これからの選ばれるビジネス!

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目からウロコのおすすめ本

12/24
2021

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『そしてバトンは渡された』瀬尾まいこ著  “私には5人の父と母がいる”

この本は2019年、本屋大賞受賞の本で、
私も2年半以上前に読んだ。
今回、「目からうろこのおすすめ本」としての紹介だが、
“目から涙のおすすめ映画”と言った方がいいかもしれない。

先日、この本を題材にした映画を観てきたということ。
本も本屋大賞受賞で話題になったのだが、
映画になっても注目されていると知る。
既に興行収入は公開7週目で15億円を突破し、
映画賞も受賞しはじめている。
これから発表される様々な映画賞でも
期待されている話題の映画だ。

本当に映画の後半では、涙が出て・・・
というより何度もティッシュで鼻をかんだ。

この映画は、
永野芽郁さんが主人公。
田中圭さん、石原さとみさん、と3人が主役と言っていいと思う。
他に「私の家政夫ナギサさん」の大森南朋さん、
そして市村正親さんも出演した豪華なキャスト。
副題の“私には5人の父と母がいる”意味は、
一人の母役が石原さとみさん(産みの母ではない)
もう一人の母は写真だけの登場
一人の父は大森南朋さん(本当の父)
市村正親が途中で父親になり、
ずっと主人公役の永野芽郁さんと関わって
いたのが田中圭さんで、この3人が父親として存在。

映画はただ感動するというだけではなく、
“家族の有り難さや大切さ”がわかる映画だった。

実は、私も片親で育った。
母親が実家に戻り、祖母、おじさんおばさん、
従兄弟と生活。
7人家族で、いろんな人に育ててもらった記憶が。
実の親だけではなく、いろいろな立場の家族と、
コミュニュケーションを取り、成長させてもらった。
そういうこともあり、この映画がよくわかるのだ。

2016年の本屋大賞第二位の、『君の膵臓を食べたい』も
しばらく前に映画化もされ、これも涙をたくさん流した記憶が。
本屋大賞は書店の店員さんが読んでもらいたい本を
投票するので、直木賞や芥川賞よりも、ポピュラー性があり、
身近で楽しめる本が多い。
私自身、小説はあまり読まないが、ときどき手にする小説は
本屋大賞受賞作のものが多い。
受賞作が映画化されることも多く、
原作をどう表現するのかという楽しみ方もある。

『そしてバトンは渡された』の映画は
本の良さをうまく再現し、より盛り上がるように演出されていた。
(最後の方でたたみかけるどんでん返しが・・・)
たくさんの試行錯誤を重ね、名優が出演したことも
多くの人への感動につながったのだろう。
たくさんの涙を流したけど、気分はよくなる映画だった。
“目から涙のおすすめ映画”のお話でした。


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本も映画も話題の作品

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目からウロコのおすすめ本

12/06
2021

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『なぜ名経営者は石田梅岩に学ぶのか? 』森田健司著 (“消費”は不易流行でもない? )

以前にも“目からウロコのおすすめ本”で紹介したかもしれないが、
今回再度おすすめする。
毎月開催している“石門心学・実践講座”では、
この本をテキストにして学んでいる。
講座は、既に9年目を迎え、103回目のテーマが、
“消費と倹約、どちらが正しい? ”だった。

今回のテーマに対して、こんな話が載っていた。
「不動産を、自動車を買いましょう。そしてたまには贅沢な
外食をして、休日にはリゾート地にお金を落としましょう。
そうすれば、少しは景気がよくなる可能性が高いはずです。
しかし、自分が幼かった時、周りの大人達は
無駄遣いをしてはいけませんと口をすっぱくして言ったはずです。
それは誤りだったのでしょうか?
それとも可能な限り、散在するのが大人にとっての
社会的責任なのでしょうか。
この消費と倹約の話はいつも多くの人の頭を混乱させます。
そしてさらには、海外から観光客を呼び込み、
たくさんお金を使ってもらい日本の景気を上昇させましょう。
という意見が各種メディアを通して流されて・・・」

皆さんはどう思われるだろうか?
“消費推奨”は道徳のカテゴリーに入ったことは一度もない。
果たして、愛する子に「経済活性化のために、どんどん消費しなさい」
と教えるのだろうか・・・。

コロナ禍でマイナス成長となった今
メディアは“消費喚起”にいそしんでいる。
消費をすれば資源や食料は当然減っていく。
多くのCO2が排出され、温暖化の原因になる。
新しいモノへの買い換えにより、
石油化学で作られたプラスティックなどたくさんのモノが廃棄される。
それがやがてマイクロプラスティクとなり、環境汚染になる。

