04/30
2013
『奇跡のリンゴ』 完全映画化
いつもはおすすめ本をご紹介するコーナーなのだが、
今回は特別におすすめシネマをご紹介!
世界で初めて無農薬・無肥料のリンゴ栽培に成功し、
現在も自然栽培を実践し続ける木村秋則氏。
無農薬リンゴの栽培は絶対に不可能と言われていたが、
木村氏は苦闘と絶望を繰り返しながらも
決して諦めることはなかったという。
それは、農薬が原因で体調を崩した奥様への想い。
そして、家族の強い絆が生み出した奇跡。
そんな『奇跡のリンゴ』物語が、ついに完全映画化されるのだ。
正直、私はほんの数分の予告編を見ただけで涙してしまった。
ちなみに、主演は阿部サダヲさん、奥様役は菅野美穂さんが演じている
(このキャスティングも木村夫妻にピッタリ)。
さて、私はこの映画に2つの期待を抱いている。
1. 「自然栽培そのものの拡大」
木村氏は11年間に渡る試行錯誤の末、農薬汚染の心配がなく、
美味しいリンゴの自然栽培を実現した。
人にも環境にもよい、自然の摂理に適った自然栽培が、
この映画を通じて全国に広まってほしい。
2. 「自然栽培における考え方の浸透」
今、私たちが日々過ごす経済優先型の社会は、人の都合によって
余計なものが多く取り入れられ、それによる被害が至る所で表れている。
こんな時代だからこそ、本来の自然の摂理に適った考え方に立ち返り、
本当に必要なものだけを選択する勇気が大切なのだ。
この映画は、そんな“ファインスピリッツな社会”をつくるために必要な、
“気づき”を与えてくれるのではないか。
実は木村氏には、私が主催する「αクラブ定例セミナー」で
ご講演いただくなど、様々な形で関わらせていただいているが、
その度に私は多くのことを学ばせてもらっている。
例えば、以前ビジ達でもご紹介させていただいた
“アップルツリーパラダイム”。
これは、目に見える利益ではなく、人間性や企業理念など
目に見えない“根づくり”を徹底しようという
「根>幹>葉>実」のビジネス概念。
土壌をしっかりつくることで、太い幹が育ち、
多くの葉が生え、結果として良い実が成る。
すなわち良い成果につながるというわけ。
まさにこれは木村氏の農業の教えからヒントを得た考え方なのだ。
植物も、人も、企業も、そして社会も、
質の高いものを生み出すための“根幹”はすべて同じなのである。
そんな、人間として大切な考えを多く気づかせてくれた木村氏。
この映画を見る人も、物語の感動だけでなく、
必ず何かしらの“気づき”を得ることができるだろう。
是非、6月8日(土)全国東宝系ロードショー
『奇跡のリンゴ』にご期待いただきたい
(涙腺がゆるい人は、ハンカチ2、3枚必要かもね…)。