06/08
2015
“より高い志”ワイナリー構想
「ワイナリーをつくって、6次産業化を!」
なんてことだけでは留まらず、
「新しい時代の農業ビジネスの確立を目指して!」
と熱く語ってしまった。
え? どこで語ってきたって?
実は私の出身地である北海道で、
プレゼンテーション(セミナー)をさせてもらう
機会があったのだ(今回で2度目!)。
北海道の地でぶどうを育て、
ワイナリーづくりをし、
新しい農業ビジネスを目指す。
私が思い描いているのは、
ただ「つくりあげたい」ということだけではない。
日本のこれからに、
先駆けていくものを確立させたいのだ。
私が生まれ育ったのは、
北海道・芽室町の上美生(かみびせい)という地域。
ここに流れる川は、美しく生きる川と書いて
「美生川(びせいがわ)」なのだが、
構想中のワイナリーには
この「美生」という地域名を用いたいのだ。
そうすることによって、
美生地域の私たちも
“美しく生きること”を
意識していくことができる。
そして、訪れてくれた人にも、
“美しく生きる”ということを
考えてもらうきっかけとなってほしい。
今回のプレゼンを通じて、
何より嬉しかったのは、
このコンセプトが響いた感触があったことだ。
やはり重要なのは、どんな志があって、
そのビジネスを展開するのかということ。
私の趣味や道楽として
始めたいと思われてしまったら、
おそらく誰も耳を傾けてはくれないだろう…。
収益性のあるビジネスだから。
世の中の時流だから。
そんな内容を伝えたとしても、
なかなか参画者は集まらないだろう。
だからこそ時代背景を考慮した、
この地域ならではの
農業ビジネスを先駆けよう! と思ったのだ。
日本の農業が、厳しい局面に差しかかっている現代。
TPP問題、農業改革といった課題が山積み状態だ。
そして都会の多くの人が
里山を求めているはずなのに、
里山に触れるきっかけが
なかなか得られないという現状。
これらの課題に、
ソリューションをもたらす構想を提案したなら、
参画してくれる人も多いはずだ。
この話は、ビジ達でも何度も登場している
“三角コーン力学”に当てはまる。
より高い志を持ち、広い範囲で発信していたことは、
やがて集約され、狭い範囲に効果をもたらす。
三角コーン力学の事例として、
すでに里山ビジネスで成功している
「産直市場グリーンファーム」や
「ヴィラデスト ガーデンファーム アンド ワイナリー」
が挙げられる。
こういった事例が示すように、
高い次元でとらえ、
より広く発信していくことが結果として、
多くの人たちの価値観につながっていくのだ。
益があるかどうかではなく、
参画し協力することに
意味があると思ってもらえること。
それこそが、構想が成功へと近づく
第一歩になるのだと信じている!
さて、次はいつ
“高い志と具体的構想”を
プレゼンに行こうかな!?