08/07
2017
“ゆっくり、いそげ”のクルミドコーヒー
今回はブルーボトルコーヒーでなく、
ミルクドコーヒーの話。
あれっ!?クルミドコーヒーだった。
西国分寺にあるクルミドコーヒー。
(もちろん、このお店はチェーン展開する店ではない)
そして、“クルミ”がテーマということもあり、
各席のテーブルにはクルミとキノコ型のくるみ割り器が
用意されていて、コーヒーのつまみに(?)にして
食べてもいいのだという。
私はもちろん美味しく1個いただいたわけだが…
実は、このクルミがここの店主・影山知明(かげやま・ともあき)氏が
関わる長野県東御市(とうみし)での“クルミの里おこし”の産物だという。
1970年代には東御市あたりでは、
いまの10倍ものクルミの生産量があったそうだ。
確かに輸入物の値段は、ここで生産され販売されるものより
かなり安いわけで、当然手間をかけて生産する農家は
少なくなってくることになる。
ほほ~、ってことはこのクルミだけをとっても
かなり店主のこだわりが感じられるわけだ。
(名前にもクルミが入っているわけだからねぇ~)
ちなみに、私が注文したのは、
650円のブレンドコーヒーと
650円のクルミドケーキ。
(どちらも税込み価格)
もちろん、コーヒーにもこだわりが感じられたが、
この手づくり感の強いブルーベリーを使ったケーキが
とても美味しいのだ。
どうだろう、ここまで紹介しただけでも、
クルミドコーヒーのこだわりであり
存在理由のいくらかが伝わったと思うが…。
とにかく、店の空間づくりも、
お客様も店内を流れる風もチェーンのお店とは大きく違う。
ところで、私がなぜ西国分寺まであえて
クルミドコーヒーを訪ねたのか。
それは、店主の影山氏があるラジオで番組に登場して、
いまの経済優先の社会に対してアンチテーゼを
語っていたからなのだ。
そして、影山氏の著書のタイトルが「ゆっくり、いそげ」。
(うんうん、わかるねぇ~)
そう、拙著「儲けないがいい」とも共鳴するところが多いのだ。
副題(?)は“カフェからはじめる人を手段化しない経済”。
そして、影山氏はこだわりの店を展開しながらも、
長野県で“里おこし”をも手伝っている。
やっぱり、いまの社会でも、気づいてしっかり行動する人はいるということ。
例の「里山と生きる協会」でも連携したいところ。
(影山さん、よろしくお願いします!)
冒頭でミルクドコーヒーなんて言っちゃったけど…
“クルミ”と“ミルク”の字面は似ているし、
コーヒーに近いのはミルクだし…
思わず、最初に名前を見たとき
「ミルクドコーヒー」だと思ってしまったんだよねぇ~。
(影山さん、すみません!)
とにかく、“ゆっくり、いそげ”ということ。