これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

HOME

ビジネスの達人

選ばれるビジネス

12/01
2025

biji_1201_1

美味しいコメは、食べ続けたい! 今こそ、日本の農業のリデザイン。

北海道十勝、それも日高山脈の麓の農家で育った私としては、
東京でコンサルとして“もの書き”をしながらも
いつの間にか“日本の農業のこれから”を考えてしまう。

小さい頃は、トラクターも無く
馬が十勝の農業を支えていた時代も経験している。
機械化されていない農業がどれほど大変で、
その大変さの割には、リターンとしての収穫が少ないか?!

ただ十勝の畑作農業であり酪農は、
その産物が日々の食生活を支えてくれることで
辛うじて生活は確保されていたのだ。
(うんうん、かけがえのないいい体験をさせていただいた…)

さて、それから60年以上の歳月が流れ、
この変化の時代に、あの非効率だった農業が
テクノロジーの力でどのように効率化されているのか?!

この島国ニッポンにおいて、農業の活性化は
食料確保のためにも重要なファクター。
そして今後の農業に従事する人材の確保のためにも、
令和時代における農業の効率化は試金石とも言えるのだ。


【効率化の鍵→分業と外部委託化・バーチャル大規模化?!】

今の日本の農業は、多くの小規模な個人経営に依存していて
生産性の向上が課題となっている。
農作業を一人で担うことが一般的だが、
このスタイルでは機械導入が難しく、
生産効率がなかなか上がらない。

そこで、プロフェッショナルによる分業体制が求められている。
作業を専門化し、一部を外部業者に委託することで、
作業負担を軽減しつつ、コストを下げ、
収量・収益を向上させることが可能となる。


事例◆ドローン農薬散布防除サービスの活用(オプティム)
→ドローンに搭載されたカメラ映像をAI分析して
病害虫が検知された箇所のみ農薬を散布するサービス

日本では、農場単位での大規模化が難しいと言われている。
しかし、作業の外部化・集約化を行うことで
“バーチャルに大規模化”が可能になる。

企業が、作業面での統合を図り、
効率化を進めることで、大規模化が進展すると考えられている。
これにより、単体作業コストが低下し、
“楽しく稼げる”農業が実現され、若者の参入が促進される。


【次世代の育成と技術的支援】

次世代の農業担い手の育成も大きな課題。
北関東では、自社農場で農業に興味のある若者を
採用・育成する取り組みが行われている。

独立しづらい現状を踏まえ、安定した雇用や研修制度を通じて
学びの機会を提供し、将来的に地域で生産者として
独立できるよう支援している。

また、スマート農業技術やAI、農業DXの導入は、
こうした育成のしやすさと効率化を後押しし、
産業の若返りを促進している。


【政策改革とテクノロジーの役割】

政策や制度改革も農業の転換において重要な要素。
特に、米問題を中心とした農政の課題に対し、
制度変更を伴う改革が必要となる。

テクノロジーの役割は非常に大きく、
AIや農業DXが産業構造の更新における鍵となるのは間違いない。
これらを活用することで、生産性向上のみならず、
持続可能な農業の実現が大きく進むと期待されている。

↓ ↓ ↓

うんうん、まさに日本の農業は、ここが試金石。
ここで制度の改革も含め変われないことには、
日本の農業の未来に期待することはできなくなってしまう。

やっぱり日本の食べ物は、魚介類含め安心で美味しいからね。
さて、私に何が手伝えるだろうか?!

biji_1201_2

農業の活性化は重要なファクター

ページTOPへ
はなまるア・ラ・カルト

11/25
2025

ara_1125_1

鍵山秀三郎相談役から学ぶ その2 「大切なことほど数値化できない!」

鍵山秀三郎『凡事徹底』
テーマ/『数値化』

「学問的な能力だけを判断基準にしてきた社会風潮が、
世の中の乱れを引き起こしてきた原因だと思います。
学問的な能力は、数値化することが可能です。
数値化すると測定しやすく、順位が決めやすい特徴があります。
しかし、大切なことほど数値化できないのも現実です。
大切な人間性や人柄をおろそかにしてきたそのツケが、
現代社会の問題となっています。」
(鍵山秀三郎著『凡事徹底』「一日一話」PHP研究所刊)

何でも数値化し、比較して優先順位をつけて…
これが当たり前であり、これがいまどきの常套手段。
さて人の可能性に対してどう測ったらいいのだろうか?!
人間力は測れるのだろうか?!
2007年に出版された拙著
『非効率な会社がうまくいく理由』に書かせていただいた
“イエローハット”の創業者・鍵山秀三郎相談役の話には
以下のようなものが…

