これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

HOME

ビジネスの達人

モバイルショット

12/15
2014

moba

ネコに“マタタビ”、日本人に“里山”

事前登録もしてなかったが、
いま注目の石坂産業の
石坂典子社長の講演を無事聴けた。

その予想以上に歯切れのよい率直な語りが
より好印象を与えてくれた。
(美人とは聞いていたがこれも予想以上^^♪)

そのビッグサイトでの講演のお陰で、
“エコプロダクツ2014”のイベントをも
体験する機会となり、時代の環境に対する
意識の高さも理解できた。

そして、何と言っても藻谷浩介氏だ。
そう、お陰様であの「里山資本主義」の
藻谷氏の話を聴く機会にもなったのだ。

いや~、思いもかけず、連鎖が起こる。
その「里山資本主義」に登場する広島県の
真庭市の市長本人から、現場の取り組みの
話も聴くことができた。(すばらしい!)

どれも“里山”つながり。
先日も、お会いした経営者に、
石坂社長や真庭市長の話をしただけでも、
かなり興味を持ってくれて、
次なる里山情報もいただけた。

“里山主義”、“里山ビジネス”を語り始めて半年。
どんどん情報が入ってくるし、そのネットワークは
どんどん拡大されていっている。

これは、どういうことか?
なぜ、ここまで連鎖が派生するのか?
間違いなく、ここには何かが…。

そこで、中島流結論。
“里山”のこの二文字には、
根本的にシナジーを創り出す
何かが存在するということ。

日本という国において“里山”の
二文字は、多くの人たちを刺激するし、
共鳴感を引き出す要素があるのだ。
例えば、“ネコにマタタビ”のような効果が…

そう、マタタビが近くにあるだけで、
ゴロゴロしてよだれを垂らしてしまう
あの状態だ…(そこまでではないかも!?)

とにかく、日本人にとって“里山”は
その昔から豊かな四季と食そして、
やすらぎをもらえる宝の山だったのだ。

いま“里山”への注目は、
来るべきして来ているということ。
一度は“経済効率”にその振り子は
振り切った状態だったが、
ついに戻り始めたのだ。

振り子は“経済効率”から“ヒューマン効率”へ。
その証が“里山”というキーワードに
シナジーが起きているということ。

この現象を中島流では“里山シナジー”と呼ぼう!
まさに、ネコにマタタビ的効果を
もたらしてくれることだろう。

まぁ~人によっては、
“ネコに小判”といった人も
いるだろうけど…

m7

石坂社長、美人です

syn (2)

ビッグサイトで行われていた

syn (1)

たくさん買ってしまった

s1

里山ビジネス、いま日本に必要なこと

ページTOPへ
はなまるア・ラ・カルト

12/15
2014

ara (2)

ブドウの木は“経済効率”では育たない!

「農業は続けることに意味がある。その土地を絶えず耕して、
そこから恵みを受けながら、人も植物も生き続ける。
それが農業であり、人間の暮らしである。

ワイナリーを中心に地域の人が集い、遠方から人が訪ねて来、
そこでつくられたワインや野菜や果物を媒介にして
人間の輪ができあがる。それが来訪者を癒し、
地域の人々を力づけ、双方の生活の質を高めていくことにつながるだろう。

ワイナリーじたいはとりたてて大きな利益を生むものではなくても、
そうした、農業生産を基盤として地域の永続的な発展と活性化を
促すひとつの有効な装置として機能するとすれば、
これほど大きな価値を実現できるものは他に類がないと思う」

(※玉村豊男著「里山ビジネス」本文より一部引用)

(すばらしい! 大変共感させられる話だ)。

これは、長野県の東御(とうみ)市でワイナリーとレストランを経営する
玉村豊男さんが、果実酒製造免許を申請するときに税務署に提出した、
ワイナリーの設立趣意書の一部分。

