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目からウロコのおすすめ本

09/19
2023

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『ChatGPT産業革命』編集/日経クロステック

このところ丸善で購入したムック本『ChatGPT産業革命』(日経BP)には
“ビジネス界に鳴り響く生成AIのファンファーレ”という
ショルダーコピーが書かれていた。
ファンファーレだから、さまざまな業界のビジネスに
“ジェネレーティブAI”が始動する合図という意味なのだろう。

わずか2カ月で1億人のユーザーを獲得したというChatGPT。
2022年11月がChatGPTリリース、ChatGPT-4は2023年3月。
金融業界も建築業界も、教育も広告も…
実はさまざまな業界で多くの企業が、その可能性を知って
水面下でしっかり取り組んでいたという。

【隈 研吾事務所では、画像生成AIを“否定の材料”として!】
冊子を開いて1番に注目したのは、隈 研吾建築都市設計事務所。
所員はMidjourneyなど画像生成AIをよく使っているという。
使い方はさまざまだが、基本的には“否定の材料”として
活用することが多いと。
(否定の材料??)

例えばパース画像が欲しい場合、AIに“隈 研吾の建築”を学習させて、
“隈 研吾” “低層オフィス” “森の中”と言ったワードを入力すると
これまで隈 研吾氏が設計した建物と似たデザインが生成されてくるという。

ところが所員に求められているのは“隈 研吾をどう超えるか”。
だから、AIが生成したデザインとは異なる、
これまでの傾向からは想像できないようなデザインにチャレンジするために、
検討の幅を広げるツールとしてAIを活用しているのだという。

設計者にはイメージだけでなく“使いやすい空間になっているか”など
さまざまな観点で建築を追求しなければならないわけで、
AIで生成したイメージを活用しながら、自分たちの提案を
どうブラッシュアップしていくかが設計者に求められることになるわけだ。

【名だたる企業が、その先を目論んですでに導入していた?!】
→パナソニックHDは4月、国内9万人を対象に
ChatGPTを利用できる環境を提供開始。
業務の生産性向上だけでなく、使いこなした上で
新たなサービスアイデアを出してもらいたいと期待しているという。

→日清食品HDは3月にGPT-4を触ったときに衝撃を受け、
この流れは間違いないと思い、早期に活用することが
競争力につながると考えたという。
そこで初級者向けには入力のコツを教えるセミナー、
中級者向けには本格的なプロンプトエンジニアリングを教育する予定だという。

→ベネッセHDは4月からグループ社員15,000人を対象に
ChatGPTを活用したAIサービスの運用を開始。
生成AIを活用することで、“動的に問題を作成する”ことも視野に入ってきた。
だからAIには他の業界以上に感度高く持っていたいと。

→伊藤忠商事は5月に伊藤忠商事の情報システム部門やDXプロジェクト推進室、
その他グループメンバーで専門組織を発足。
6月中にChatGPT環境を構築した上で、7月中旬には
全社リリースを目指している。
米GoogleのBardや日本製の大規模言語モデルにも順次対応する計画。

→三井住友ファイナンシャルグループは4月、ChatGPTを基にした
社内業務のAIアシスタントツール“SMBC-GPT”の導入に向けた
実証実験を始めた。
秋ごろを目処に、全行員が使えるシステムにする予定。
金融業界は当初慎重姿勢だったがこのところ潮目が変わり、
大手金融機関は積極姿勢に転じた。
文書検索やシステム開発の支援から顧客対応まで、期待は高まる一方だという。

実は弊社“クオーターバック”が育った広告業界こそが
今後大きな影響を受ける可能性が高いという。
(実のところは、QBのビジネスドメインはかなりシフトしているので
それほど影響はないと思うのだが…)

↓ ↓ ↓

とにかくどの業界にあっても、これら“ジェネレーティブAI”を
先んじて駆使することこそが、業界においてリーダー役を務められるかどうか
ということなのだろう!

そこで私のアタマには例の“リスキリング”のキーワード。
次世代の働き方に向けて新しいスキルを身につけることなのだが、
今こそChatGPTや画像生成AI含め、これらジェネレーティブAIに対して
そのリスクへッジも含めて手練れになるということ。
すなわち「AI DRIVEN」な人が求められるってこと!

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名だたる企業のChatGPT導入実績とは!?

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