これからの選ばれるビジネス!

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選ばれるビジネス

04/16
2018

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“牛の万歩計”から学ぶ農業の未来

私ですら、最近やっと万歩計をつかって
健康管理をし始めたというのに…!
“牛の万歩計”は、今から30年前に日本に渡っていたのだ!

先日ビジ達でご紹介した、乳脂肪分4.3%を維持している酪農家。
これには、今まで使用していた濃厚飼料から
粗飼料へ大転換するという決断があったわけだが…。

それだけではなく、この酪農家は昭和の終わり頃に
ヨーロッパから初めて“牛の万歩計”を持ってきたのだ。
そして北海道・帯広にある帯広畜産大学とともに、
“牛の万歩計”を研究したという。

“牛の万歩計”…!?
牛も、人間のように歩くことで健康維持をする…というわけではなく、
発情期が近づくと歩数が増えることに着目し、
歩数計で種つけの適切なタイミングを察知するのだとか!
実はこれまで、1回の種つけにおける受胎確率は44%だったが、
この歩数計を導入してからというもの、90%まで上昇したという。
(エェ~っ!? 倍ですよ、倍!)

タイミングよく種つけすることができれば、受胎確率が上がり、
ひいては牛から搾れる乳量も増えるということに。
また、ケガや病気の予知も可能だという優れものなのだ。

そして、もう1つ!
この酪農家は、「ロータリーパーラー方式」!? の搾乳を行っているという。
36頭の牛が一度にケツ(?)を並べて搾乳機に並び
効率のよい搾乳ができるという。
すなわち、作業の効率化・作業負担の低減が可能となる!

このように、北海道の農業は確実に前進している。
しかし、少子高齢化や労働人口の減少といった日本の課題は、
そのまま北海道の農業が抱える課題でもあるのだ。
これらの課題に向け、もっと改革が求められているのも現実。

農業も過渡期にきている今、課題解決のため
努力を惜しまず色々なチャレンジをする農家が
生き残っていくに違いない!

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ロータリーパーラー方式の搾乳機

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牛とのツーショット!

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04/09
2018

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大里の“存在理由”というものさし

毎年参加させていただいている、
大里総合管理の経営計画発表会。
今年でなんと21回目の参加となったのだが…。
やっぱり大里は
その会社の目的が通常の会社とちょっと違うのだ。
改めてその違いを確認することができた。

ご存知のように近年では、
ホワイトカラーの仕事が徐々にAIに置き換わると言われている。
単純作業だけでなく、
弁護士など知識労働者でさえも、
AIで代替可能になってきている。
ブルーカラーの仕事に至っては、
次々とロボットの導入が進んでいる。

このAIの勢いを考えると、
経営のAI化が進んでもおかしくないだろう。
もちろん、初期の事業立ち上げは、
お客さまの開拓や事業立案など、経営者が筆頭に立たなければ難しい。
しかし、事業を軌道に乗せることができれば、
次に考えるのは生産性の改善と利益追及の戦略だ。
この時点からはAIでも経営が行えるかもしれない。
計算や分析、調査に長けているAIの方が、冷静に良い施策をだすこともあるだろう。

そう考えたとき、
次の時代に必要な経営者の視点とは、一体何だろうか。
これまでビジ達で何度もご紹介している、大里総合管理の経営を見てみよう。

学童保育の運営では、
そこに通う地域の子どもたちが自らの手で学童運営をできるようサポートしている。
また年に1回開催される100キロウォークでは、
300名以上の参加者を巻き込み、安全な運営を行っている。
他にも、地域ミュージシャンの活躍の場であり、
コミュニティでもあるコンサートの運営や、地引網事業…。
また先日は
「あれから7年、私たちは何を学んだのか」という
震災のチャリティイベントも開催されていた。

なぜ大里総合管理は、これだけ手広く地域で活動しているのか。
それは、「例えお金にならなくても、地域の誰かがやらなければいけないことは、自分たちが積極的にやっていこう」という理念があるからだ。
実際に、スタッフの働く時間の3~4割を地域の貢献事業に費やしているという。
それでも結果的に毎年黒字経営となるよう、しっかりと手を打っているのだ。

このような、
地域の環境を優先し、収益を優先しないという企業経営のあり方を、
果たしてAIは判断できるのだろうか。まずできないだろう。
あくまでデータをベースにした、経営の平均的な解を出すだけに留まることだろう。


本来、ビジネスというのは利益だけを追求していくものではない。
先日のビジ達でご紹介したソーシャルビジネスグランプリのように、
社会課題の解決こそ本来のビジネスの考え方である。

