これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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はなまるア・ラ・カルト

03/24
2025

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美しく美味しい“あんぽ柿”から学ぶ 差別化と高付加価値化!

この季節、スーパーマーケットに行くと
つい買ってしまう“あんぽ柿”。
普通の“干し柿”を手にすることもあるのだが
“あんぽ柿”のあの美しい柿色と
トロリとしたイメージについ惹きつけられる。
ご覧のようにその美しさはアップル製品にも似合うほど。

2023年、あんぽ柿生産量日本一を誇る“JAふくしま未来”が
“あんぽ柿”が誕生してから100周年を迎えたことを記念して
「あんぽ柿の日」を制定したという。
→ 2023年1月13日に「伊達のあんぽ柿の日」として
12月・1月・2月の各月13日を記念日に。
地方自治体もこれからは生き残り競争だから
いろいろ考えてるねぇ〜。

この“あんぽ柿”、ご存知だと思うが
甘柿でなく渋柿を干してつくられている。
実は甘柿より渋柿のほうが実際の糖度は高く、
干し柿は渋柿で作るほうが美味しくなるんだという。
美味しさだけでなく、ビタミンAやタンニン、カリウム、
食物繊維などを多く含み、美容や健康にも良いのだと。
ほど良い甘さで栄養価も高く、たくさん食べたくなるが、
1日2個までがお勧めだそう。

この“ビジ達”で、このような“あんぽ柿”の知識を
発信したいわけでなく、ここからが学び。

【その1、独自の差別化戦略】
一般的な干し柿とは異なり、“あんぽ柿”は完全に乾燥させず、
半生のジューシーさを残している。
この“完全にしない”という選択は、
商品に独自性を持たせるための差別化戦略。
私たちのビジネスにおいても、一般的な手法にとらわれず、
自社独自の強みを創出することが重要。

→先日のNBC Beyond Business Channel NEOに登場した
ある広告代理店を展開する経営者は…
まだ中小企業の規模ではあるのだが、
全国の地銀や信用金庫など
金融機関に特化した広告会社として展開することで、
アドバンテージを持って事業展開できていると語っていた。
なんと全国の地銀の80%、
信用金庫のほとんどとの取引があるという。

【その2、高付加価値化】

通常の干し柿は、渋柿の皮を剥いたらそのまま干して
乾燥させるが“あんぽ柿”は硫黄燻蒸(くんじょう)してから干す。
硫黄燻蒸は、酸化して黒くなってしまうのを防ぎ
雑菌の繁殖も防いでくれる。
自然の素材を最大限に活かし高付加価値の展開。
だから普通の干し柿よりも美しく水分量も多く
やわらかいものが作れるという。
何をどうプラスして、どんな括りでブランディングを図り
どうアプローチするか。

→先日のNBC Beyond Business Channel NEOに登場した
ある30代の経営者は…
学生の頃に企業からスポンサーを得て
“世界一周プロジェクト”を実施した経験から
日本国際化推進協会を創設し、
世界中に“日本ファンコミュニティ”を構築。
(外務省と共に世界120カ国219組織にもなる
帰国留学生ネットワークを構築)
“日本の国際化を通して、日本と世界の架け橋に!”
をキャッチフレーズに、世界の企業のブリッジ役として
事業会社も展開している。

甘さを控えながらも高い栄養価を持つあんぽ柿は、
実は私の大好物。
美容と健康にも良いとして多くの人に親しまれている。
令和のビジネスこそ、商品やサービスの独自性を追求し、
高付加価値を創出することが成功への鍵となる。

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私の大好物“あんぽ柿

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はなまるア・ラ・カルト

03/10
2025

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私たちのビジネスの意思決定にも 影響する“行動経済学”!

という投げかけで1年半前に紹介した“行動経済学”。
思った以上に人気だったのだろう…
『マンガでカンタン!行動経済学は7日間でわかります。』
(相良奈美香著・西野みや子漫画)が登場した。

ちなみに、私たちがついSNSであり動画を
見続けてしまうのは、すでに“行動経済学”的考え方を
あれこれ取り込んでいるからに違いないのだ。
タブレットやスマホなどを使ったショッピングの方が
より多く買ってしまうのも…
あの“ポイント5倍デー”に惑わされて
ついつい買い過ぎてしまうのも…
ふむふむ…この令和の時代には“行動経済学”は
かなり重要な学問かもしれない。
ということで、改めて“行動経済学”を学んでみよう!

