11/09
2015
平均年齢27歳の可能性
とにかく、バイク、バイク、バイク。
現地の人たち流にいえば、
ホンダ、ホンダ、ホンダとなる。
すなわち、ここではバイクのことを
“ホンダ”と呼んでいるという。
(ヤマハのバイクもホンダと呼ばれていた)
その昔の私たちが、
複写機のことを“ゼロックス”と
呼んでいたのと同じ状況だ。(懐かしい…)
雨だろうが、台風だろうが、
みんなホンダに乗っかって
移動しているという。
女性は短パンをはき、
ナマ足をむき出しにして乗っている。
2人乗りはあたり前。3人乗り、4人乗りまで
堂々とやってのける。
聞いたところによると、
子供やお年寄りは乗車人数に数えないという…
(ホント?!)
大きな脚立や抱えきれないような棚まで
ホンダで運んでいるのを目にした。
なぜ、ここまでホンダに頼ることになったのか…
他の移動手段と言えば、あまり自由のきかない
バスくらいしかなかったからのようだ。
とはいえ、ホンダ1台7~8万円
というからかなり高級品。
ベトナムの若者の月給の5~6ヵ月分
ということだ。
(高い~~~!)
なのに、ベトナムの2人に1人が
ホンダを乗り回しているのだ。
このホンダに乗る若者たちを見ていると、
強いエナジーを感じ、ベトナムの
これからのポテンシャルを
伺い知ることができた。
なぜ、ここまで活力を感じられるのか。
実は、ベトナムの平均年齢は何と27歳だという。
全人口9,250万人の平均が20歳代なのだ。
(若~~い!)
そりゃ、その可能性は街を観ても、
話を聴いてもひしひしと伝わってくるわけだ。
そして、その若者たちが日本語を学び
日本に行きたいと言っているという。
(お~嬉しいこと言ってくれるねぇ~)
今回は、ダナンとホーチミンを
訪問させていただいたのだが、
ビジネスの話を伺っても、社会構造を見ても、
現地の若者との会話からも、
これからいろいろと、
いい変化をしていくだろう
ベトナムの今を知ることができた。
この状況を知って、ある人が
“オセロゲームのまだ四角(よすみ)を
とられてない状態”と言ったのだ。
まさに、シロになるのかクロになるのか、
いろいろな可能性を秘めているベトナム。
だからと言って日本人が角を
取りに行っていいのだろうか。
いや違う。
他の外国の人も同様に角を
取りに行ってはダメだとも感じた。
これまで1,000年以上に渡り、中国や近隣の国、
そして、フランスなどさまざまな外圧に
押え込まれてきたベトナムだからこそ、
ここは静かに見守り、その可能性を十分活かして
もらいたいと思うのは私だけだろうか。
ところで、日本の平均年齢は40代の後半。
何とベトナムと20歳の開きが。
さて、そんな日本はどんな生き方がいいのだろうか。
やっぱり、その平均年齢に相応しい
酸いも甘いも知った大人の
生き方が求められているのだろう。
これもタテの発想であり、
“タテの生き方”と言える。