
12/02
2013

「おふろ甲子園」の意義
居酒屋甲子園、
治療家甲子園、
会計事務所甲子園…
最近、「○○甲子園」と命名されたイベントが
いろいろな業界で展開されているという
(野球とは関係ないところでだ)。
そんな中、先日、
初めて「おふろ甲子園」の決勝大会を見てきた。
先に挙げた○○甲子園は、
「この業界から日本を活性化したい!」という
思いから始まったものが殆どで、「おふろ甲子園」もそのひとつ。
ここでは、全国40以上の温浴施設がエントリーする。
そして、絞られた6つの施設が決勝戦で競い合うのだ。
舞台に4、5人のスタッフが出てきて映像を交えてプレゼンし、
それを受けた観客が評価し、投票するというシステムなのだが、
これが結構盛り上がるのだ。
「私達の仕事は、冬は寒くても水を扱い、
夏は汗だくになりながらも掃除をします!」
…という具合に、お風呂清掃係や接客サービス係等、
それぞれのマネージャーや担当者がそれぞれの思いを発表する。
その中にはこんなエピソードもあった。
24時間営業のお風呂屋で、
朝5時に清掃スタッフが風呂場の掃除をしていると、
居合わせたお客さまからこんな言葉をいただいたという。
「いつもありがとうね。おかげでいつ来ても
きれいなお風呂に入れるのよねぇ。
近所にも温浴施設はたくさんあるんだけど、
ここまで足を伸ばしちゃうのよ」
お客さまにこんな風に感謝されるとは、
ここのスタッフとして冥利に尽きるというもの。
もちろん、スタッフは俄然やる気が増したという。
このイベントを観ながら思ったこと。
それは、○○甲子園イベントは、
その業界にとって“大きな意味”があるということ。
まず、大会に参加することで、
多くのスタッフの帰属意識が深まる。
そしてスタッフの発表や、
店長の考えや理念を聞いたりすることで、
改めて自分たちの仕事の役割を確認できる機会となるのだ。
もちろん、スタッフ同士の絆も深まることだろう。
また、業界の中で競い合い、
周囲と比較することで向上心も増し、
しっかりとした目標設定が可能となるだろう。
さらに、仕事に対する誇りも醸成することができるはず。
つまりエントリーすることで、さまざまな相乗効果が得られるということだ。
○○甲子園は、思った以上に
意味あるイベントであることが理解できた。
新たなチャレンジをすることは、
相乗効果につながると言っていいだろう。