07/04
2016
サイボクハム“独立独歩”の70年
サイボクハムの銘柄豚、
イギリス原産の大ヨークシャー種と
デンマークのランドレース種をかけ合せ、
その子にアメリカ原産のデュロック種を
かけ合わせてできたオリジナルの豚肉
“ゴールデンポーク”。
そして、“スーパーゴールデンポーク”は
大ヨークシャー種に同じく
イギリス原産のバークシャー種をかけあわせ…。
と、まぁサイボク銘柄豚の品種改良については
この辺でよいとして…サイボクハムの話である。
サイボクハムは、埼玉県日高市にある
豚のテーマパーク。
こだわりの豚肉を堪能できるレストラン、
豚肉を使った加工品の直売所のほか、
温泉・陶芸教室・パークゴルフまで備えた
一大複合施設だ。
実は先日、αクラブの定例会で
40人規模でお邪魔してきたのだ。
10年ぶりの訪問だった。
サイボクハムはもともと、
養豚業界の父とも呼ばれる笹﨑龍雄氏が
種豚の品種改良を中心とする牧場として
1946年にスタートした。
サイボクの名は「埼玉種畜牧場」から来ており、
戦後まもない、栄養不足になりがちな時代に
美味しく栄養価の高い豚を育てることが
当初の目的だったという。
以来70年、徹底して豚の品質を
高めつづけてきたサイボクハム。
結果として、サイボクハムは独力で
飼料工場、種豚の研究所、
種豚・肉豚の成育を行う牧場、
自社牧場産の原料を使った
ハム・ソーセージの処理・加工場、
自社製品の販売所、パン工場、レストランに至るまで
豚と豚の流通に関わる施設を全て作り上げる
“完全一環経営”を行うに至ったのだ。
それが最終的に功を奏し、
全てが集まったこの豚のテーマパークに、
年間400万人が集まるようになったのである。
戦後70年間で、
既存の流通を使わずとも
サイボクハムが大きく成功したのは、
他に類を見ない品質の追求をし続けたからだろう。
そして、ここからが中島流。
以前ビジ達で触れた、
選ばれるビジネスのための
7つの法則、“新・選ばルール7”。
新・選ばルール7とは、
1.手間をかける
2.本物にこだわる
3.とことん追求する
4.人に優しい
5.社会性がある
6.大胆で潔い
7.徹底の二乗
この7つ全てに、
サイボクハムはあてはまっているのだ。
この70年、いろいろな困難があったのだろうが
サイボク流にこだわり追求し続けたことが
いまに繋がっているということだろう。
まさに、独立独歩の70年。
サイボクハムは、独立独歩で“仕事道”を
歩み続けてきたのだなぁ…。