12/02
2019
「貫一お宮」を知らない熱海へ
「貫一お宮」と言えば尾崎紅葉の『金色夜叉』。
熱海のサンビーチには
今も例の貫一がお宮を蹴るシーンの銅像がある。
今回のQB社のLeaders Campでは観ることはできなかったが、
歩いているとあちこちにその名残があるのだ。
「別れろ斬れろは芸者の時に言う言葉。
…私にはいっそのこと死ねとおっしゃってください」
私のアタマに浮かんだセリフでありシーンはこれだったのだが…
残念ながらこのセリフを言っても
QB社の若い幹部たちは誰もが反応してくれない。
(こんなことはよくあることで…)
その反応はともかくとしても…
このセリフは残念ながら記憶違いだと⁈
これは尾崎紅葉の弟子の泉鏡花の「婦系図(おんなけいず)」の中の一節。
(多くの人が勘違いしていると…はははσ(^_^;)
貫一がお宮を蹴り飛ばしながら、
「ああ、宮さんこうして二人が一処にいるのも今夜かぎりだ。
(中略)いいか、宮さん、一月の十七日だ。
来年の今月今夜になったらば、僕の涙で必ず月は曇らして見せるから」
これです、これ!
さて、「貫一お宮」を知らない人が多くなったこの頃だが、
バブル崩壊後あれ程落ち込んだ熱海が復活つしつつある。
若い人たちが集まり
「観光と定住の間の多様な暮らし方をつくる」をテーマに
さまざまなリノベーションにチャレンジしているのだ。
(素晴らしい!)
私たちが今回のLeaders Campで活用させていただいた
セミナー会場も宿泊どころもリノベーションの物件。
だからそのカジュアルさが新しい!
これからの時代を担う人たちの価値観で
地元を巻き込み、ヨコのネットワークを活かしての展開だから
必ずや“新しい熱海”を創っていくことになるだろう。
「熱海の奇跡」という本も手にしてはいたが
現地を体験することほど確かな手応えはない。
「貫一お宮」を知らない人たちが
これからの熱海を創っていくということだ。