もちろん石田梅岩も消費をしましょうとは言っていない。
“消費”は道徳的行為ではなく、“倹約”は道徳的行為である。
すなわち、倹約こそ、本来私たちがすすめなくてはいけないこと。
消費は私達が応援したい会社を応援すればいい。
森田氏も、「自身の社会的立場にかかわらず、
消費は道徳的な行為ではなく、
倹約は道徳的行為である。
少なくとも日本に住んでいる多くの人々は、
無意識に認めているのです」と著し、
「倹約」「勤勉」「正直」この3つを繰り返し書いている。
さぁ、もう答えはおわかりだろう。

コロナ禍を体験した今だからこそ、冷静になって何を
優先順位の上位にあげるかを理解し、
自分の行動に反映させなければいけない時。

今こそ私が言いたいのは、
“Think Global, Act Local”
“Think Long range, Act Tomorrow”
発展途上国の人たちのことも考えて、
明日からの自分の行動に反映させて行きましょう。
そしてLong-rangeで将来のこと、孫子の代のことも考え、
明日からの行動をしていきましょう!

こう考えると森田氏の言うように、
“消費のすすめ”はズレてますよね!?


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石田梅岩の思想に学ぶ

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目からウロコのおすすめ本

08/16
2021

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『ビジネスの未来 エコノミーにヒューマニティを取り戻す』山口周著

2020年12月に発刊され、この本を即刻手にした私は、
この7~8ヵ月の間、度々手にして確認している。
山口周氏は文学部哲学科卒業ということもあり、
哲学的なものの見方がベースにある。

この本もビジネスがテーマではあるが哲学的要素が多く、
私たちのビジネスがどこに向かっているのか?を
考えたときに、参考にしてきた。
もちろん、山口氏の考え方に共鳴してのことなのだが・・・。

山口氏の著書『世界のエリートはなぜ“美意識”を鍛えるのか』
『NEWTYPEニュータイプの時代』については
このビジ達でも紹介している。
今回紹介のこの本は、
2020年のコロナ禍も踏えて書かれている。

私はよく思考するのが、“今私たちは、人類の歴史の中で、
どこにいるのかを確認しない限り、
私たちがどちらに向かう方がいいのかわからないと“ということ。
VUCAの時代と呼ばれ、混沌とし予測が困難な今の時代に、
方向性や裏付けとなる流れや見えるものがほしい。
そこで山口氏はこの本のなかで
ベースとなる価値感を話してくれている。

第1章 私たちはどこにいるのか
第2章 私たちはどこへ向かうのか
第3章 私たちは何をするのか
最終的に、私たちは何を求めているのか!?
何を求めるべきなのか!?ということなのだ。

そして私も賛同しているのだが、
「ビジネスは歴史的使命を既に終えているのではないか?
ビジネスが永遠に必要なわけではない。
ビジネスを何のためにしているのか?」と。

今までは、経済的な価値や物質的充足を求めて存在していたのが、
“ビジネス”。
今や、ある程度の生活はできるようになった。
“マズローの欲求5段階説”のうち、
“生理的欲求・安全欲求・社会的欲求”はある程度
満足できるようになってきている。
産業革命以降250年経過し、この間連綿としてビジネスも加速した。
ある程度モノが豊富になり、便利にもなり
生産性向上も実現するに至った。
すると、地球の78億人が皆働かなくても
いい時代になってきたのではないか・・・。
すなわちその成熟化により、経済的低成長、停滞、衰退とも
あちこちで言われるようになったわけだ。

これからはマズローの“承認欲求・自己実現欲求(自己超越)”
の世界にステージを上げる時代が来ているのだろう。
私が以前提案した“新パラレルワーク”。
ビジネスによって自社の利益ばかりを求めない展開。
すなわち、“お金になる仕事”と
社会課題解決のための“お金にならない仕事”
の両立が求められるのではないだろうか。

これからのビジネスのあり方が変わってくる。
私自身も今後はビジネスの形態が変わっていくと思っている。
その考えの参考となるのが今回のおすすめの
『ビジネスの未来』という本なのだ。

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コロナ禍も踏まえたビジネス本

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目からウロコのおすすめ本

05/31
2021

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清風掃々WEBマガジン“ONE by ONE”

ついに“日本を美しくする会”のWEBマガジン“ONE by ONE”が
公開された。
“ONE by ONE”とは“日本を美しくする会”の鍵山秀三郎相談役の、
「一つ拾えば一つだけきれいになる」という言葉から
“ひとつずつ”という意味で名付けた。

“清風掃々”は“日本を美しくする会”のメンバーと賛助会員、
国内の“掃除に学ぶ会”に配布されている機関誌で
おおよそ5000部発行されている。
これまでもこの冊子が、“掃除に学ぶ会”から
その先の人たちにどのくらい配布されているかが疑問だった。
5000部印刷しても、本当の意味で“掃除”に興味を抱いた人たちに
届いているかどうか・・・?と思っていたわけだ。

