これからの選ばれるビジネス!

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選ばれるビジネス

12/11
2017

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ウシの上にも3年!

タイトルを見て
「なぜウシ?」と思った方も多いだろう。
そう、今回の話は「石の上にも3年」ではなく
「ウシの上にも3年」なのだ。

現在、
北海道で展開しているMemuroワインヴァレー構想。
地域の農家や企業と一緒になり、
様々な企画を進めている。
その中の一つに、酪農家とのチーズ工房がある。

この酪農家は400頭もの牛を飼育しており、
北海道の中でも大きな酪農家だ。
さらに、その生乳の乳脂肪分は4.3%と、
全国平均3.9%を大きく上回る品質なのだ。

なぜ、これほど高い脂肪分を保てるのか。
その背景には、この酪農家親子の
「本当に良いものを作りたい」という、
数年間にわたる戦いがあった。

一般的に、牛を育てるための餌には
“粗飼料”と“濃厚飼料”の2種類がある。
ほとんどの酪農家が、
デンプンやタンパク質を混合した濃厚飼料を使っている。
この親子も、当初は農協で勧められる
輸入品の濃厚飼料を使っていた。

それは輸入にたよった展開であり、
コストもかかる不安定な事業となっていることから、
「本当にこれで良いのだろうか?」と考えたのだ。
そして、牛本来の生態系に沿い、
牧草中心の粗飼料に切り替えようと決めたのである。

ところが粗飼料を使い初めると、
なんと400頭のうち100頭あまりが次々と死んでしまったという。

濃厚飼料で育った牛たちの胃袋は、
牛本来の反芻胃が機能せず
牧草の消化に対応し切れなかったのだ。
(牛には胃が4つあり、本来は耐えられるようになっているのだが…)

親子は、時にお互いを責め、ぶつかり合いながらも、
諦めず試行錯誤を続けた。
そうして数年かけて粗飼料に切り替えていった結果、
脂肪分4.3%という、高付加価値の生乳に至ったのだ。

この話を聞き、
ふと木村秋則さんの「奇跡のリンゴ」を思い出した。
木村さんは、無農薬のリンゴを育てようと、
11年もの間、不作に耐えて研究を続けた。
まともなリンゴができるまで
15年はかかったというからスゴい忍耐。

やはり、何事も一朝一夕には成し得ないのだ。
今までの“あたりまえ”を大きく変えるというのは、
とてもパワーがいること。
それは私たちのビジネスでも同じではないだろうか。
挑戦すると決めたなら、
起りうる困難にも覚悟を持ち、
忍耐していくことが大切なのである。

これこそ、まさに石の上にも3年…ではなく、ウシの上にも3年だ!!

(この生乳で作るチーズは、きっと一味違ったおいしさになるだろう…!
今からワクワク…!)

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Mr.セイージに興味津々…?!

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高い脂肪分を保てる理由を教えてくれた

この牛たちと一緒においしいチーズを作るぞ!

A-3

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10/16
2017

biji (1)

ストレス耐力が“リスク回避力”を増強

名のある経営者や、多くの人から評価される
経営者に共通しているもの…
それは“リスク回避力”が非常に高いということである
(ビジ達でおなじみの“リスク回避力”はもちろん
中島流の造語だが…チャレンジしていることへの
成功率を高める力でもある)。

そのよい例として今回ご紹介したいのが、
一風堂の社長…正しくは
株式会社力の源ホールディングスの社長
清宮俊之氏(43歳)である
(このところ清宮氏とは何度かお話をする機会があった)。

彼は一風堂に入社して3年で社長に就任。
今年で社長になって3年目、
そして、はやくも会社を上場に導いたのだ!

そんな彼が以前勤めていた先は、
あの“TSUTAYA”を展開する
“CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)”。
様々な部署で活躍していたようだが、
なかでも1番大変で記憶に残っている仕事として
あの「代官山蔦屋書店のオープン」を挙げていた。

あの立地に、蔦屋書店を中核とした
生活提案型商業施設“代官山T-SITE”を
オープンするまでは、とにかく長く険しい
道のりだったという。
結果的に代官山蔦屋書店は大盛況となり、
注目のスポットとなるわけだが、
2度と同じ経験はしたくないと思うほど
ストレスの溜まる日々だったと彼は語っていた。

しかし、勝手な話ではあるが、この経験が今の彼の
社長学に活かされていることは間違いない。
これがまさに“ストレス耐力”であり、
立ちはだかる問題を解決し、本来の目的を達成できる力は
新しい時代のリーダーにとって重要なのでは…!?
(あのやり抜く力-GRITをも思い出す)

