08/20
2018
「トイレ掃除イリュージョン」の世界へ
「いつの間にか便器の奥の方に手を入れていました。
最初はゴム手袋をしていたんですが…」
今回初めてチャレンジしたという参加者は、
チャーミングな笑顔で話してくれた。
これは昨日の「ありがとう築地市場!」トイレ掃除大会でのこと。
なんと、集まった掃除人は380人。
開会式が8時だと、
班ごとにグループで移動し基本的道具の使い方を聞き、
自分の担当便器が決まるのは9時頃だろうか!?
ここから約60分間が孤高のとき、
トイレ掃除への没頭時間が始まる。
1メートル越しに汚れた便器を見たときは
思わずすくんでしまうわけだが、
いざ便器と対峙し、素手で便器を掴んだ瞬間から
イリュージョンが始まる。
そう、不思議の世界へ案内されるのだ。
とにかく目の前のこの課題を解決しようと。
このトイレをピカピカにすることが
私の課せられた役割なんだとなってくるのだ。
これを私は「トイレ掃除イリュージョン」と呼んでいる。
これは便器磨きにチャレンジした人でないと分からない世界。
いつの間にか自分自信も磨いているのかもしれない。
そう、坂村真民先生の「鈍刀を磨く」と通ずるものが…
鈍刀をいくら磨いても
無駄なことだというが
何もそんなことばに
耳を借す必要はない
せっせと磨くのだ
刀は光らないかも知れないが
磨く本人が変わってくる
つまり刀がすまぬすまぬと言いながら
磨く本人を
光るものにしてくれるのだ
(続きあり)
ふむふむ…
とにかく、便器と対峙し
素手で便器を掴むところからすべては始まる。
「手」は自分が思っていた以上に勇気があるのだ。
何もしないで分かった風のことを言うより、
まずは行動してみること。
これはトイレ掃除の世界だけでなく、
私たちのビジネスでも一緒。
そういえば、掃除道55年の鍵山秀三郎相談役も
「動中の工夫は、静中の工夫に勝ること幾千億倍」
と言っていた。
「トイレ掃除イリュージョン」を体験したくなったあなたは…
http://www.souji.jp/