【私にできることは掃除しかありませんでした!】

時代は高度成長期に差し掛かった頃で、どこの会社も人手不足。
生まれたばかりの零細企業だったローヤル(イエローハット)には、
なかなか人材が集まらない。
そんな状況下で、入社を希望する人は、
様々な企業を転々としてきた人が多く、
気持ちも荒んでいたという。

営業から帰ってくると、外回りでの嫌な体験から
カバンを机の上に放り投げたり、
机を蹴っ飛ばしたりする社員もいた。
こうした光景を見ていた鍵山社長は、社員の荒んだ心を癒し、
穏やかにすることが会社にとってまず必要なことだと考えた。

しかし、言葉で直接注意したり、
文章で伝えることが苦手だった鍵山社長は、
普通の経営者では考えつかない行動に出た。
それが“掃除”だった。
出社してくる社員が汚れやゴミを目にしなくて済むように
職場環境をきれいにしておきたかった。
きれいな職場になれば人の心は落ち着き穏やかになると
思って始めたという。

休日も返上し自分の家族まで使い、
とにかく社内をきれいにすることを心がけた。
でもなかなかこの思いは社員には伝わらなかった。
掃除などする時間があるなら
一つでも売り上げを伸ばす努力をするべきだと。
うちの社長は“掃除”しかできないと
社員たちは陰で社長を批判した。
何度もやめようかと思ったという。
それでも私にできることは“掃除”しかありませんでしたと。

【たかが掃除、されど掃除!】

数値化できない人間力や人柄こそが
現代社会においてますます重要になっているのだ。
鍵山相談役から教わった“掃除” の実践は、
数字では測れない心の穏やかさや誠実さを学ぶための行動。
“たかが掃除、されど掃除”である。

時代の変化とともに、売上やランキングといった
数値だけでなく、相手の人間性や信頼感といった
目に見えない価値を察知する感性を養うことも求められている。

↓ ↓ ↓

あなたもそろそろ鍵山流の“徹底した掃除”に
チャレンジしてみませんか?!
毎月第3木曜日午前5時50分、
新宿歌舞伎町シネシティ広場で待ってま〜す。
(場合によっては、新宿東口広場の時も)

ara_1125_2

“掃除”がもたらすものとは

ページTOPへ
選ばれる仕事道

11/25
2025

sgt_1125_1

ジャパネット躍進の承継! 高田 明氏の“経営者の決断”。

“おーここがジャパネットの本社。
まずはこの本社前で集合写真でも撮ろうか…”なんて言っていたら
いつの間にか現れたのは、高田 明創業者。
ということで、高田氏の出迎えに恐縮しながらも
その集合写真にも入ってもらった次第。
これが今回の経営者会議リトリートのスタートだった。
(マコっちゃん、J1昇格の天王山対戦含め、ありがとうございます)

ベテランのスタッフに案内していただきながら
ジャパネットの歴史を辿る話はもちろん
ナマ番組のスタジオ撮影風景も視察させていただいた。
そして高田 明創業者の“経営者の決断”の話も
聴かせていただいたのだ。
※以下はその時の話もあるが、『私の履歴書』(日経新聞)より

その1◆2012年の恒例の大忘年会で…
(2012年決算で360億円ダウン)
来賓の有力取引先や社員を前に
“来年、経常利益ベースで最高益を超えられなければ
社長を辞めます”と宣言。
突然の発言に会場は静まりかえった。
社員の多くも驚きの表情で私を見ている。
副社長の旭人(長男)氏は
“何もこんなところで言わなくても”と思ったらしい。

その2◆2013年の利益は…
結局、前年より81億円多い154億円となり、
目標の136億円を上回った。
一番うれしかったのは、最高益更新の立役者が
旭人氏を中心にした社員たちだったこと。
若い社員たちが底力を見せてくれたのだ。
明氏は社員の労をねぎらうため特別ボーナスを出したという。

その3◆変化への対応力は…
経験を引き継ぐ過程で育成される。
その意味で“事業承継”には、継がせる方にも覚悟がいる。
旭人氏が大きく伸びたのは東京オフィスを任せたとき。
1日に1商品だけを集中販売する“チャレンジデー”の企画を
旭人氏らが提案したとき、明氏は大反対した。
だが何度却下しても旭人氏は諦めない。
他のテーマの会議の席で、その企画を蒸し返した旭人氏に
“その話は終わった”と怒鳴ったこともあったという。
それでも最後にはゴーサインを出したのは
“会社を背負う”という強い気持ちを感じたからだと。