地域や社会を見据え、自分たちは何を優先し、大切にするのか。
その“存在理由”を定義し、
あらゆる経営判断に浸透させていくことこそ重要となってくるのだ。

たぶんAIには判断できない、その地域における“存在理由”こそ、
これからの経営者に求められる“ものさし”と言えるだろう。

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今年も実り多い時間となった

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大里の経営から私たちが学ぶことは多い

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このような催しもある

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03/12
2018

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“社会起業家が発信” ソーシャルビジネスグランプリ2018

日本で“最初の”社会起業家育成に特化したビジネススクール、社会起業大学。
私たち経営者仲間の一人が、ここの理事長をしている。
そこで先日、社会起業大学が主宰する
「ソーシャルビジネスグランプリ2018」のイベントに私も参加してきた。

これはその名の通り、社会性の高いビジネスプランをプレゼンするというイベント。
(立案もあれば、既にスタートしているビジネスもある)
非常に現実味があり、且つ実績のあるビジネスモデルが発表されていた。
5名によるプレゼンがあったが、その中で私が面白いと思った2つを紹介したい。

まずは、理学療法士として活躍する小川さんの
「パーキンソン病の患者のためのPDカフェ」。
病院でのケアを終えた患者の多くは、日常生活に戻ってからは、
医療や福祉のフォローをほとんど受けられずにいるという。
患者がたった一人で改善に向かわなければならない現状を変えようと、
理学療法士の仲間と一緒にPDカフェを作った。
運動をしたり仲間と情報交換したりする「場」として、
既に存在価値が生まれているという。
これは、理学療法士として現場で生の声を得ているからこそ気づけた問題なのだろう。

そしてもう1つは…同志社大学の現役学生による、政治を変えるビジネスモデルだ。
これは「政治をもっと可視化しよう」ということ。
18歳から投票権を得たとしても、政治の実態が見えにくいままでは、
政治への参加率は増えてこない。
そこで、「Mielka(ミエルカ)ラボ」というWebサービスを立ち上げたところ、
公開してから1週間で300万PVに達したという。
今では25万人以上が利用するサービスとなった。

この2つのプレゼンに共通することは、問題提起をするだけでなく、
実践して「価値を生み出している」ということ。
その点でも、社会起業大学の「ソーシャルビジネスグランプリ」は、
非常に意味があるものだろう。

今回の基調講演で、名誉学長の田坂広志さんがこんなことを語っていた。

「ソーシャルビジネスという言葉が広がっているが、
これは“白い白鳥”のような言葉ではないか」

本来、日本人にとってビジネスは当たり前のように社会性の高いものだった。
それが、経済性を優先させ、海外に追いつけ追い越せと、
いつの間にか社会性よりも利益追及型のビジネスが大半になってしまったのだ。

今、ソーシャルビジネスというビジネス本来の考えが改めて注目されている。
この2名のプレゼンのように、日本人なればこその視点や、
問題意識を持ったビジネスがあれこれ発進されていくと、
ますます社会も変わっていくのではないだろうか。

自分でスタートできなくとも、
いろいろな角度からソーシャルビジネスを応援、支援することはできるはず。
通常のクラウドファンディングもあるし、
今回このビジ達で紹介している株式投資型のクラウドファンディングもあるし…。


私もさっそく、他にはどんな種類のソーシャルビジネスがあるのか調べてみよう~。

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5名とも素晴らしい内容だった!

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理学療法士ならではの視点に圧巻。

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既にサービスを立ち上げているという。実践に勝るものはなし!

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01/09
2018

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「蕎麦奉行」の“ぬか床経営”

先日、千葉県茂原市にある
「蕎麦奉行」というお店を訪問した。
その名の通り、蕎麦を中心とした料理店なのだが、
女将のおもてなしが素敵なお店だった。

創業から40年、現在は女将と共に、
2代目店主である息子さんが営んでいる「蕎麦奉行」。
このお店には、なんと40年もの間、
引き継がれてきた“ぬか床”があるという。
(何がきっかけか忘れたが、女将が40年目を迎えるぬか床の話をしてくれた)

ぬか漬けは、植物性乳酸菌が豊富に含まれおり、
動物性乳酸菌のヨーグルトなどに比べると、
胃酸に強く、腸内でも活躍してくれる食べ物である。
そんなぬか漬けを作る“ぬか床”は、
定期的に新しいぬかを足したり、生姜を足したりと、’
小まめに手を入れることで、お店や家庭独自のコクを増していくのだという。
(女将も40年間、小まめに手を入れてきたのだと)