・“掃除”の関係者
・鍵山秀三郎相談役と“掃除”について興味を抱いた人
・鍵山相談役から学びたい人
・掃除に興味のある人
こんな方々に確実に届く情報を発信していきたい。
そしてまだ掃除の可能性を知らない人や若い人たちに
情報を届けたく、“清風掃々”を
WEBマガジン化することになったというわけ。
既に掃除と取り組んでいる若いメンバーに
もっと活躍して欲しいという期待もあってのことだ。

さらに、鍵山相談役ももうすぐ米寿を迎えようとしている。
相談役から学んだ経営者も、相談役同様に年齢を
重ねている。今ここで、“掃除”をその先に繋げていくためにも
若返りが求められている。
次世代へバトンを渡すことも考えてのWEBマガジン発行なのだ。

このWEBマガジンは、
・相談役の本を読んだ人や相談役についてキーワード検索
してのアクセス 
・冊子や他の紹介から、URL入手
・YouTubeや他のSNSとの連動
と様々な可能性があり、これからどんどん拡がっていくだろう。
(拡がっていかせたいわけだが・・・)

すでに掃除と取り組んでいる国も、
台湾、中国、イタリア、ルーマニア、アメリカ、インドと
世界に拡がっている。
一部を英語にするだけでも、可能性はどんどん拡がるということ。
すでにイタリアとやり取りをしていて、
イタリアからこのWEbマガジンに記事を
掲載してくれることになっている。
改めて、限定されていた人たちへのリアルの冊子配布から
オンライン化による効果は、その10倍の5万人以上、
もしかしたら100倍を超す50万人以上に拡がる可能性があるのだ。

SNSや検索による様々な人たちからの興味の拡がりを期待したい。
魅力あるマガジンとして発信することでより多くの方々に
見てもらえるようになっていくだろう。
高齢化が始まった“日本を美しくする会”も
次なる時代の“日本を美しくする会”にスタートを切ったということ。

魅力ある“清風掃々WEBマガジンONE by ONE”
掃除に興味のない“あなた”もぜひご高覧あれ!!
新たな気づきや出会いがあるかも!?

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“ONE by ONE”ついに公開!

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目からウロコのおすすめ本

04/12
2021

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『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』大野萌子(もえこ)著

いかに私達が余計なひと言を発しているか・・・。
この本にはそんな事例がたくさん掲載されていた。
反省するばかりだったことも含め紹介する。

その前に触れておきたい本が、佐々木圭一著の『伝え方が9割』。
この本は、なんと発行部数が112万部突破している。(スゴイ!)
例えば、好きな人をデートに誘う時、
「デートしてください」では断られる確率が高いが、
「驚くほど旨いパスタの店があるんだけど、いかない?」
と伝えると“行ってもいいかも”と思う確率がグーンと高くなると。
すなわち、伝え方次第で結果はだいぶ違うということなのだ。
佐々木氏はコピーラーターで、普段からいろんな言いかえを
訓練しているクリエイター。
同じところにたどり着くには、様々な方法があるが、
より多くの人が思わずそこに行きたくなる発想をすべきとのことだ。

さて、今回のおすすめ本、
『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』
の事例を紹介する。

1.“ちゃんと”、“しっかり”、“徹底的に”
→「この作業はここまでやってください」に。
曖昧な表現を避け、受け手側がわかりやすい
具体的な数字などを入れると伝わる。

2.「ご存じないと思いますが・・・」
→「ご存じかもしれませんが・・・」に。
つい言ってしまう表現。私は情報通だから知っているかのような
態度が見えてしまう失礼な表現。

3.「若いのに、しっかりしているね」
→「しっかりしているね」
「若いのに」をつけてはダメ。
若いから経験も知識もなくうまくいかないはず
と言っていることに。年齢に関する発言は差別にもなる。
17歳でデビューしたDoul(ダウル)は、
“15歳なのにうまいね”と言われてムッとした言っていた。

4.「要するに何が言いたいの?」
→「いちばん言いたいことは何?」とか。
 「私にもわかるように説明してください」などに。
ついイライラして言ってしまいがちだが、
受け手は相談を拒否された気分にもなり、
ハラスメント扱いされる場合もある。

5.「世の中そんなに甘くないから・・・」
→「あなたの考えをきかせてくれる?」
  親が子に、上司が部下に発してしまいがちだが、
これらは“地雷ワード”だ。

6.「やっぱりダメだったね」
→「よくがんばったのに残念だったね」
 相手にマイナス評価をしていたことが明らかになる失礼な言葉。

紹介したものは実際私もつい発言していると思う。
言い方ひとつで相手の気持ちは大きく変化する。
これからは、感情任せの発言は控え、
直前に、“ほんの一瞬”止まり、
その場の状況や相手の事を考え、
言葉を選ばなければならないと感じた。
人間関係をよくするためにも、言い方を考えていきましょう!


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いかに私達が余計なひと言を発しているか・・・。

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