04/21
2014
“自然栽培”の追求はミッション
日本には有機栽培を行っている農家が
どのくらいあるかご存じだろうか。
なんと、全農家の
0.2%(JAS有機)しかないのだ!
自然食に対する生活者の関心が高く、
ホールフーズ・マーケットや
トレーダー・ジョーズなどの、
オーガニック系ストアの多い
アメリカですら0.6%という実態だ。
そもそも、本来は
無農薬栽培が通常だったはずだ。
しかし戦後辺りから、
企業の戦略の下に農薬や化学肥料を
使用する農家が増えた。
確かに農薬や化学肥料を用いた
慣行の栽培法であれば、
都合に合わせた野菜づくりが可能だ。
しかし、農薬や化学肥料で
一度汚れた土地は、
そう簡単にはよみがえらない。
“奇跡のリンゴ”でおなじみの
木村秋則氏も、何年も何年も
試行錯誤を続けてきた。
また、何度かお邪魔させていただいている
関野農園の関野幸生氏は、
自然栽培の野菜づくりを続けている農家だ。
慣行栽培で使われるF1種と呼ばれる品種は、
しっかりと実をつけてくれるのは1年目だけ。
だから、毎年種を購入しなければいけない。
それでは、その土地に合った
強い品種は永遠に
つくれないことになってしまう。
そこで関野氏は、
本来の自然栽培ができる土壌を整え、
その土地に強い在来種を
育てようという発想をしている。
そして、オーガニック系の居酒屋や
妊婦の方向けの給食事業などを展開している、
株式会社自然回帰の大西礼二社長。
自然栽培の野菜などを使った
体によいメニューづくりや
店づくりをしていると、
正直なところ…割に合わないという。
しかし、なぜそれでも2人は
自然栽培にこだわった展開を続けるのか。
その答えは一緒だった。
「私たちは、それをミッションと
思ってやっています」。
慣行栽培でつくった野菜が
安く提供できるのに比べると、
自然栽培の野菜は手間がかかり、
収穫量も比較的少ない分
どうしても割高になってしまう。
それでも彼らが自然栽培に取り組むのは、
使命感があるからなのだ。
本当に体によく、地域に優しい食とは。
子の代、孫の代まで考えたとき、
そのミッションは志になる。
これからの時代は
間違いなく自然栽培に向かっていく。
4/27のInterFM『BUSINESS LAB.』は、
なんと2時間スペシャル!!
関野氏と大西氏のお二方をお招きして、
自然栽培に対するビジョンについて伺います。
是非お聴きあれ!
――――――――――――――――――――――
InterFM『BUSINESS LAB.』
東京76.1MHz・横浜76.5MHz
毎週日曜 朝 6時から好評放送中!
──────────────────────