09/08
2014
“エコーロケーション戦略”の実践化
近頃のセミナーや講演会でよく口にするのが、
「エコーロケーション戦略」。
いろいろな場で口にするものだから、
「で、具体的にはどうすればいいの?」とよく聞かれる。
いやいや、そんなに難しいことではないのだ。
まずは手始めに、お客さまのネットワーク、
すなわちお客さま名簿を眺めてみよう。
その担当者などを頭に浮かべぼーっと眺めているだけでOK。
すると、「AさんとBさんのお仕事を、
こんな風に結び付けられるなぁ」
「CさんとDさん、共通点があるじゃないか!」などと
アイデアが浮かんでくる。
後はそれを具体的行動に移すだけ。
あるいは、自分の会社の組織図や
会議チャートを眺めてみよう。
「ウチの会社、マネージャーの年齢が偏ってるなあ。」
「このA会議、もしかしたら不要かも?
活性化するための策を講じなければ!」
というふうに、当たり前だと思っていた組織の
「中身」に気づくことができる。
それが次の行動に結びつくのだ。
俯瞰することで気づき、それを行動におこす。
ごく当たり前のことをしているようだが、
一体なぜ「エコーロケーション戦略」などと言っているのか。
それは今、社会が価値観の転換期にあるからだ。
3.11以降、日本の社会は様々な変化を余儀なくされてきた。
エネルギーに対する考え方、防災意識、人との絆。
若い人たちの新しいビジネスへの挑戦も多い。
子供の頃からITに親しんで育った彼らは、
その昔の若者とは全く違った価値観を持っているだろう。
こうした社会の変化に対して、ビジネスも
鈍感ではいられないはずだ。
「今まで通り」で安心しているのではなく、
チャレンジしていかなくては。
実際、変化に備えて私がおこした
「行動」の例を挙げてみよう。
まずは、働く環境の改善。
就業規則の見直しや、評価システムの見直し、
ダイバーシティ経営への意識向上によって
「もっと働きやすい会社」を目指している。
それから、“言える化”“見える化”に
向けた社内の改善。
新人社員でも意見を言える、
風通しの良い会社作りだ。
さらにHPなどを充実させ、
コーポレートコミュニケーションの充実をはかった。
IT化の波に乗れ! ということでもある。
こうして私は、常にチャレンジを続けている。
大成功を収めることもあるが、
短期的には失敗してしまうこともある。
しかし、本当に重要なのはその時の結果ではないのだ。
エコーロケーション戦略の項目を上げれば、
1.働く環境の改善
2.管理の効率化→IT化
3.組織の血流力UP
4.採用システムの見直し
5.省エネ化・エコ化
6.“言える化”“見える化”
etc…
常にチャレンジを続け、その反響を糧に自らの
人間性とビジネスを発展させていくこと。
それこそが“エコーロケーション戦略の実践化”なのだ。