
11/11
2013

地グモの独り言
いや~。いっときは本当に住みにくかった。
ボクらの仲間もいなくなるし、何と言っても
餌がぜんぜんないんだ。
人間たちが、除草剤とか農薬とか
称する白っぽい液のようなやつを
撒くもんだから、棲家もなくなるし、
何と言っても餌がなくなる。
ボクらの餌!?
人間界では昆虫といわれている小さい虫たちだよ。
アリやダンゴ虫も食べるよ。
やっぱり、幼虫の方が好きかな。
ところが、ここの畑は、最高。
この畑の主人は例の白い粉も霧のようなものも一切撒かないし、
結果、何と言っても土がホクホク。
だから、ボクらの餌もあちこちにいるし(?)あるし、
仲間もたくさんいるんだ。
もちろんボクらは、人間たちが大切にしている
植物(野菜)には一切手を出さないし(興味ないし)、
それを蝕む害虫と言われる虫たちをよく食べているんだ。
結構、好物なんだ。
ほらほら、この畑には、あちこちにボクらの仲間、
地グモがいっぱいいるだろう。
だから、畑の見学はかまわないけど、
ボクらを踏まないように気をつけてね。
また、来るときには、ボクのDNAを持った地グモたちで
出迎えるから。
一千匹くらいで出迎えようか!じゃ、また!
なんて、地グモの独り言が聴こえてくるような、
関野さんの自然栽培の畑だった。
実はこの畑で採れた野菜をみんなで食べたのだが、
甘みがあってとにかく美味しかった(≧∇≦)
関野農園は生物多様性に合致した、共存共栄の畑だったのだ。