【脳の2つの思考モード“システム1 vsシステム2”】

ノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンは、
人間の脳には“システム1”と“システム2”
の2つの思考モードがあり、
人は情報処理をする際にこの2つの思考モードを
使い分けていると指摘する。

“システム1”はファストとも呼ばれ、
直感や経験をもとに素早く判断する思考モードを意味する。
一方、“システム2”はスローとも呼ばれ、
注意深く時間をかけて判断する思考モードを意味する。
論理的な考察やデータの分析は、
この“システム2”によるものといえる。

この2つの思考モードは、時と場合に応じて配分が変わり、
無意識に連動しながら同時に動いている。
ただし、“システム1”での判断は、
合理性から外れた意思決定につながることが
往々にしてあるため、人間がいつ“システム1”を
使いがちになるのかを知っておくことが、
誤った判断をしないための助けになるという。

【人は「状況」によって意思決定させられている?!】

人の意思決定や行動は、置かれた状況や環境に
強い影響を受けている。
例えば、“錯視”でよく使われる図を思い描いて欲しい。
周りの丸の大きさが異なることで、
中心の丸が大きく見えたり小さく見えたりする。
この目の錯覚と同じように、天気、順番、
無意識に与えられた刺激、提示のされ方など、
自分の頭の外にある状況によって、
人の意思決定や行動が決定させられているという。

事例①買い物中も人の存在に影響を受ける“単純存在効果”
スーパーでの買い物で、1人だと1番安いものを選ぶのに、
周りに人がいるだけで高いものを選んでしまう。
周りに誰かがいるときと誰もいないときでは、
意思決定に違いが出るという。

事例② モチベーションが下がってしまう“過剰正当化効果”
もともと好奇心や興味などの内発的動機から
取り組んでいた作業に、報酬や評価などの
外発的動機が用意されると、“やりがいがあるからやる”
という本来の欲求が“人にやらされている”という感覚に変わり、
モチベーションが削がれてしまう。

↓ ↓ ↓

“行動経済学”は、人々が非合理な選択をする理由を
理解するための重要な視点を提供してくれる。
すなわちこの“行動経済学”のノウハウは、
発注企業を決めるコンペティションのときなど
そのプレゼンの仕方によっては優位に展開可能ということ。

そして多くの人は、購買行動やモチベーションのための
施策内容によっても大きく左右されるという。
ということは、より興味を持ってもらい
つい買ってしまいたくなる演出をどうするかなのだ。
令和の時代において“行動経済学”は、
売る側にとっても買う側にとっても
意思決定をより豊かにする鍵となる学問ということだ。

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『マンガでカンタン!行動経済学は7日間でわかります。』 (相良奈美香著・西野みや子漫画)

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はなまるア・ラ・カルト

02/03
2025

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“移動する人はうまくいく”は、本当?!

先日書店で手にした本が
『移動する人はうまくいく』(長倉顕太著)という本。

勝手に内容を集約すると…
私たちは、“環境→感情→行動”の順で動いているから、
環境を変えることは、行動を変えることにつながるというのだ。
(うんうん…)

読んでいて、“それは違うだろう”と言いたくなる部分も
多くあるのだが、このタイトルのようなことを
私も度々考えていたので、思わず手にしたということ。

この私も、親からは学校の先生であり、
公務員がいいと言われていたが、
とにかく田舎から東京に出向くことが、
いろいろなことが変わり、多くの学びが期待できたのだ。

“変わることは学ぶこと”であり、
自分の次なるステージに上がることと思っていた。
まぁ、18歳までは勉強も含めほとんど自慢できるものはなく
ランクでいうと底辺にいたわけだから。


【とにかく、私個人も会社も度々“移動”した!】

私個人の移動であり引越しは
北海道十勝から東京の学校の寮を皮切りに
アパートを転々とし、今のマンションで7回目だろうか?!
引っ越す度に、その広さも含め進化はしていたような…。