よいワインづくりには時間とお金がかかる。

まず、畑を耕してたくさんのブドウの実がなる木を
育てるのに、15~20年かかるという
(3~4年目からブドウはなるのだが…)。

そして、よいワインづくりに適した
成熟した実が採れるのは、
実の収穫量がピークを過ぎた、
樹齢30年以上の木からなのだ。

(あの世界一のワイン「ロマネコンティ」もまた、
老木から採れたブドウを使っていると
聞いたことがある)。

ことブドウの木に関しては、
古くなるから駄目になるのではなく、
古いからよいものができる可能性が
あるのである。

ビジネスではつい、無意識のうちに
経済効率を考えてしまいがちだ。
如何に時間をかけずに
よいものを手に入れようと…。

しかし、本当によいものをつくるには、
それなりに時間を要するのだ。

また、ワイナリーを開設する際、
醸造設備機器をそろえるだけでも
4,000~5,000万円は必要だという。

しかも最初の20~30年の間は、
ワイナリーだけでは
ほとんど利益にはならないそうだ。

私たちは、経済効率の中で
得たお金でワインを買うが、
よいワインはその効率を求めるだけでは
できないということだ。

これは、人間の成長過程、
ひいては一生にも
共通することだろう。

たとえ、どんなに焦って
効率的に何かを達成しようとしても、
なかなかできないものがある。

私たちは、経済効率を求め過ぎて、
未来の自然や人間らしい時の流れを、
逸脱してしまっているのかもしれない。

時間をかけ、
長期的目線で物事を判断し、
その鍛錬や過程を繰り返さなければ、
よい結果に結びつかないというものは
私たちの周りにたくさんあるということだ。

つまり、人間も50~60歳くらいから
本当に深みのある、味わい深さを発することが
できるのだろう。
はっはっはっはっ、
私もこれからが深みを発揮するとき…。

ara (1)

年々成熟するブドウの木

ara (2)

樽詰めされたワイン

ページTOPへ
ファインスピリッツキーワード

12/15
2014

Exif_JPEG_PICTURE

“里山農業”の可能性

山と海に囲まれた島国・日本。
日本人が生活していく上で昔から
必要不可欠なものだったものが農業だ。

生活に密着している日本人本来のビジネスとして、
今回は「里山農業」を実践している
3つの企業をピックアップしたい!

その1は以前、浜松市にある京丸園株式会社だ。
鈴木厚志氏が経営しているこの農業法人では、
農業の中に福祉を取り入れており、
障がい者の方たちを積極的に採用している。

私が訪ねた頃の京丸園では、
62人中、22人が障がいを持った方たちだった。

農業にはさまざまなプロセスがあるが、
個人の能力や適性に合わせて、仕事を割り振っているそうだ。

その2は、日頃から親しくさせていただいている、
田中豊社長が経営するアートグリーン株式会社(胡蝶蘭で有名!)だ。

ここでは知的障がいを持つ方たちを採用対象とした
三洋ハートエコロジー株式会社と連携を図り、胡蝶蘭事業を展開。

2011年には、社会性のある
障がい者支援プロジェクトとして
グッドデザイン賞を受賞している。

そしてその3は、このビジ達でもたびたびご紹介している
有限会社ココ・ファーム・ワイナリー。

1984年から現在まで続く(三角山のぶどう園作りは、1950年代から)、
障がいを持った人々によるワイン造り。
そのワインは日本全国、また世界でもその質は評価されているのだ。