彼はこれまで一風堂の海外展開も任されているが、
そこには当然大きなリスクも伴っている。
すでに世界に70店舗を開店してきたという。
そして目標は200店舗だと。
それでも、彼が今まで培った“ストレス耐力”があれば、
問題に対し余裕を持って対処することが
できるのではないだろうか。

すなわち、この“ストレス耐力”とそれまでの
さまざまな経験知が“リスク回避力”となって、
よりチャレンジを成功へと導いてくれるということ。
“ストレス耐力”すなわち“めげない力”を鍛え
“リスク回避力”を高めないと、
大きなチャレンジは永遠にできないのだ。

あの鍵山氏も、奥田シェフも、石坂産業の石坂典子氏も…。
この方々も遡ると大きなストレスを乗り越えて
今の立場をつくってきている。
“リスク回避力”の増強に“ストレス耐力”は
欠かせない要素なのかもしれない。

変化の激しい今の経営を制するには、
“リスク回避力”の高さが求められる。
大きなストレスに屈さず、“ストレス耐力”を
高めることで、“リスク回避力”のある経営につなげよう!

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清宮氏の講演の様子

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株式会社力の源ホールディングスの社長、清宮俊之氏

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09/25
2017

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“先義後利フォース”と呼ぼう

眩しいほどの光を放ちながら、
宇宙のエネルギーを結びつけるというフォース。
世界的に人気を博している、映画『スターウォーズ』
で使われていたキーワードだが、
私も最近その“フォース”のようなエナジーを感じたのである
(はっはっはっ・・・)。

話は、あるテレビ番組でのこと。
バングラデシュでバッグづくりを
展開している美人の日本人女性社長が取り上げられていた。
彼女は「マザーハウス」というブランドを経営しており、
経営者としてだけでなく、そのバッグのデザイナーとしても
活躍しているという。

彼女は、学生時代に世界の貧困問題に関心を持ち、
22歳でバングラデシュに渡った。
そこで現地の状況を目の当たりにし、
「この国の人たちが働ける場所をつくろう!」
と決心したという。
そして現在、「マザーハウス」のブランドが次第に確立され、
多くの現地雇用を生み出しているという。

この番組を見てから1週間しないうちに、
東京NBCの「グローバル人材フォーラム」で、
やはりバングラデシュでアパレル業に取り組み、
結果的に2500人もの雇用をつくり出した
丸久株式会社の平石社長が表彰されていた。

平石社長がバングラデシュに行った際、
現地の方々はとても親切で、協力的だったという。
どうやら日本人に世話になった人たちが多いそうなのだ。

そんな人々と出会い、平石社長はもっとバングラデシュの
生活水準を高めたいと思ったという。

もう1人表彰されていたのが仲本千津さん。
彼女は東アフリカのウガンダで3人の子どもを
育てるシングルマザーと出会い、
現地の女性たちが働ける場所をつくろうと
バッグづくりを展開する
「RICCI EVERYDAY(リッチー・エブリデイ)」
という会社を経営している。

これらの人たちの動機は支援の発想であり、
利益よりも先に、義ありきなのだ。
この先義の発想が、周囲の人たちの協力を集め
ビジネスの活性化につながり、
多くの雇用の創出につながっているのだ。

“先義後利”の取り組みが、地球規模のフォースとなって
右肩上がりのビジネスを生み出している。
いつなんどきも義をしっかりと全うすることを
当たり前にすれば、私たちのビジネスも
もっとよいものになっていくのではないだろうか!?

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NBCで表彰されている仲本千津さん

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丸久株式会社の平石社長

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09/04
2017

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“筒井花火”のビジネス革新とブランディング

日本の夏の風物詩といえば
花火を思い浮かべる人が多いだろう。
儚く煌めく線香花火は特に風情があるが、
今では国産のものは希少な存在になってしまったという。

先日、福岡県みやま市で線香花火を中心に製造している
筒井さんご夫妻が、私のもとを訪ねてきた。
ご夫妻が経営する筒井時正玩具花火製造所は、
約90年もの歴史がある伝統的な花火メーカーだ。
(90年というと、国内の線香花火メーカーでは
No.1の歴史を持っているのではないだろうか!?)
さらに、ここで製造されている線香花火・筒井時正は、
ワラスギの先に火薬をつけたスボ手牡丹と呼ばれる
線香花火では国内唯一の製造所である。

しかし、実のところ筒井時正玩具花火製造所は、
一時期廃業に向かおうとしていた。
そこで現在の3代目が、これまでの歴史と技術を
残していくために尽力したのだ。

3代目とお話をした際、
「昔は駄菓子屋さんで花火を買うことができましたが、
今はどこで花火を買えると思いますか?」
という質問をされた
(セブンイレブンで購入できることは分かっているが…)。

確かに、コンビニで花火は販売されているが、
並んでいるのは海外製の情緒のない安い花火ばかりだ。
そのため価格競争が激しく、コンビニには
参入しにくいというのが日本の花火メーカーの実情なのだ。

それでは筒井時正玩具花火製造所の花火は一体どこで
販売されているのか?
なんと、あのセレクトショップBEAMSだという!