その4◆2014年の早春…
前年の最高益更新の勢いのまま
生き生きと働いている社員たちを見ていて、
社長をあと2年も続けなくてもいいのではないかと…。
“話が違う”と尻込みする旭人氏を
“もういいだろう?!社長やれるだろう?!”と説得し、
1年前倒しして2015年1月15日に社長を退くことを決めた。
“創業者の引退がジャパネット最大のリスク”
と危ぶむ声もあったが…
“まだまだやれる”と自分を過信するようになるのが一番怖かった。
旭人氏を後継者にしようと腹をくくってから
会社の株式の譲渡も終えていた。
中途半端に影響力を残したくなかったので、
権限移譲には、ためらいはなかったという。

↓ ↓ ↓

高田 明創業者のまさに“経営者の決断”がここにある。
素晴らしい!
実は、2日後のJ1昇格を争う
V・ファーレン長崎と水戸ホーリーホックの天王山にも
高田 旭人社長はもちろんだが、高田 明創業者も足を運び
会場の多くの応援団にその笑顔を見せていた。
→2対1で勝利…J1昇格も間違いないだろう!

私も創業者として、約10年前の後継者への引継ぎ方で、
注目されることも多いが、
高田 氏はこれだけの企業を一代で創り上げ、
この承継の仕方含め、経営者としての美しさがある。
この“経営者の決断”を多くの創業経営者にも伝えたいのだが…

sgt_1125_2

長崎スタジアムシティで盛り上がった

ページTOPへ
シナジースペシャル

11/17
2025

syn_1117_1

AIスキルの可視化で先手を打つDeNA!

このところ“ビジ達”でAIツールやAIスキルの
重要性を語ってきた中、ついにDeNAが先手を取って
“AIスキルの可視化システム”を導入した。
(2025年8月末から)

このシステムの導入により、AIに対する社員の意識が高まり、
DeNAのAIに関わるさまざまなスキルアップと
生産性の向上につながることが期待されている。
→まぁDeNAは、その事業内容においてもAIは近い存在だし、
AI活用を今後の命運を分ける大戦略にも位置づけているという。


【AI活用レベルを5段階で評価する“AI DARSスコア”を導入】

AI技術の進歩に伴い、企業は社員の
AI活用スキルの底上げを急務としている。
DeNAでは、社員一人一人のスキルを可視化するため、
AI活用スキルを5段階で評価する“AI DARSスコア”を導入。

この評価制度は、AIツールの利用率を測るのみならず、
新戦略の立案能力までを評価の対象としており、
組織全体のスキル向上を促進している。


◆DeNA全社のAIスキルを評価する指標
“DeNA AI Readiness Score(DARS)”。

レベル1◆社内推奨の対話型AIを一度は試したことがある。
(日常的には使っていない段階)

レベル2◆日常的に社内推奨の対話型AIを使っている。
出力をそのままコピーして使うだけでなく
状況に応じて精査して活用できる。

レベル3◆社内推奨の対話型AIだけでなく
各種社内推奨や内製 AIツールを用途に合わせて使い分け、
思考や行動の質を高め成果につなげている。

レベル4◆社内推奨のAIツール以外も
用途に合わせて積極的に 活用している。
再現性ある効率化や自動化ができ、創造性向上ができる。

レベル5◆自身だけでなく他者の生産性向上ができる。
AIを軸とした新たな戦略の立案ができる。


この指標を通じて、従業員や組織のAI活用状況を
定量的に把握する仕組みを構築し、
AIネイティブな組織への変革を加速するという。

【1】全社の生産性向上
【2】既存事業の競争力強化
【3】AIによる新規事業の創出とグロース
の3つの柱を軸に推進。

社員のAI活用推進の度合いを可視化するために、
AIツールの利用率を計測する企業は増えている。


【AIスキル向上のための具体的アプローチ】

とはいえ、DeNAではAIスキルの評価を人事評価とは
切り離して実施しているという。
これにより、社員は自発的にスキルを向上させる

環境が整っていることに。
各部門は自組織に合わせた具体的な手本を提供し、
社員が自らのスキルレベルを正確に把握できるようにしている。

特に、AIを活用した新規事業を戦略的に展開するため、
評価制度には抽象的な指標と具体例の両面が組み込まれており、
多様な職種に対応できるよう考慮されている。

キャリアアップの新たな指標としてのAIスキルは、
個人のキャリアアップの上でも重要な指標になりつつある。

↓ ↓ ↓

私たち中小企業にとっても、自社のビジネス内容に応じた
オリジナルのAIスキル指標を設定し、
活用方法を体系化することがポイント。

これにより、サービスや商品の差別化を図り、
生産性を向上させることが可能となる。

AI技術は特定の分野の業務効率化や自動化を可能にし、
新しいビジネスチャンスを生む基盤となる。
各部門が独自のAIスキル育成を進めることが
組織全体としての競争力の強化がつながるのだ。

