これからの選ばれるビジネス!

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シナジースペシャル

10/17
2022

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“カットりんご”自販機のMVM商事 社長に遭遇

「“カットりんご”の自販機を見たことあるだろうか?
この1~2年の間、地下鉄の駅で度々見て
気になっていて、ついに買ってみた!なぜ気になっていたかと言うと…」
といった流れで2021年8月のビジ達の記事で取り上げたのだ。

今年10月初旬のNBC Beyond Business Channelの収録で
インタビューゲストと名刺交換をした際、MVM(エム・ヴイ・エム商事株式会社)の
マークを見て私はハッと記憶がよみがえった。
そしてその社長がおもむろにバッグから取り出したのは、
袋詰めの“カットりんご”ではないか。
(間違いない! あの“カットりんご自販機”の会社の社長である)

昨年の夏頃、日本橋駅の地下鉄通路でその自販機から
何袋かの“カットりんご”を買い、このビジ達のコンテンツを創り発信した。
もちろん記事にするためにはその背景もいろいろ調べた。

「カットりんごを袋詰めにして売ってみたがなかなか売れない。
そこで売り場も変え、りんごが変色しないような商品開発も。
サクサク感・みずみずしさの追求もと試行錯誤する。
自販機の開発も大変だったと思うが、商品の見せ方や蜂蜜をつけたりとか
“動中の工夫”が見て取れる。
まずはやってみて、やりながら次なる課題に向けて工夫。
そのくり返しが新たな市場の創造につながっていくわけだ」
ともビジ達には書かれていた。

食品輸入卸会社の2代目が、B to C事業として試行錯誤しながら
展開したのがこの“アップルスイーツ”の自販機の展開だ。
今は自販機だけでなく、スーパーマーケットにもこれら袋詰めの
りんごや梨のカットフルーツが並んでいるという。

興味をもって調べた会社の2代目社長が突然私の目の前に現れたわけだ。
例の「縁は求めざるには生ぜず」ということだろうか。

先日の『シン・メイド・イン・ジャパン』の著者であり
コイル巻線の会社の小林会長も、ず〜っと長野県で月刊CDを
聴いていてくれていて、今回の出版と同時に私たちの前に現れたわけだ。
この出会いには時間こそ要したが、必然性があったように思える。

「人間は一生のうちに逢うべき人には必ず逢える。
しかも、一瞬早すぎず、一瞬遅すぎない時に。
縁は求めざるには生ぜず…」
(教育者であり哲学家の森信三先生の言葉)

石坂典子社長との出会いもそうだった。
東京ビッグサイトでのイベントで出会い、親しい経営者のセミナーでも…
ということからイベントやセミナー、取材等でもお世話になり、
結果として私が立ち上げた“里山と生きる協会”の会長まで
引き受けてもらうことになったのだ。

この歳になってやっと、出会いによって自分のビジネスであり
人生が創られていることが分かったような…
(気づくのが遅いかもしれない)

だからこそ、“Who not How”
「どうやるか」ではなく「誰とやるか」だと強く実感する。

ということで、MVM商事の石田社長には、
月間CD“ビジネスイノベーション”にもゲスト出演してもらおうっと!

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2021年8月のビジ達で紹介済みの記事

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09/20
2022

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まさにこれぞ“意味の創出”ビジネス

先日、藻谷浩介氏から情報をもらい視聴させてもらった
オンライントークイベント。
これがかなり私の興味を引く内容だった。

基調講演は藻谷氏で、後半のトークセッションでは
“岡崎ビジネスサポートセンター”の
チーフコーディネーターとして
数々の中小企業を売り上げアップに導いてきた
秋元祥治氏が登壇した。
この二人でのトークセッションのテーマは、
「眠れる地元資源を発掘せよ!名産品開発の勘どころ」。
そこで、私が“意味の創出”ビジネスと感じた
事例を2つ紹介しよう。

事例その1
『高級御影石をアップサイクルした“石の器”ブランド「INASE」』
墓石製造会社が製造工程で出て破棄される
“余りの最高級御影石”をアップサイクルし、
食器やインテリア用品として販売する事例だ。
この新事業は、準備段階からグルメガイド・ミシュランなどの
星つきレストランや高級旅館から注目され、
今や新規の注文が6カ月待ちという。
事業の売り上げシェアの10%弱を
占めるまで急成長したという。

