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目からウロコのおすすめ本

04/09
2018

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「世界のなかで自分の役割を見つけること」小松美羽・著

先日紀伊国屋書店に立ち寄った際、
小松美羽氏の書籍が平積みされており、
思わず「おっ!」手に取ってみた。

小松氏といえば、株式会社風土
(あの小山政彦氏が会長を務める)
に所属する、今注目のアーティスト(しかも美人である)。
だから本が出版されたのかな…?
と思ってしまい一度は通り過ぎたものの、
何か期待するところもあり、また戻って購入することに。

『世界のなかで自分の役割を見つけること』は、
小松氏の仕事の流儀をつづった本。
そのなかには、
「私は特別な、選ばれし人間ではない。
誰もが役割を持っていて、私はたまたま、
それに早く気が付くことができた、ただそれだけだ」
と、こんなくだりがある。

小松氏は、2014年に出雲大社に作品が奉納され、
2015年10月には有田焼の弥左エ門窯との
コラボレーションで、型師の方々に手を貸してもらいながら、
立体作品「天地の守護獣」を制作。
作品が大英博物館のキュレーターにも高評価され、
所蔵・展示が決まったという。

これは、小松氏のアーティストとしてのセンスはもちろん、
有田焼の型師の方々の思いも伝わったからこその結果だろう。
さらに、同年の11月には美術品オークション最大手のひとつ
「クリスティーズ」で絵画作品「遺跡の門番」が
数百万円で落札されたのだ!

たった3年ほどで、アーティストとして
高いステージに上がっている小松氏。
この本にサブタイトルをつけるとしたら、
まさに「大和力(やまとぢから)」!
これは、風土という会社のテーマでもあり、
日本が元々持っている和の力を足して大きな力にしていくということ。

小松氏は、
「人と人。魂と魂。天と地。その世とあの世。
異なるもの同士がつながるための、
言葉以外のコミュニケーションツール。それがアートだ」
と語っている。

小松氏がいうように、
世界の様々な文化を集約し、統合する能力こそが
日本が持つ“和”の力なのかもしれない!

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ぜひ手に取ってみてほしい

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