勤め先も、最初は印刷関係会社の企画デザイン部門、
次は神楽坂の広告企画会社という触れ込みに騙されて
営業をさせられた会社。

そのお陰で次は勤めるのをやめてQB創業。
そのクオーターバックも創業の早稲田から秋葉原、
東神田、新宿区の新小川町、そして今の浅草今戸と7カ所目。

うんうん、確かに動く度に会社はいい進化をしていたような?!
会社の規模的にも手狭になったから引っ越すわけだが、
当然引っ越すことで、会社の立地環境も含め
仕事への刺激でありプラスアルファがあったのは間違いない。

一度は、東神田のビル(6階建)のオーナーが
破産宣告したことで、ビルを安く買わないかという話もあったが、
移動することの重要性を思っていた私は、
目先の得より、長期の成長を優先した。

そういえば、“中島セイジと行く海外ツアー”は
1996年から、約四半世紀継続した。
この海外ツアーも、欧米を中心にさまざま国を訪問し
いろんなトラブルも経験し、学びも多かった。
あのコロナパンデミックにより、このツアーも途絶えたということ。


【環境の変化がもたらす成長】

このように振り返ると、移動というアクションが
私自身と会社にとってどれほど大きな意味を持っていたかを
改めて感じることができる。

移動することで新しい環境に身を置き、
その都度新たな挑戦をすることが、
私たちを進化させる原動力となっていたのだろう。

本書『移動する人はうまくいく』でも強調されているように、
環境の変化は私たちの感情と行動に直接影響を与える。
新しい場所で新たな刺激を受けることは、
私たちの考え方や価値観を豊かにし、
行動を改革する触媒となる。

だからこそ、移動を恐れず、
常に新しい何かを求める姿勢を持つことが重要ということ。
もちろん移動にはリスクも伴うが、
それ以上に得られるものは大きいのだ。

私が歩んできた移動の軌跡を振り返ると、
思い切って移動を選んでよかったと心から思える。
移動することは、すなわち進化することであり、
生涯学び続けるための第一歩なのだ。

あなたもそろそろ、移動のときなのでは?!

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環境を変えることは、行動を変える

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はなまるア・ラ・カルト

01/20
2025

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“平均年齢49.9歳”という超高齢化をどう突破するのか?!

「チョコまみれ」という商品を知っているだろうか。
テレビCMも“チョコまみれ”のチョコがキャラクター化され
シュールな絵で思わず注目してしまう。

2020年に発売された商品だが、大ヒット商品となり、
不二家の経営を支えるほどの商品になっているという。

ある定期購読の新聞(日本講演新聞)に登場した
不二家の河村社長(70歳)は…
「2020年に発売された“チョコまみれ”だが、
当時このネーミングを聞いた時、
“変わった名前だな”とかなりの違和感を感じ、
私のような年配者からは
絶対に出てこないネーミング」と思ったという。

とはいえ、当時河村社長はすでに
高齢者の仲間ということもあり
その若いメンバーの企画に委ねたという。
(河村社長は私と同い年、エライ!)


【日本の平均年齢49.9歳という高齢化の課題】

少し前のビジ達で
「若い世代こそ、変革者!今こそ、Change Leaders!」
という見出しでリーダーの早期changeを促した。
そして…

→世界の人口増加も続いているが、
平均年齢も年々上昇が続いていて
2024年の世界全体の平均年齢(中央値)は30.6歳。
日本の平均年齢は何と49.9歳で先進国の中では最高齢である。
なんとその差、19.3歳である。
人口世界1位のインドの平均年齢は、29.8歳。
日本とは約20歳の差である…と。

すなわち世界は、ミレニアル世代でありZ世代を中心に
その社会が構成され動いているというのに、
日本はその平均年齢が約50歳ということで、
いまだ団塊ジュニア世代を中心に社会が構成され
動いているということだ。

この地球規模で“すべてが加速する”時代には
さまざまな場面において後手に回る可能性が大きい。
その発想も、展開も、決断も、
少し遅れ気味になる可能性が大ということ。

