02/24
2014
アイデアは棚卸マッチング
「おいしい生活。」
「プール冷えてます」
「ビュ~ンな体験させたげる。」
この有名なコピー。
一度は目にしたことがあるのでは?
この業界に勤めて早40年目(げっ!)。
今までプランニング会社として、
多くのブランディング、ネーミング、
キャッチコピーとさまざまな広告を
作らせていただいた。
その経験から思うに、
プランニングとは、
ありきたりのシステムに乗せるだけでは、
人に興味すら持ってもらえない。
そこには、今までにない
“新しいアイデア”が必要不可欠なのだ。
そこで、先にご紹介した
3つのキャッチコピーを
再度見ていただきたい。
糸井重里氏の西武百貨店
「おいしい生活。」
今までにない新たな言葉の組み合わせが、
どこか新鮮な世界観を感じさせてくれた。
また、岡田直也氏の
遊園地としまえん「プール冷えてます」
(本当に冷えていたら大変なのだが…)。
私は行ったことのないとしまえんだが、
その夏はきっと繁盛したことだろう。
そして、私中島の
「ビュ~ンな体験させたげる。」という
フィットネスクラブのキャッチコピー。
どんな言葉をあてはめても普通だったので、
“ビュ~ン”としてみたが、
結構ビジュアルと合っていて好評だった。
さて、そこでだ。
これからのアイデアは、どんな風に…
そして、どんなプロセスから生まれてくるかだ。
すなわち中島流の
「アイデア発想」のしくみ解説である。
まずは大きなキャビネット
(棚がたくさんある本棚のようなもの)が
頭の中に置かれていることを想像してもらおう。
そのキャビネットの棚には、
基本的な知識(概念)や情報、
ノウハウ、時流キーワードなどが
キレイに整理されている。
そして広告のコンセプトを踏まえつつ、
棚卸をしながら、
今の時代にあったものや
求められているものと
マッチング作業していくのだ。
そのことを私は、
「棚卸マッチング」と呼んでいる。
過去に入れた多くの知識や
時流キーワードをストックしておき、
「必要そうなもの」だけを選び出し、
組合せ、新たなものを創造していく。
アイデアの作り方はまさに
「棚卸&マッチング」なのだ。
そして、今やこのスキルは、
言葉や広告のプロフェッショナルだけに
求められるものではない。
つまり、誰もがさまざまな場面で
求められる時代となっているということだ。
今後、ビジネスを展開する上で、
今までにない“新しいアイデア”を
創り上げる作業は、
企業が継続するための
重要な鍵となるだろう。
まずは、棚卸マッチングの訓練から!