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05/13
2019

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“カレーは飲み物”だっけ⁈

「カレーは飲み物。」
えっ⁈これってキャッチフレーズ⁈
まさか、店名⁈

私が通う耳鼻科医院の近くにあるカレーの専門店。
いつ頃からこの看板が出されていたか記憶はないのだが…
とにかく大きな字で「カレーは飲み物。」の看板が掲げられていた。
ある日、そのお店の前を通り過ぎようとした途端、
その文字が目に飛び込んできて、速攻で入店した記憶が…。

その時の入店までの3秒にも満たない集約された葛藤を思い出すと…

え〜、カレーは飲み物だっけ〜。
違うでしょう。
それともこの店はスープカレーのようなシャブシャブのカレーを
ウリにしているってこと?
とにかく普通のカレーとは何らかの差別化が図られている
ということなのだろう。
まぁまずは食べてみないことには…

という葛藤の末に入店してみたわけ。
とどのつまりは、看板のキャッチフレーズにつられて
入ってしまったのだ。
ちなみに「カレーは飲み物。」というのは、
まさかの店名だったわけだが…

やっぱり、人は店名やキャッチフレーズで惹きつけられ
行動に反映するってこと。

そういえば、日本での本場イタリアンで一世を風靡した
カルミネ・コッツォリーノさんが、
「イタリアでは、ワインは味噌汁」の
画期的比喩表現をしたことがある。
その瞬間、そこにいた誰もが
そのインパクトある言葉に驚きながらもしっかり記憶したという。
その表現を耳にした瞬間、私たちの頭の中では
ご飯のとなりの味噌汁と
ワインが入れ替わったり点滅したりしたということ。

大きな字の「カレーは飲み物。」の看板を目にした瞬間、
カレーに慣れ親しんでいる私たちは、
早速、頭の中にそのカレーの状態をあれこれ想像してみることに。
そして、食欲も刺激され、好奇心も働き入店となるわけだ。

私もこの仕事についてなんと37年になるわけだが、
改めて、ネーミングの大切さ、キャッチフレーズの重要性を
今更ながら気づかせてもらったということ。

「カレーは飲み物。」の創業者の社長も、
テレビを観ていて耳にしたこのフレーズから
強烈なパワーを感じ、店名とすることを決断。
そして、それに違わないカレーづくりを試行錯誤したという。
(その社長の感性はさすが!)

ということで、今では複数の姉妹店があるわけだが…
2017年には「とんかつは飲み物。」
というお店が池袋にオープンしたという。

え~、とんかつは流石に飲み物ではないでしょう⁈
俺のフレンチ、俺のイタリアン、俺の割烹などの
「俺の…」シリーズとは違うんだから…

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カレーは食べ物!?

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とんかつは流石に飲み物じゃないでしょう!?

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