09/30
2019
スタバ流エンパワーメント
新宿の本屋に行くと、「ミッション 元スターバックス
CEOが教える働く理由」を含めスタバ関連の本が4冊
ほど平積みされていた。
そしてこれらの本はどれも“人”に照準を当て、経営
をしているスターバックスについて書かれている。
世界、27,000~28,000店で働いている多くの人達がイキイキ
としているからこそこのような多くの本が出版されている
というということだ。
この5月に私がリーダーズセミナー(10人ほどのメンバーと)で
中目黒のスターバックスリザーブロースタリーを見学した時、
このお店についていろいろお聞きしたいと申し出たところ、
ある女性スタッフが快くそしてイキイキと私達の質問に応じて
くれた。
そこで働く大勢のスタッフは全国の店舗に応募をかけ、
面接を経てから中目黒の店舗で働くことになったという。
彼女曰く、「地方から出てきたのだが、今、非常に満足して
働いている」と語ってくれたのだ。
まさに、働いている人たちの満足度、モチベーションが高い
ことを目の当たりにした。
そして本屋に並んでいた「スターバックス再生物語」。
ご存じのようにスターバックスはハワード シュルツ氏が創業。
一度CEOを退き、その後スターバックスが低迷してたのを機に
2008年CEOに復帰した。
その際、アメリカにある7100店舗すべてを一時閉鎖し、“完璧な
エスプレッソ“を作るための研修をした。
この費用たるや・・・数百万ドル!!!この時にシュルツ氏は、
「会社とかブランドとかではありません。皆さん自身が大切
なのです。お客様に出すのにそれで十分かどうかを決めるのは
皆さんです。私は皆さんの力になります。そして、何より皆さん
を信用し、信頼しています。」と語り、スターバックスで大切
なのは利益よりもお客様に最高の体験を提供する“誇り”である
と力強く発信したのだ。
スターバックスの“ミッションステートメント”の第一番目には、
「働きやすい環境を提供し、社員が互いに尊敬と威厳をもって
接する」と掲げられている。まさに人がイキイキと働き、モチ
ベーション高く業務に励める要因がここにある。
またコーチングの手法をも取り入れており、その中でも重要
なのは“コンピテンシー”とのこと。
コンピテンシーとは“成果の出せる能力”、“成果につながる
行動特性“のことだが、中島流では、“エンパワーメント”だ。
おわかりだろうか? 人を中心に据えた考え方を基盤として
組織が活性化、すなわちエンパワーしているということだ。
地球規模で展開するスタバで働く人たちはとんでもないほど
多い。
ここで働く人々がイキイキと、お客様に素晴らし体験を
してもらうための動きをした時に、働く人々に存在理由が
でき、満足度もあがるのだ。
コーヒー店のスタッフがここまでのモチベーションを持ち、
そして多くの人々が勤めようとしてくれている。
ここから学ぶことは中小企業にとって大きい。
スターバックスは、先日ビジタツで紹介したWhat(目的)と
Why(意義)を明確にして経営している代表例だろう。
働く人々のモチベーションを作り、そして世界で愛されるスタバ
として多くのお客様に “最高の体験”を演出している。
これがスターバックス流エンパワーメントであり、仕事道
ということ。