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シナジースペシャル

09/01
2014

sny

坐禅の奥義を求めて

静かに瞑想にふける人たち。
シーンとした寺のお堂に、パァン! と強い音が鳴り響く。
打たれた人は一礼して、またお堂に静寂が戻る。

坐禅というと、こんなイメージを持つのではないか。
実は、この“パァンと打つ”動作、
曹洞宗では警策(きょうさく)というのだそうだ。

それも二種類あると言うから驚きだ。
まずひとつが、坐禅中の態度がよくない時
(眠気がさしていたり、雑念に心がまとまっていなかったり…)に
「なっとらん!」と入れていただくもの。
それから、自分で
「今日はどうしても心がまとまらない。どうぞ警策を入れてください」と
入れていただくもの。

私はてっきり、「お前の態度はなっとらん!」という時に
入れられるものだとばかり思っていた。

おまけに受け方まであるというではないか。
合掌したまま首を左に傾け、右肩を開けるように低頭する。
こうすると、警策を受けても痛くなく、
また静かに座禅に戻ることができる。

よし、では自分から入れていただこう!
そう思っていた矢先に、僧侶の方から
「隣の人が警策を受けると、今まで落ち着いて坐禅を組んでいた人も、
どうしても心が乱れがちです。他の方を邪魔しないためにも、
あえて無闇にお願いなさらないように」
と釘を刺されてしまった。
ナルホド確かに…。

前置きが長くなってしまったが、
実はこれ、石門心学・実践講座の一環で、
曹洞宗大本山永平寺別院長谷寺(ちょうこくじ)にお邪魔して、
初心者向けの坐禅講座をしていただいたときのことだ。

本来は一回40分程度の坐禅を二回組むらしいのだが、
初心者向けということで、
15分くらいと、30分くらい程度の二回を、
坐禅に関する説明と共に組ませていただいた。

短い時間ではあったが、その時間の深かったこと!
お蔭で、日頃の雑事を離れ、自分を改めて見直すことができた
(かな~…?)。

坐禅をしている間は、人と情報が溢れる現代でありがちな、
人と比較したり、余計な欲が出てきたりといった
無駄な葛藤が消える。
(消えるはず!)

自分の在り方を見直し、自分本来の姿に気づける時間なのだ。

坐禅の「先輩」に当たる方曰く、
「坐禅の禅という字は示す偏に単純の単、
つまり“単純に示す”ことが本来の目的なのでは」。

つまり、“何もしない、何も考えない”時間を持つことで
自分本来の姿を示すことができるということらしい。

まだまだ私は本当の初心者で、坐禅の呼吸も習得できていないのだが、
“本来の自分をみつめる”時間の魅力にすっかりはまってしまった。
その可能性をもっと探求していきたい!
という気持ちになっている。

今回は初心者向けの簡単なものだったが、
次からは本堂で行う本格的なものにも参加できるそうだ。

知らないうちに「余計なもの」が堆積しがちな現代社会。
あなたも坐禅を組むことで、
もう一度自分を見つめ直してみてはいかがだろうか。

syn (1)

初坐禅記念!

syn (2)

坐禅参加者の方々だ

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