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2024

鍵山掃除道による “掃除の意義と効用”について
2024年12月1日の「鍵山秀三郎一日一話」は
“掃除の意義と効用”。
「掃除にはさまざまな意義と効用があります。
そのなかで、とくに私が感じるのは次の三つです」
とあり
(1)掃除は自己を確立することができる。
目の前の問題を受け止め、自分で考えて行動するようになる。
(2)掃除は周囲の人に配慮して、
いつも先のことを考えるようになる。
(3)掃除は人と時間・行動を共にするため、
目標と価値観を共有できる。
(鍵山秀三郎著『凡事徹底』「一日一話」PHP研究所刊)
ここで鍵山相談役が語る“掃除”は、
「日本を美しくする会」であり
全国の“掃除に学ぶ会”などが実施する、
複数の掃除人が集まって行う掃除のこと。
【この12月の“関西ブロック大会in滋賀”に参加!】
12月7・8日と滋賀県大津市の三井寺にて
関西ブロックの掃除大会があったのだ。
コロナパンデミック以後、
関東以外の掃除イベントに参加したのは初めてかもしれない。
参加してみると、多くの掃除関係者であり知人に会え、
多くのコミュニケーションに出会えるのだ。
“掃除”というテーマであり
“鍵山掃除道”に集い関わるもの同士として
そこには共通の価値観が存在する。
この価値観によるコミュニケーションが
私たちが集う意味なのかも知れない。
【鍵山相談役の語る“掃除の意義と効用”について】
そこで、この関西ブロック大会で体験した
久々のやり甲斐ある“小便器の清掃”も含め
鍵山相談役の語る“掃除の意義と効用”について考えてみたい。
その1◆
目の前の問題を受け止め、
自分で考えて行動するようになる。
→その目の前の尿石であり水垢をどう取り除くか?!
そのための手段として、ときにはマイナスドライバーや
スクレパーを使い、またナイロンタワシだけでなく
金属メッシュをも使い、
研磨剤入りの“カネヨン”で汚れを落とす。
(すべての道具がすでに揃っているところがスゴい!)
その2 ◆
掃除は周囲の人に配慮して、
いつも先のことを考えるようになる。
→掃除の大会には、老若男女、ベテランから初心者まで
さまざまな人たちが参加する。
ということから、それぞれのチームには
リーダーとサブリーダーが存在する。
この人たちが必要と予想される道具をシート上に揃え、
その使い方であり手順をも指導してくれるのだ。
(リーダー、サブリーダーは、
すでにリーダー研修を受けている掃除人)
その3◆
掃除は人と時間・行動を共にするため、
目標と価値観を共有できる。
→掃除大会の冒頭では、主催者がそのテーマを語り
その背景や趣旨も共有する。
そしてそれぞれのチームに分かれてからも、
それぞれの参加の意味を共有してから始まり、
体験後のコメントも共有する。
鍵山相談役の言う“掃除の意義と効用“を
理解していただけただろうか。
2023年に“掃除に学ぶ会”は30周年を迎えたわけだが、
この30年の間、より意義あるものとするために
試行錯誤しながらも、そのシステムとルールが
出来上がってきたのだ。
実は、私は“日本を美しくする会”の広報担当理事ということもあり、
これを発信しているのかも知れないのだが…