03/02
2020
全て必然、必要、そしてベストタイミングで! まさに仕事道!
先日「掃除の奇跡フォーラム」を開催した。
2020年“日本を美しくする会”の総会の後で
行われた全国の掃除の会の代表世話人たちが集うイベントでのこと。
昨年末に「トイレ掃除の奇跡」が出版されたのを記念し、
関係者によるパネルディスカッションを開催したのだ。
この本は、20年前に発生し、18年前に収束した広島の暴走族事件
をテーマに書かれている。
大きく拡がった広島暴走族問題を、日本を美しくする会
広島の代表世話人 井辻氏、広島県警 竹内警察官、
その後から登場する広島県警 竹花本部長の3人と
鍵山相談役が関わることで、約2年半後に、収束させた
ノンフィクションだ。
1999年から2001年は暴走族のピークだった。
1999年11月に広島では、「えびす講事件」という
警官隊と暴走族の衝突事件が発生した。
その動きと平行しながら、竹内警察官が
暴走族に“一緒にトイレ掃除をしよう”と声がけをしていったのだ。
勿論、簡単には暴走族の暴走が止まらずにいたところ、
2001年9月に竹花県警本部長が着任。
暴走族取り締まりに注力し、12月にはパトカーが暴走車に
体当たりする強行策も実行された。
暴走族の背後には、暴力団と人的、資金的つながりのある
「面倒見」という人物がいたのだが、この「面倒見」にも
竹内警察官が“トイレ掃除”を声がけした結果、暴走族と竹花本部長、
井辻代表世話人そして鍵山相談役が一緒にトイレの便器を磨くという
機会もつくれたのだ。
もちろん、そこに広島市民の協力があったことも忘れてはならない。
2002年の4月には、暴走族追放条例も施行され
その秋には広島の暴走族問題がほとんど収束したという。
冒頭のパネルディスカッションに話を戻すが、
そのコーディネーター役をさせてもらいながら、
頭に浮かんだキーワードは、
「この世に起こることは、全て必然で必要、
そしてベストタイミングで起こる」
という松下幸之助氏の言葉!
すなわち、広島の暴走族問題解決にあたり、
“トイレ掃除”をテーマに、竹内氏、竹花氏、井辻氏と鍵山相談役が
ベストタイミングで出会ったからこそ、短期間で収束できたのだ。
すなわち、“必要”、“必然”、そしてベスト”だったということ。
そして暴走族をしている若者も、立ち直りのきっかけとして
“トイレ掃除”があり、また、暴走行為をしている若者達を
立ち直らせてあげたいという市民の「思い」が
うまくからみあい収束に至った。
まさに、“必要”、“必然”、“ベストタイミング”だったと。
これが“トイレ掃除の奇跡“と言われる所以。
私達の人生においても、必ずいろんなトラブルが起こる。
そこで、悲しかったり、腹が立ったり、不安になったりしたとしても
そこで学ぶことが、その後の人生に関わってくるのではないか・・・
そう考えれば乗り越えられるのではないだろうか!?