04/15
2019
「植福」ワインのプロローグ
ついに「土と太陽のワイン-yukidoke」が出来上がりました。
2015年にその構想を十勝の芽室町で発信してから早4年。
ついに初の芽室産ワインが出来上がったのです。
Memuroワインヴァレー構想に
ご支援ご協力ありがとうございました。
私にとってはその香りそして酸味ある味わい含め、
特に愛おしく意味あるワインです。
その赤い液体に唇が触れるたびに
素晴らしく美味しいワインに感じてなりません。
『幸田露伴の教えに、「植福」というのがあります。
つまり、将来よいことが起こる種をいま蒔いておこうという意味です。
たとえば、自分の裏山に桜を植えます。
桜の木は成長するのに時間がかかりますので、
植えた人自身には何の恩恵もありません。
しかし、後世の人がきれいな桜を見ることができます。
この考え方が「植福」です』
(PHP研究所:鍵山秀三郎「一日一話」より引用)
これは鍵山相談役が発信するこの4月13日のメルマガの一文ですが、
思わずMemuroワインヴァレー構想を発想した時のことを
思い起こしてしまいました。
私は桜ではなくワインぶどうの木だっただけなのです。
ワインぶどうは3~4年目頃から実をつけますが、
味わいのあるワインになるには10年以上は必要と言われてます。
滋味深い味わいには30年とも言われているのです。
だれかがチャレンジしない限り
その先の味わいのある芽室町のワインは出来てこないのです。
そして、新たな十勝の農業の可能性も生まれてこないということ。
2015年の発想時はまさに「植福」だったのですが、
若いぶどうの木でも樽で1年以上寝かされたこの味わいは
私にとっては美味に感じてなりません。
これは私だけの味わいでしょうか。
残念ながら、諸事情によりこのワインヴァレー構想は順調に進まず、
来年のワインは期待できません。
残念ですが…
でも、鍵山相談役のお陰で
改めてこのワインヴァレー構想が「植福」だったこと、
すなわち後世のための構想だったことを確認できたこともあり、
ここで再構築してチャレンジしていきたいと思った次第。
ここはあくまで「植福」ワインのプロローグということ。
すでにご協力ご支援いただいた方々には
この「土と太陽のワイン-yukidoke」を味わってもらい
その可能性を改めて思い描いていただき、
次なる応援ご協力をよろしくお願いします。
そして…
だれかがやってくれるでなく、
みんなで「植福」を心がけ行動に移しましょう。
次なる世代のためにも!
(なぜか発想が、熟年になってきたような…)