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シナジースペシャル

05/18
2015

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“里山ワイナリーの相乗効果”

ついに、あのヴィラデスト ガーデンファーム
アンド ワイナリーへ行ってきた。

ビジ達で何度かご紹介している、
玉村豊男さんがオーナーを務めるワインの複合施設だ。

ヴィラデストのワイナリーは勿論のこと、
千曲川ワインアカデミーの教室であり、
ワイナリーでもある建屋を見学させてもらった。

アカデミーは今年スタートし、
教室と新しいワイナリーも竣工したのだ。
周辺農家が沢山の葡萄を収穫しても、
5、6年分は十分対応できる醸造施設だという。
今回のアカデミーは24名の生徒を受け入れ、
週2日ぶどう作りやワイン造りを学んでもらう。

現在、玉村さんのワイナリーは12年目に突入し、
多くのお客様に利用され、順調に事業展開できているそうだ。

なのに、なぜ玉村さんはアカデミーを開いたのか?
施設の建設には大きなお金が必要だっただろうし、
生徒が安定して集まらないリスクがあったのにも関わらず、である。

ここに私の注目は集約された。
玉村さんの本でも語られているが、
千曲川沿いには沢山の集落が存在する。
ここで葡萄やワインが沢山造られることで、
多くの人が集まり、ひいては地域活性化へつながるとすれば…。

更にロングレンジの視点で考えてみる。
ヴィラデストワイナリーだけが事業展開できていても、
その先もお客様が来続けてくれる保障が無いのである。

地域の発展はヴィラデストワイナリーの未来をも考えた行動であり、
そこからアカデミーの構想も生まれているのだ。

地域活性化のため、玉村さんは
「千曲川ワインバレー構想」に取り組んでいる。
これはワイナリー開設に興味がある人々、
就職を希望する若者を支援するもので、
アカデミーもこの一環である。

これだけのチャレンジを行う玉村さんは、
なんと今年で70歳!
ここまで精力的に活動する理由を訪ねた時、
玉村さんはこう語ってくださった。

「地域活性化こそが嬉しいんだよ。
実はヴィラデストワイナリーもそうだったんだけど、
上手くいくかどうか分からない時に一生懸命やる、
そのプロセスが面白いんだ。」
なるほど! そこに生きがいを感じているということだ。

玉村さんが取り組んでいるワイナリー事業には、
人や地域、里山をも活かした、すべてに好影響を与える可能性がある。

これが“里山ワイナリーの相乗効果”なのだ。
玉村さんはそのことを、
葡萄を育てワインを造ってきたことで実体験したのだろう。

活動が大きくなるにつれ、また新たに引き寄せられる
仲間やお客様が大勢いるに違いない!
今、日本のあちこちで“里山ワイナリー”から次なる
“相乗効果”が生まれようとしているのだ。

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葡萄の木

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美味しく出来たかな

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すばらしい笑顔の玉村豊男さん

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大きく育て!

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