03/01
2021
クリオネは、鮮魚丸物!?それとも “脱炭素社会”の象徴?
“流氷の妖精”クリオネが鮮魚コーナーに!?
お~泳いでいるではないか。
確かにクリオネだ!
ところで、これって鮮魚!?
値札には“北海道産、鮮魚丸物”880円だって!
隣には同じオホーツク産かも!?の切身のタラが並ぶ。
“撮影OK、SNSでのシェア大歓迎!”とあり、
安心してスマホを構えるわけだが…
いろいろ調べてみると、関西のスーパーマーケットで
2017年頃から売られ、伊勢丹新宿店でも売られていたという。
もちろん観賞用だろうが、保存温度は4℃以下とあり、
“冷蔵庫で保管してください”と書いてある。
ということは、冷蔵庫を開けた時のみの鑑賞ということになるわけだ。
その姿も可愛くて泳ぐ姿も妖精のようなのだが、
北極近くの海では、なんと10センチ前後にも成長すると。
また、餌を見つけて捕食するときの姿は
妖精のイメージとは大きく変わり、不気味な姿に変わるという。
そのグロテスクなクリオネの姿は無理して想像しなくていいが…
ところでこの“流氷の妖精”クリオネたちは
いつまで北の海で過ごしていられるのだろうか!?
このままの私たち人間の活動状態で2050年を迎えると、
なんと夏は45℃を超す日が予想されるという。
(えっ!?35℃でスゴく暑いし、熱中症の可能性も高いと言うのに…)
これはフランスの専門家たちが研究した数値のようだが。
本来、私たちの活動で排出されるCO2、
その30%を吸収してくれるはずの森林などの生態系が、
この急速の温暖化により、“CO2吸収源”から“CO2放出源”に
変わってしまう可能性があると言う。
この可能性を考えると、少し前に16歳の環境活動家/グレタ・トゥンベリさんが
声高に発信していたことが伝わってくる。
「ごく少数の人たちが莫大なお金を稼ぎ続けるために、
私たちの未来を犠牲にしている…」
果たして“2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする”
という日本の「脱炭素社会」の実現はできるのだろうか!?
多くの人たちが“脱炭素社会”の象徴としてクリオネを飼い、
冷蔵庫を開ける度にあの可愛い動きを観賞しながら
“脱炭素社会の実現”を考えるというのも、いいアイデアかもしれない。