04/17
2017
郷に入っては、トゥクトゥクに従え!
お客「〇〇レストランまで1ドルで行ってくれる?!」
ドライバー「何言ってるんだ、2ドルはもらわないと…」
お客「え~そう分かったわ。じゃ1ドル50セントで!」
ドライバー「だめだって、2ドルだよ~」
お客「じゃ、バ~イ!」
(日本語では、こんなやり取りだったはず)
というわけで私たちの交渉は決裂となったわけだが…
この交渉相手は“トゥクトゥク”のドライバー。
とにかく、日本でいうところのタクシーはめったに出会うことはなく、
街中は“トゥクトゥク”でいっぱいなのだ。
基本ルールとして、メーターも付いていない
“バイク+リヤカーゴンドラ”のトゥクトゥクを利用するなら、
乗る前の価格交渉が大切だという。
現地語のクメール語が話せないお客は、外国人価格帯となる。
わかり易く言えば、乗車代が高くなるということだ。
今回のツアーでは、このトゥクトゥクで
約60分間の街中一周コース5ドルも体験させてもらった。
(うんうん、リーズナブル!)
いやいや、このトゥクトゥクがカンボジアではお得だよ…
という話をしたいのではなく、
「郷に入っては、郷に従え」ということ。
この地ならではの、トゥクトゥクに乗って風を受け、
多くの人たちでごった返すプノンペンの街の若きエナジーを感じたとき、
この国のその先の可能性をも知ることができるのだ。
カンボジアの人口は、1千6百万人と、周りの国と比較すると少ない方。
そして、その人口の平均年齢はというと、なんと23.9歳だという。
(若~い!)
平均年齢がかなり若い国と思っていたベトナムが30歳。
それを大きく上回っているのだ。
ところで、なぜこんなに若い人たちが多いのか!?
これについては、ベトナム戦争から端を発し、長く続いた厳しい内戦が大きく影響している。
(ここでは、これ以上触れないが…)
その多くの市民が犠牲となった内戦から時間が経ち、
今やっと国が安定して来たことで、経済活動が活発化してきたところなのだ。
そして、現地通貨も流通しているのだが、中心通貨はなんとUSドル。
だから、多くの外国資本がせきを切ったように、入って来ようとしているのだ。
今回の視察では、オープンして半年という東南アジアで最大級のイオンモールも訪問して来た。
本当に多くの若いカンボジア人でモールは連日いっぱいになると聞いた。
まさに先程の平均年齢23.9歳を考えると、
これから数十年は発展し続ける国なのだろう。
一年経って訪れても、その変わりように多くの人が驚くという。
お~平均年齢が47歳という日本と大きな違い。
今回、こんな風に“郷に入ったら、郷に従え”ということで、
いつものように中心街の早朝ランニングもし、
トゥクトゥクにも何度か乗せてもらったことで、
大きく変貌しようとしているカンボジアを体感することができたのだ。
(荒木社長、いろいろとありがとうございました)
さて、この“トゥクトゥク”でいっぱいのプノンペンの街は、
私が次に訪問する頃には、どんな乗り物に変わっているのだろうか。