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10/21
2019

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大里流前始末は “タテ三方よし”

9月に千葉県を中心に大きな被害をもたらした台風15号。
停電・断水、倒木や強風による建物の被害や交通網も多大な
影響を受けた。
今回、お話する「大里総合管理(以下 大里)」は千葉県
大網白里市にあり、ここも3日間停電した。

停電中ゆえ事務所の電話は鳴らず、多くがスタッフの携帯に
かかってきたわけだが、困っている人々から、もしかしたら
事務所にもかかってきているかもしれないと考え、
自社所有の2台の外部給電可能なトヨタの
プラグインハイブリッドカー(PHV)で電話をつないでみた。
すると多くのSOSが来ていたのだ!SOSの合計はなんと450件。

そんなとき、大里にトヨタから地域でお役に立てて欲しいと
PHV車を25台も運転手つきで提供してくれる連絡が・・・。
当然、これらのPHV車がSOS先で活躍するわけだが・・・。

なぜ、トヨタは大里に25台ものPHV車を提供してくれたのか?
中島流に解釈すると、大里流の“5つの前始末”が出てきた。

それは・・・。
前始末 1 東日本大震災から8割の節電の実施
 (2割ではないですよ!)
前始末 2 過去の経験からPHV車2台の導入
前始末 3 仕事の4割は地域活動
前始末 4 学童保育
 (既に学童保育出身者の社員が5人いる)
前始末 5 決算時に内部留保を優先
 (災害等、仕事の収益なくても社員は安心して活動できる)

このような前始末をしているからこそ、トヨタは大里に
PHV車を預けたら有効活用してくれると判断して
提供してくれたのだ。
これにより、地域の多くの方々の手助けをすることができたわけ。
それこそが大里の存在理由となり、多くの地域の方々に
支持される結果となっているのだ。

そして、お気づきだろうか?
SOSを出した人々や、助けてもらった人々は、将来、
間違いなく大里の事業である建築や不動産関連について
大里に相談することになる!
お金に直結しない地域活動により、地域で信頼され、
結果的に広告宣伝費をかけずとも、
お客様に選ばれるということにつながっている。

里山資本主義の藻谷浩介氏が発信する
「お金に依存しない経済システム」をサブシステムとして
構築しようとする考え方にも通じている。

少し前にもビジタツで紹介した“タテ三方よし“とは、
「売り手よし・買い手よし・世間よし そして将来もよし」だ。
大里の事業展開は、まさしく“タテ三方よし”の実践ということ。

いや~。それにしてもちょっとやそっとではマネできない実践だ!

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大里綜合管理の野老代表取締役

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大里の事業展開は“タテ三方よし”

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