02/12
2019
食といのちを守るをテーマに46年主導
46年続けているもの、皆さんにはあるだろうか?
(46歳以下の人はムリだけど…)
今回お話する青木紀代美さんは、
「食といのちを守る会」の代表。
32歳のときに「子どものいのちを守る会」として活動を始め、
会の名前こそ変わったが、現在なんと78歳!
野菜から牛乳、調味料にいたる総ての食品が
安全なものになるよう、活動されているのだ。
(仕事道、46年! ってこと)
しかし、青木さんとの出会いはつい最近。
先日の「掃除の会」後、理事たちが集まる
事務局会議が行われたのだが、
そこにちょこんと座っていた女性が青木さんだったというわけ。
その時はご挨拶程度だったのだが後日連絡があり
「ナカジマさんだからお願いしたいことがあるんです!」。
えっ、なになに?
「ナカジマさん、北海道十勝ご出身なら
『よつ葉乳業』のことご存知ですよね?
お仕事は、広告とかPRのことですよね?
そんなナカジマさんだから、お願いしたいんです!」
掃除の会メンバーという信頼関係を背景に、
こんなふうに仰っていただいたのだ。
青木さんは未熟児で生まれたご自分のお子さんのために
食の安全を追ううち、よつ葉牛乳に行き着いたのだという。
そのよつ葉牛乳・・・というか、
よつ葉乳業が本社を置くのが北海等・十勝だ。
出生時1,700gだったお子さんも、
よつ葉牛乳を飲んで今では立派な成人に。
医食同源、という言葉もあるが、
食べることは健康を維持することに直接関わってくるのだ。
なんと40数年も前に、「より良いものを、より安くの時代は終わり。
これからは、より安全・より安心な食べ物でなくては。
食はいのち、いのちは食だと言ってもいい!」
とすでに発信する活動の先輩がいたというから、その先進性には驚くばかり。
こうした人との出会いも重なり、
食育・教育・農業を束ねた啓蒙活動を続けてこられたのだ。
そんな情熱の46年が結晶したのが、
「食に添う・人に添う」という1冊の本だ。
2017年12月に上梓されたこの本では、
命を守ろうとするなら食を大切にしなくてはいけない、
そのためには農業を守らなくてはいけない・・・
との思いが綴られている。
とりわけ私の記憶に残ったのが、最後の一節。
“「天知る、地知る、我知る、汝知る」。
お祖母ちゃんが教えてくれたこの言葉が、
迷っているとき、いつも私の心に響いてくる”と。
他の誰が知らなくても、天は自分の想いを知っている。
この信念があってこそ、青木さんは46年間、
そしてこれからもご自身の道を貫いていけるのだろう。
これぞまさに、青木紀代美さんの“仕事道”だといえるだろう。