創業者である故・川田昇氏と、
生前お話をさせていただいたことがある。

そのとき川田氏は、「このワイン作りが障がいを持つ彼らを、
健康に働ける環境を作ってくれた」と語ってくれている。

そして今、若い経営者陣が、
障がい者のための葡萄園を作ろうとしている。

“障がい者の働く場所を作りたい”と、
宮城・仙台の近くにある畑を探しているという(おお~すごい)。

これらの事例からもわかるように、
農業のキャパシティはとても広い。

農業は障がいをもった人々の雇用を生み出し、
生産者として社会に貢献する場をつくることができる。

だからこそ、農業はその障がいを持つ方たちに優しいのだ。
いまご紹介した経営者陣は、このことに気づいているのだろう。

環境や四季に恵まれた日本にとって、
里山農業には必然性がある。

本来生きていくためにある仕事だからこそ、
私たちにも、障がいを持った方たちにも優しい。

生産性と収益性だけを求めるのではなく、
人に“優しい”面を活かしていけば、
「里山農業」にはまだまだ可能性が秘められている。

これからの時代のビジネスチャンスは、
農業の活かし方にかかっているのかもしれない!?

key (1)

ココ・ファーム・ワイナリー創業者の故・川田氏

Exif_JPEG_PICTURE

豊かな自然は私たちに“優しい”ものだ

Exif_JPEG_PICTURE

開墾されていく山々

Exif_JPEG_PICTURE

葡萄園は、なかなかステキな場所です!

ページTOPへ
シナジースペシャル

12/15
2014

00000

“三尺三寸箸会議はリアルトレーニング”

三尺三寸もある長~いお箸を持たされたら、
自分の口に運ぶのには困ってしまう。
でも、向かいの人の口に入れてあげるなら?
こんなに便利なものはないだろう。

そんなエピソードに倣い名付けた
“三尺三寸箸会議”も今年で3年目。

このビジ達でも何度かご紹介したが、
経営者たちが自分の抱える
悩みやトラブルをありのまま相談し、
メンバー経営者は真摯に答えるというものだ。

今年はさらに2つのチームが発足し、
全部で4チームの大所帯になった。
1チーム10人ほどなので、
全部で40人はメンバーがいるだろうか。

遠くは三重県熊野(!)からやってくる
経営者もいるほど、参加に値する会議として
満足度が高いものになっている。

どうしてこんなにも多くの経営者に
この会議が求められるのか?
その理由を私なりに推測するなら、
4つほど挙げられるだろうか。

1.経営者は孤独
(なかなか相談できる人がいない!)

2.経営者には常にマクロかつ多角的な視点が求められる

3.経営者は常に決断を迫られている

4.それなのに火の粉は降ってくる!!
(トホホ…)

こんなわけで、つねに悩み、
葛藤しているのが経営者だ。

そこで、三尺三寸箸会議には
まさにリアルな悩みが持ち込まれる。

参加メンバーもまた、
自分のリアルな視点から真剣に答えてくれるのだ。

自分ならどう考え、どう決断するか。
三尺三寸箸会議に集まる経営者たちは、
業界も、年齢も、社歴も、経営哲学さえも異なる。
当然、全く違った視点から
自分のリアルな意見を述べることになる。

思いもよらぬ視点に驚かされることもあるだろう。
あるいは、もし自分だったら…という視点から、
思いがけないアドバイスをもらうこともあるだろう。
その一つひとつがかけがえのない、
リアルで価値あるアドバイスとなるのだ。

相談する人も、応える人も、
“リアルトレーニング”を積むことが
できるということ。

これが、高い満足度に繋がっていると
言っていいだろう。

しかも、この会議での相談事は他言無用!
(毎回、会の冒頭で“内密性の確認”を
してから始まる)
内密性が高いからこそ、
安心して相談することができるのだ。

参加メンバーの熱意のおかげで、
こんなにも充実した会議になろうとしている
三尺三寸箸会議。
悩み多き経営者たちを救う場として、
需要はますます高まるに違いない!

そして、ここに参加している経営者の会社は、
三尺三寸箸会議を糧に、
必ずやその先に継続するはずである!
うんうん、楽しみで仕方ないのだ。

syn1

リアルな悩みを打ち明ける

syn2

和気あいあいと…だが真剣に!

syn3

参加メンバーとは出張ミーティングも!

syn4

こちらは石川酒造を訪れたときのもの!

