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はなまるア・ラ・カルト

12/14
2015

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赤塚不二夫の存在理由

「ぼくはいつも漫画を描くとき、
フキダシの中に字でセリフを書いてきたが、いいかげんあきてきた。
そこで今回は、フキダシの中に絵を描いて、
絵の場所には字を書いてみようと思って。ワハハハ」

こんなことを語っていたのは、漫画家の故・赤塚不二夫氏だ。
赤塚氏の漫画作品に登場するキャラクターといえば、
おそ松くん、チビ太、イヤミ、ウナギイヌ、ニャロメ…、
そして世代を越えても知っている人は多いであろうバカボンのパパ!
私が物心ついたときには、すでに「おそ松くん」が連載されていた。
なんと1966年には、テレビアニメが放送されていたのだ。

赤塚氏といえば、
漫画の神様と呼ばれる手塚治虫氏ら
著名な漫画家が住んでいたことで有名な、
「トキワ荘」に集まっていたメンバーの1人である。
石ノ森章太郎氏や藤子不二雄氏ら漫画家の大御所たちと共に、
漫画における昭和の一世代をつくりあげてきた1人だといえるだろう。

今回、赤塚氏の生誕80周年の企画展
「赤塚不二夫のビチュツ展」に行ってきた。
「天才バカボン」の作風から見てとれるように、
この企画展はいたるところにユーモアが溢れかえっていた
(バカさ加減と言っていいのだろうか…)。

この展示は名立たるトップクリエイターたちが
赤塚作品のキャラクターをモチーフにした作品を展示しているほか、
80周年を記念して発行された書籍も置かれており、
冒頭にご紹介したセリフはそこから抜粋したものだ。
赤塚氏は普通の漫画家ならばやらないであろう、
エキセントリックな試みをしていることが多い。

例えば、自分もアシスタントも全員右手を骨折してしまったので、
左手で漫画を描きましたというもの
(もちろん骨折したというのは、赤塚氏のジョーク)。
ものごとを突き詰めていった人だからこそ、
従来の秩序にとらわれず“アナーキーな笑い”ともとらえられる
自由な表現方法を思いつくのだろう
(アナーキー、この言葉も昭和の香りがする言葉だよね)。

著書の最後には
「オレはとにかく、人のやらない漫画を
描いていきたいと思ってきたから、
それができたんじゃないかと思うんだ。
誰も描かない漫画、これが1番強いんだよ」という言葉が綴られていた。
赤塚氏が第一線で活躍してきた結論が、
この言葉にあらわれているのではないだろうか。

やはりどんなことでも、他の人がやらないこと、
そして自分だから出来ることを発見できれば、
それは自分の“存在理由”になるはず。
バカバカしさが痛快な作品の数々、びっくりするような行動、
そういったすべてに、赤塚氏が考えて追求してきたものが
つまっている気がしてならないのだ。

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なつかしいキャラクターがいっぱい

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なんだか気になるポスターだ・・・

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「ビチュツ展」に行ってきた!

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ユーモアが溢れている展示会場だった

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赤塚氏の関連書籍もおもしろい!

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