従業員一人ひとりがAIスキルを高めることで、
企業全体が市場での存在感を増し、
新たなステージへ進むきっかけともなる。

syn_1117_1

オリジナルのAIスキル指標を設定しよう

ページTOPへ
選ばれる仕事道

11/17
2025

sgt_1117_1

人生をデザインするスケジュール術 “未来は、今準備した者のもの”

“The future belongs to those who prepare for it today.”
こんな名言がある。
「未来は、今準備した者のもの」

この言葉は、未来の成功や充実は、
今この瞬間の行動と準備にかかっていることを
教えてくれている。

人生や仕事において、ただ愚直に待つだけではなく、
積極的に計画を立て、準備を整えることが
結果に大きく左右するという。

古稀を迎えて、このことを体感している。
仕事柄、多くの人たちが関わることが多く、
スケジュールを決め、さまざまな計画と準備には
それなりの気遣いと手間をかけて展開している。

【1】経営者会議× 6グループ×隔月開催(リトリートも実施)
【2】リーダーズセミナー年間10回開催(3月〜翌年1月まで)
【3】個別企業の定例セミナー
【4】NBC Beyond Business Channel(YouTubeチャンネル)収録
【5】中島セイジの“ビジ達7”(YouTubeチャンネル)収録
【6】中島セイジの“月刊ビジネスの達人”収録
【7】NBCに関わるイベントへの参加、インタビュー収録

上記に関わる特別イベントの開催も…

日時を含め計画を立てたあとは、
その成功裏に進めるための細やかな準備が必要。
準備は単に物を整えるだけではない。
必要な知識やスキル、情報を集め、協力者と連携し、
予想される課題に備えることも含まれる。

例えば、大規模なイベントを企画する場合、
会場やスタッフの手配、資料作成、当日の流れを事前に準備する。
これらの努力が、スムーズな進行と成功に直結するのだ。

上記イベント及びスケジュールを実行することが、
結果として多くの参加者や視聴者の満足を演出して
会社の収益にもつながるということ。


【四半世紀続けた、“中島セイジと行く海外研修ツアー”】

実は1996年からリーダー、経営者を対象とした
“海外研修ツアー”を計画、実施してきた。

航空機から現地ホテル及び通訳の手配はもちろん、
現地での視察先の交渉もしてきた。
細かなスケジュールはもちろん、オリジナルの
ガイド冊子まで制作、配布して実施してきたのだ。

どのツアーでも緻密な計画を立てていたが、
航空会社のストや予想外のトラブルで計画通りにはいかず、
現地で判断しなければならないことはたくさんあった。

ということで結構手間のかかる大変なイベントではあったが、
参加者からは大いに喜ばれ、
私にとっても多くの学びのある海外研修ツアーだった。


【スケジューリングは、結果として“人生の設計図”となる?!】

スケジューリングは、単なる予定管理のツールに
過ぎないように思われるかもしれないが、
その本質は、“人生の質を高める”ための非常に重要な行動。

先程の仕事のスケジュールだけでなく、映画鑑賞や美容院、
フィットネスクラブでの筋トレ、家族との会食、
さらに“掃除に学ぶ会”の掃除イベントなどの身近な活動も、

すべて計画的にスケジュールに組み込むことで、
より充実した時間を過ごすこととなる。
計画的に行動することで、忙しい毎日の中でも心の余裕や
充実感を持ち続けられることに。

さらに、予定を入れることは、
自分や周囲の人々との関係性を深めるサインでもある。
家族と過ごす時間や友人との約束を計画的に設定することで、
人生のバランスを整えることが可能となる。

↓ ↓ ↓

結局のところ、スケジューリングこそが
“日々の積み重ね”であり、それを積み重ねることで、
人生全体の充実がもたらされる。

だからこそスケジューリングは、
人生の“設計図”とも言えるのだ。
“Pre-order the future!”

sgt_1117_1

スケジューリングは、人生の“設計図”

ページTOPへ

BACKNUMBER

ページTOPへ