01/15
2018
“温故知新”ならぬ“温新知古”
「あれから20年。
コンピュータは僕にとって
自然に接続された第二の身体であり、
頭脳であり、そして表現のカンバスであり、
また、重要な研究対象になっています」
と…注目の“現代の魔法使い”と呼ばれる
落合陽一氏が語っている。
そして、コンピュータのことを
“たんぱく質の遺伝子を持たない集合型の隣人”とも。
げっ、この感覚は、私や多くの私に近い世代とは大きく違う。
落合氏はコンピュータと20年もつき合いがあっても、
まだ30歳なのだ。
落合陽一氏と言えばノンフィクション作家(?)で
スーパードライのCMに登場した
あの落合信彦氏のご子息ということ。
その落合信彦氏には、私がプロデュースしたイベントに
講師として出てもらったことが…。
そのときはお世話になりました(^ω^)
とにかくこのとらえ方は私たちとは大きく違う。
“天が動いている”と思われていた時代に、
“地が動いている”と言われているような…
それほどの違いがあるように思えてならないのは、
私だけだろうか。
この落合氏のような人たちの発想が
さまざまなところで活かされれば、
ここ20年で、いやここ15年で社会もビジネスも
大きく変わっていくことだろう。
そんなことを考えていた矢先、
ラジオからこんなニュースが…
「家電メーカーのダイソンがEV車開発に参入」
え~っスゴ!
家電というよりてっきり掃除機の“ダイソン”と思っていたのだが、
扇風機、そして照明となり、ついには自動車開発へ。
いや~世の中、すごいスピードで動いている。
まさに“パラダイムシフト”のときなのだ。
落合陽一氏のような若いイノベーターの出現を
目の当たりにし、ダイソンのEV車開発を耳にして
私の中に、ある四字熟語が閃いた。
「温故知新」ならぬ「温新知古」。
“新しきを温(たず)ねて、古きを知る”。
すなわち、これらの新しい動きを知って、
自分の“古さ”を知ったということ。
これからはこの勢いで
さまざまなものが変化していくことだろう。
その中にあって、自分のこれまでの古いインフラであり
価値観で“測って”いては、間違いなく
取り残されてしまうだろう。
残念ながらこれからのビジネスは、
私たちの都合に合わせてはくれないということだ。
これを読んでいる貴方も、自分の古きを認めないと
次のステージには行けない。
「温新知古」。
これが2018年の流行語大賞に選ばれるかも!