ページTOPへ
先取りビジネストレンド

12/15
2014

trend (6)

神楽坂に“かもめブックス”登場

いや~久々に欲しい本に2冊も出会えた。
1冊目は、小林まこと著の『青春少年マガジン』。
久々にお目にしたわけだが、
やはりいつ読んでも、小林氏の物語は面白い。
また、巻末には「1・2の三四郎」のデビュー漫画もある。
ストーリーは分かっていても、やはり腹を抱えて笑ってしまった。

2冊目は、森にまつわる仕事に携わる人の体験を記した、
古川大輔著の『森ではたらく! 27人の27の仕事』。
最近“里山主義”について追求している私は、
つい手にとってしまったのだ。
この本は、森で働く27人の仕事の現状や
その生活を深く知ることができるなど、
里山ビジネスに通じる非常に興味深い内容だ。

これら2冊の本は、先日、
神楽坂に新しくオープンしたばかりの
「かもめブックス」で見つけたもの。
ここは、「かもめブックス」独自の視点で選ばれた本ばかりが並ぶ、
キュレーション書店というべき、本のセレクトショップなのだ。

しかし、初めて訪れる人は、
かもめブックスがはたして
「本屋」といえるかどうか疑問に感じるかもしれない。
というのは、従来の本屋とは異なる点が多いからだ。
店内にはカフェが併設されており、
本とともにこだわりのコーヒーを味わえる。
また、さらに奥にはギャラリーがあり、
作家による展示会を開くこともできるそうだ。
さらに、本棚に並ぶのはセレクトされた多種多様の本。
ただ新刊の書籍を並べる書店とは違い、
「本当にオススメする本」だけを並べて販売しているという。

この「かもめブックス」を展開しているのは、
株式会社鷗来堂という会社。
書籍をつくる際に欠かせない、
文章の校正・校閲にまつわるプロフェッショナルだ
(弊社の仕事にも近しい会社といえる)。

この鷗来堂代表であり、
「かもめブックス」の店長でもあるのが柳下恭平氏。
柳下氏は「かもめブックス」において、
本づくりに携わる者としての独自の視点を活かし、
「自分が求める本屋の在り方」をテーマに
売り場を提案しているという。

その中で大切にしているのが
「この本はきっと誰かの天金の書」という言葉。
“天金”とは、本のほこりなどによる
痛みを避けるために金飾することで、
転じて「かけがえのない本」という意味合いがある。

つまり冒頭で、
私にとって思わぬ本との出会いの話があったように、
誰かにとっても、かけがえのない存在になりえる
本との出会いの場を提供することを目的としているのだ。

そういえば、近年ではインターネットの普及や、
電子書籍の影響もあり、
昔ながらの街の書店が減ってきているという。
いまや新刊の本屋雑誌を並べるだけでは難しいのかもしれない。

だからこそ“本を楽しむ”ということを、
カフェやギャラリーとコラボしつつ、
総合的に体験できる。
そんな新しい本屋の在り方を、
「かもめブックス」は提案しているのだろう。

私にとって、
この「かもめブックス」のようなセレクト書店は、
時々その並べてある本をチェックに行くのが
“楽しみ”の1つになるに違いない。

そして、神楽坂の駅近には、
「かもめブックス」だけでなく、
大人のライフスタイルを提案する商業施設
「la kagu(ラカグ)」もオープンしている。
これにより、今までよりも早稲田通りの
少し奥まで人が流れるようになった。

休日はもっと多くの人が
流れることが予想されるが、
果たしてそれらの提案は
どのような効果をもたらすのだろうか。

trend (1)

魅力的な本と出会えた!

trend (2)

一見“本屋”とは思えない光景…

trend (3)

オススメの本は奥にもずらり!

trend (4)

ギャラリーと本の相乗効果とは?

trend (5)

神楽坂の雰囲気とも相性はグッド!

trend (6)

何人の人がここで本と“出会う”のだろうか。

ページTOPへ

BACKNUMBER

ページTOPへ