日本が抱える高齢化の問題は、
社会全体の変革や新たなアイデアの創出において課題となる。


【この高齢化社会を克服するための対策として?!】

◆1. 多様性の受容と促進が重要

若い世代だけでなく、高齢者の知識や経験も活かしつつ、
異なる世代が協力し合うことで、
新たなアイデアや解決策を生み出す展開。

◆2. 起業支援や資金提供の仕組みの強化

若者が自らのアイディアを試みる環境を整えるため、
社内外での起業支援や資金提供の仕組みを強化。


◆3. デジタル技術の推進と活用

テクノロジーの進化を活かして、
リモートワークやオンライン教育を推進し、
地域や世代を超えた交流を促進。


◆4. 安心してチャレンジできる社会基盤を構築

国や自治体が高齢化問題に取り組む政策を積極的に進め、
若い世代が安心してチャレンジできる社会基盤をつくる。


最終的に、これらを背景に育成されたリーダーシップが
時代の変化に柔軟に対応できることが不可欠。
そして次世代を担う人材を持続的に育成することで、
日本が直面する課題に対応し、 
世界の変革の波に乗り遅れないことが重要なのだ。

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このネーミングがヒットのカギ

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はなまるア・ラ・カルト

01/06
2025

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イノベーションを生み出す思考法。 令和のデザイン思考!

あなたが訪れるお気に入りのカフェ。
暖かな日差しが差し込む窓際の席、心地よい音楽、
そして美味しい香りのコーヒー。

あなたはそこでiPadから“ビジネスの達人”に目を通す。
なぜその場所があなたにとって特別なのか?!

そのカフェの立地がいいのか、
インテリアデザインがいいのか、
そのお店のスタッフの動きであり対応がいいのか、
流れる音楽のセレクション?!
ソファやテーブルのオシャレさと配置?!
あなたのお気に入りの理由は、もっと複雑なものかもしれない…


【その“お気に入り”には、デザインの存在が?!】

このあなたのお気に入りであり、感情豊かな体験は
デザインによって支えられているとすると…
私たちの日常に“デザインの力”が
どれほど重要であるかを再認識することができるはず?!

あなたの“特別な場所”だけでなく、オフィスも
オフィスのある街も、そしてあなたの“仕事”にも
“デザイン”が大きく関わっているということ。

ビジネスも”いいデザイン”をすることで、
お客さまも喜び、提供する私たちも報われる。
会社の組織でありシステムも
時代に対応した“いいデザイン”をすることで、
日々の仕事が楽しくなったり満足感にもつながるのだ。


【これからの時代は“令和のデザイン思考”が注目される‼︎】

私はさまざまな広告づくりやプロモーション企画、
そして空間づくりやブランディングも含め
この約40年間の仕事を“デザイン”という言葉で括ってきた。
経営も“経営をデザインする”と言ってきたほど。

ということで、令和の時代はこの時代だからこその
“令和のデザイン思考”が注目される。

“デザイン思考”とは、人々のニーズやウォンツを理解し、
美と調和を重視するアプローチ。
これにより、私たちは新しいアイディアや革新を生み出せる。

“令和のデザイン思考”として、
私たちは次のようなことに注目したい。

まず、「人を中心に考える」こと。
(もちろん令和の人々にとってということ)
商品やサービスを利用するお客様だけでなく、
これらを提供するスタッフや協力者も幸せになれること。
これにより、すべての関わる人々が
より良い体験をすることが可能になる。

次に、「美と調和を大切にする」こと。
この理念は、企業活動が社会・地域との関係を
より良くするための全体最適化を意味する。
これにより、ブランドとしての信頼と評価も向上することに。

↓ ↓ ↓

すべてが加速する令和時代においては
私たちを取り巻く環境はどんどん変化していく。
すなわち、求められる“美と調和”も
変化を余儀なくされるということ。

この変化する日常生活の中で
“デザイン思考”は、問題を発見し解決する過程でもある。

機械やAIではカバーしきれない未知の領域に対して、
新しい価値や体験を提供することが
“令和のデザイン思考”なのかもしれない。

…と考えると“デザイン思考”はますます重要度を増してくる。
ということは、問題を発見し、マクロ的な視点により
解決のための試行錯誤を実践できる人こそが
令和の時代に求められる“ビジネスパーソン“であり
“令和のデザイナー”なのかも?!

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ますます重要度を増してくる“デザイン思考”

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