまでに得た知識を活かし、
幅広くチャレンジしているのだ。
まさに、大島氏は石巻市で“孤軍奮闘”しているわけだ。
己のことを誰も知らない石巻市に行き、
それまでの生活とは180度異なる環境下で
一歩一歩しっかりとした足取りで自分を創っていく。
そうやって目の前の様々なことと
能動的に関わっていくうちに、
異なる自分を発見することもできる。
さらに、そんな姿は、
傍から見ていても力強さがあり、
美しくも見える。
そうして、その知識や体験は、
必ずや以後の活躍場所を
拡大することにつながるだろう
(私も大島さんの今後に期待してま~す!)
私達のビジネスでも同じことが言える。
厳しい状況下での “孤軍奮闘”で得た “経験”は、
長期的な視点で見ると様々な場面で
活きるときが来るということだ。
そういえば、朝の掃除をしていなければ、
たくましい野菊たちに
気づくことはなかったかもしれない。
何かを徹底して続ければ、
必ずや何らかのリターンがあるということなのだろう。
今回ご紹介した大島氏はInterFM『BUSINESS LAB.』にも登場!
石巻市での体験から大島氏が得た学びや発見を知りたい方は
5月17日、24日の放送をお楽しみに!