そして女将が出してくれた、
この風味豊かなぬか漬けをいただきながら、
“ぬか床”というものにビジネスであり会社をイメージしたのだ。

私たちはよく、企業の「風土」という言葉を使う。
風土というのは、
会社経営の基盤となる「自分たちは何を大切にして歩むのか」
というような考え方であり企業文化だ。
時代とともに、
事業内容やシステムが変わっていくのは当然だが、
企業風土はそれほど変わらず土台として横たわっていく。
まさに“ぬか床”と同じである。

土台がしっかりしていれば、
新しい社員が入ってきたり、違う事業を始めたりしても、
企業風土は決して崩れることはない。
“ぬか床”と同じように、土台に新しいものを足していく形で、
それまで企業が大切にしてきた風土と、
新しい風はきっちりと融合していくものである。
逆に言えば、
会社がしっかりとした“ぬか床”を持ってなければ、
時代の変化に簡単に振り回されてしまうということになる。

どんなに時代が変わっても、
ここだけは変わらないと言える企業風土はあるか。
こんなこだわりの経営をビジ達流では“ぬか床経営”と呼ぶことにする。
そんな“ぬか床経営”は、
変化の激しい今の時代を生き抜くには、重要な視点となるだろう。

ちなみに、
「夫と別れる時には子どもを抱いて、犬を連れて、
そしてぬか床をかかえて…」という話があるそうだ。
それくらい、“ぬか床”というのは
その家庭の存在価値として大切にされてきたということだろう。

うーん、私もぬか床に挑戦してみようかなぁ。
(あれ!?でも誰に引き継ぐのだろう…)

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絶品のぬか漬けだ!

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おもてなしが素敵な店だった

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千葉県茂原市の 「蕎麦奉行」!

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12/11
2017

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ウシの上にも3年!

タイトルを見て
「なぜウシ?」と思った方も多いだろう。
そう、今回の話は「石の上にも3年」ではなく
「ウシの上にも3年」なのだ。

現在、
北海道で展開しているMemuroワインヴァレー構想。
地域の農家や企業と一緒になり、
様々な企画を進めている。
その中の一つに、酪農家とのチーズ工房がある。

この酪農家は400頭もの牛を飼育しており、
北海道の中でも大きな酪農家だ。
さらに、その生乳の乳脂肪分は4.3%と、
全国平均3.9%を大きく上回る品質なのだ。

なぜ、これほど高い脂肪分を保てるのか。
その背景には、この酪農家親子の
「本当に良いものを作りたい」という、
数年間にわたる戦いがあった。

一般的に、牛を育てるための餌には
“粗飼料”と“濃厚飼料”の2種類がある。
ほとんどの酪農家が、
デンプンやタンパク質を混合した濃厚飼料を使っている。
この親子も、当初は農協で勧められる
輸入品の濃厚飼料を使っていた。

それは輸入にたよった展開であり、
コストもかかる不安定な事業となっていることから、
「本当にこれで良いのだろうか?」と考えたのだ。
そして、牛本来の生態系に沿い、
牧草中心の粗飼料に切り替えようと決めたのである。

ところが粗飼料を使い初めると、
なんと400頭のうち100頭あまりが次々と死んでしまったという。

濃厚飼料で育った牛たちの胃袋は、
牛本来の反芻胃が機能せず
牧草の消化に対応し切れなかったのだ。
(牛には胃が4つあり、本来は耐えられるようになっているのだが…)

親子は、時にお互いを責め、ぶつかり合いながらも、
諦めず試行錯誤を続けた。
そうして数年かけて粗飼料に切り替えていった結果、
脂肪分4.3%という、高付加価値の生乳に至ったのだ。

この話を聞き、
ふと木村秋則さんの「奇跡のリンゴ」を思い出した。
木村さんは、無農薬のリンゴを育てようと、
11年もの間、不作に耐えて研究を続けた。
まともなリンゴができるまで
15年はかかったというからスゴい忍耐。

やはり、何事も一朝一夕には成し得ないのだ。
今までの“あたりまえ”を大きく変えるというのは、
とてもパワーがいること。
それは私たちのビジネスでも同じではないだろうか。
挑戦すると決めたなら、
起りうる困難にも覚悟を持ち、
忍耐していくことが大切なのである。

これこそ、まさに石の上にも3年…ではなく、ウシの上にも3年だ!!

(この生乳で作るチーズは、きっと一味違ったおいしさになるだろう…!
今からワクワク…!)

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Mr.セイージに興味津々…?!

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高い脂肪分を保てる理由を教えてくれた

この牛たちと一緒においしいチーズを作るぞ!

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