これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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04/06
2015

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大里流の“育む仕事道”

私がさまざまなメディアを通して発信している“仕事道”。
仕事とは、単にお金を稼ぐものではなく、
組織を成長させるものであり、
個人のスキルや人間性の成長を促すものでもある。

そんな“仕事道”を体現している会社の1つが、
ビジ達でもたびたび紹介している
大里綜合管理(以下、大里)である。

大里では、「地域貢献」を経営理念の1つに挙げており、
地域の人々や様々な企業・集団と
積極的に情報交換をすることで、
地域全体の活性化を目指しているのだ。

先日、そんな大里の
「経営計画発表会」に出席させていただいた。

この発表会は、社員や仕事関係者はもちろん、
社外の経営者などを招き、
来期の経営計画や各リーダーのビジョンを発表する場で、
今年で18回目を迎えるという
(社外の参加者では私が皆勤賞だと!)。

いつも通りのスタッフによるウェルカム合唱なども交え
“大里らしい”おもてなしの発表会となった。

“大里らしい”中でも、
今回私が注目したのは「大里スピリット賞」。

この賞は、会社への貢献度だけではなく、
その個人の努力や頑張りを評価するもので、
スタッフ全員がコメントつきで投票して決める賞だ。

今回受賞したのは、
草刈りを担当している20歳(?)の青年だ。
彼は、かつて引きこもりだったそうだが、
定時制高校に通いながらも、
仕事でもリーダーシップを発揮していたという。
その姿をスタッフたちは温かいコメントと共に評価したのだ。

このように、あまり表立たずとも
粛々と努力を続けている人を評価することは、
企業において重要なことだ。

なぜなら、みんなの前で認められることによって
本人はやる気を感じ、結果、
仕事へのやりがいや更なる自己成長につながるからだ。

このことを中島流に
“育む仕事道”と呼んでいる。

この発想は、中里スプリング製作所が行っている
「好きな社員ランキング」にも同じことが言えるだろう。

これは、「笑顔」「通る声」「入れたお茶が美味しい」などの
テーマごとにスタッフがランキング形式で選ばれ、
1位のスタッフは表彰されるというものだ。

これにより、スタッフには自負心や向上心が生まれ、
結果、会社への貢献につながるのだ。

このように、数字などの表立った貢献でなくとも、
それぞれの努力を認め、評価することは、
スタッフだけでなく、企業にとっても成長につながるといえる。
だからこそ、大里では、「大里スピリット賞」を
年1回の経営計画発表会の一つの狙いとしているのだ。

仕事は、稼ぐだけで完結するのではない。
スタッフ個人のスキルや人間性を育むことで、
組織全体を成長させ、社会への貢献を
次代へとつなげていくことが大切なのだ。

“育む仕事道”、これは中小企業にとって
大切なキーワードといえるだろう。

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歌で大里流おもてなし

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本日の目玉「大里スピリット賞」!

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スタッフの自己成長を促し企業成長へ

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“育む仕事道”の実践!

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