BEAMSで線香花火を売るようになったのは、
東京で行われたギフトショーに出展したことがきっかけ。
そこで次なる新しい商品を探すBEAMSの関係者に声をかけられたそうだ。

ここで私はあることに気がついた。
これまで、WEBからのアプローチを中心に
様々な企業によって流通に大きな変化が起こっていた。
その状況に手を打てない斜陽産業の地方メーカーたちは、
当然のように廃業に追い込まれていたのだ。

そう、地方メーカーたちは、会社の未来のために
ここで次なる一手を打たない限り、
この窮地を脱出することはできないということ。

すなわち、企業はこれまであたりまえだった
流通を当てにせず、新たな流通を開拓して
いかなければならない時を迎えていたのだ。
これこそ、筒井時正玩具花火製造所の行きついた
答えなのではないだろうか。

地方の小さな企業や、その地ならではのこだわりのものを
つくっているメーカーにとって、流通改革は必須である!
小さな企業であってもブランディングを意識し、
ビジネス革新を起こさずして、
次のステージに上がることはできないのだ。

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パンフレットも洗練されていてカッコいい!

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線香花火・筒井時正とMr.セイージ

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06/19
2017

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“シェパニーズ”のこだわりと徹底

わらじのようにかたい噛み切れない牛肉。
ゾウが踏んだようなガーリックトースト。
水っぽい大きなボイルポテト。

ううっ…聞いただけでも気が滅入る食事!
だが、アメリカナイズされたレストランは
量の多さが優先され、味へのこだわりが少ない店がほとんど。

そんな中、今回のアメリカ・サンフランシスコツアーで、
私たちが楽しみにしていたのが
「Chez Panisse(シェパニーズ)」での昼食だった。

地元のオーガニック食材を用い、
その日に仕入れた素材の美味しさを活かして
メニューを決める「シェパニーズ」。
1971年の開店から今年で46年の歴史を誇り、
いまや全米の料理に影響を与えたお店と讃えられている。
(世界のトップレストラン50にも
何年もの間ランクインしていたという)

私たちは当日、(もちろん予約して)開店時間には
席に着いたのだが、それから15分もしないうちに
店内は満席となる繁盛ぶりだった。

そしてお待ちかねの料理の味は…やっぱり美味しい!
量がウリのアメリカレストランとはワケが違う。
味だけでなく、オーガニック野菜の活かし方、店の雰囲気、
スタッフの対応のよさ、その全てが徹底して素晴らしい店だった。

10年ほど前に初めて訪店したとき、
オーナーであるアリス・ウォーターズ氏とお話をする機会があった。そのときは、いいお店だった記憶はあるものの、
それほどインパクトは感じられなかったのだが…、
今回の食事では、改めてシェパニーズという店の
“存在感”を強く感じられたのだ。

そういえば…、「地元産の食材にこだわって、
その日に一番美味しく食べられるもので料理を提供する」。
これってまさに奥田シェフの考え方に似ているねぇ~。
さらには、アリス・ウォーターズ氏も奥田シェフも、
多くの人たちに地域の魅力を伝え、
地元の農業の発展にも貢献し、
次世代へつなげる活動をしているのだ。

これは、もしかしたら“100匹の猿現象”となるかも。
この料理人としての価値観は、
地球規模で一気に拡がる可能性があるということ。

舌が肥えていると言われる日本人も
大満足の「シェパニーズ」。
そこには奥田シェフとも共通する、きれいで整備された厨房や
信頼のできるスタッフに囲まれた環境。
そして地域や里山を活かした活動のこだわりと徹底がある。
それこそが長い間、世界中のひとに選ばれ続ける理由となるのだ。


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楽しみにしていたシェパニーズでの食事!

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開店時刻。この後、15分もしないうちに店内は満席に

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きれいに整備された厨房の様子

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スタッフの対応も素晴らしかった

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出て来る料理は絶品ばかり

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その日に仕入れた素材の美味しさを活かしてメニューを決めるという

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シェパニーズは全てのこだわりが徹底されたお店だった

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