これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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シナジースペシャル

10/31
2016

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続・それ回ってる!?

私が毎月参加している、新宿歌舞伎町の早朝街頭清掃。
早朝の5時40分ごろに現場へ到着すると、
すでに掃除道具は揃い、きれいに並んでいる…流石だ。
そこで疑問が湧くのだが、
これは誰が準備しているのだろうか?

歌舞伎町の清掃は、雨が降っても寒くても
毎回150人ほどは集まるという活動だ。
この活動をうまく「回す」ために掃除道具はいつも用意され、
それぞれの役割を担う人がいるのだ。

1、朝早く道具を運び、揃える人がいるから、
私たちはすぐに清掃活動を始められる

2、リーダーたちの存在があり、
どこを掃除するかを決めてくれているから、
たくさんの人の力が活かされる

3、拾い集めたごみを整理してくれる人がいるから、
ごみが処理できる

4、タライに水を用意する人がいるから、
道具や手を洗うことができる

5、道具を整頓して持ち帰ってくれる人がいるから、
最後は広場がきれいになる

6、毎月の掃除を告知してくれる人がいるから、
たくさんの人が集まる

7、区役所の人たちがごみを回収してくれるから、
私たちは清掃活動ができる

ざっと並べてみただけでも、これだけの役割があるのだ。
いやはや、早朝に準備をしてくれる人たちに感謝である!
…いや、今回の話はそこではない。
いかに前始末が大切か!?
…という話でもない。

私が今回言いたいのは、
活動を継続できる体制をつくるということ。
この新宿での清掃活動は、なんと15年(?)も続いているのだ。

これだけ続くのは、うまく回るようなシステムが働いているから。
道具を揃えるというだけでなく、皆が次のことを考えて、
今何をやっておくべきか? を考えて行動しているのだ。

以前もビジ達で「それ、回ってる!?」という話をしたが、
ビジネスも人生も社会も、
すべては「回っている」という発想が大事。
回っていないと循環していかないからだ。
これは、次の世代に何を残すかということにも関わってくる。

ビジ達で何度かご紹介している、アル・ケッチァーノの
奥田政行シェフもこんなことを言っていた。

ある土地を好きになると、いろいろなことが知りたくなる。
いろいろと調べていると、そのうちよくないことも見えてくる。
しかし、それも全部含めて地域のことを考えると、
好きが愛に変わる。
そして、覚悟ができ、勇気が湧いてくる。
最後には、自分がいなくなったこの地域に
何が残せるかという発想が生まれてくる。
これぞまさしく循環する発想なのだ。

逆に、回っていかない発想ではだめなのだ。
自分だけ、今だけ、お金だけ! という発想では、
物事は継続して回っていかない。
未来に何を残し、何を伝えるかということが、
その人の存在理由ということなのではないだろうか?

いや~、「回っている」って、
素晴らしいキーワードだなあ…!

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早朝清掃のために朝早くから道具を揃えてくれる人たちがいる

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拾い集めたごみを整理してくれる人たちも

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整理してくれるからごみが処理できるのだ

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さまざまな役割を担ってくれる人たちがいるからこそできること

奥田シェフ

アル・ケッチァーノの 奥田政行シェフもこんなことを言っていた。

回ってる?

「回っている」って、 素晴らしいキーワードだ!

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