この事例のポイントは今までは産業廃棄物として
捨てていた石をアップサイクルし、
墓石製造会社とは無縁だった
レストランや高級旅館とマッチングしたこと。
墓石づくりのプロとしての延長では、
それ以上の発想には至らないが、
“高級石の加工メーカー”ととらえると
その可能性は広がるわけだ。

事例その2
『自宅でつくる“どら焼きセット”発売』
「小野玉川堂のどら焼きセット」で、
どら焼きの皮5個分(10枚)と
2種類の餡(つぶ餡1パックと白餡2パック)
のセットを販売し手作りするどら焼きだ。
料金は1500円。
このお店で販売しているどら焼きそのものよりも
少し高いが売れている。
コロナ禍で、巣ごもりやおうち時間を楽しく過ごしたいと
考える人たちを想定して商品開発したという。

家族が自宅でどら焼きをつくるプロセスを楽しみながら
どら焼きも味わえるというわけ。
それまで高齢者が中心の客層であった店だが
ファミリー層が来店するようになり、
来店客数は前年比で1.5倍、
売り上げもコロナ前を上回ったとのこと。

今回のテーマは“意味の創出”。
それぞれの業界の課題を見つけ、
そこに“新たな意味を創出”している。
墓石製造企業と高級レストランや旅館とのマッチング。
老舗和菓子店ということの従来の客層になかった
ファミリー層とのマッチング。
新たなマッチングには感性思考のアイデアも大切で、
このような新たな商品やサービスは問題の発見と
“意味の創出”により生み出されたものだったのだ。

藻谷さんのおかげで知った情報だが、
これぞ“意味の創出ビジネス”といえるだろう。

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イベント情報を教えてくれた藻谷浩介氏

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08/29
2022

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ついにQB浅草オフィスの交流拠点 「SNAP」グランドオープン! これも“意味の創出”?!

ミレニアル世代の(株)クオーターバック、山田社長、
肝煎りの浅草オフィスの交流拠点となる「SNAP」が
ついにグランドオープンした。

最近私は、“モノの消費”から“意味の消費”にシフトしたと
あちこちで発信している。
“意味の消費”をするところが、
私の世代と、ミレニアル世代やZ世代との明らかに違う点で、
まさにクォーターバックの“新浅草オフィス”は
“意味の創出”オフィスの代表的な事例と言っていいだろう。

80坪のうちの約1/3がQBだけのオフィススペースで
残りはカフェでありコミュニティ空間。
30人〜60人のセミナーやイベントもできるし、
ちょっとしたコンサートもできるかもしれない。

8月10日に、“2030 Business LABO”の第1回目を
このQB浅草オフィスでスタートさせてもらった。
集まった皆さんからも今までのオフィスデザインと違っていて、
加えておしゃれさもあるという上々の評判だった。

新オフィスは、段ボールの倉庫だった5階建てビルの1階を
約1年半かけ、リニューアル。
倉庫だったので、高い天井であり、築50年(?)の鉄骨ビルを活かして
“インテリアのエイジング演出”をしているのが面白い。
建屋の50年の経過を活かし、
新設したコンセントや配線管も年季の入った錆仕様。
テーブルやソファ、扉もエイジング仕様。
この感覚、この価値観がミレニアル世代なればこそのものなのだろう。
この演出を手がけたのはカラーズさん(建築空間創作集団)の、
やはり40歳前後の奥野さん。この年代ならではのセンスというわけ。

ここは台東区今戸地区で、目の前には
“台東リバーサイドスポーツセンター”があり
野球場や400メートルの陸上トラックも…。
その先には隅田川が流れている。
ということで運動場には多くの人が集まるが、
新オフィス近くにはほとんどお店がなく、
コンビニも最近閉まってしまった。
そのような場所なので、
この地域の情報発信の場としてまわりの人から注目され、
運動場に来た人や地域の人たちが寄ってみたくなるような演出をし、
新たな人たちの“つながりのデザイン”をテーマに創りあげたという。

そう、新しいQBのブランドコンセプトは「つながりのデザイン」。
そして、オフィスそのものが、株式会社クォーターバックの
ブランディングにもなるわけだ
うんうん、これが“意味の創出”ということ?!
まさにそれを体現したオフィスなのだ。

いろんな意味でこのオフィスが情報発信基地になり、
QBのブランディングにも貢献し、
ここに出入りする人が多くなり、地域にとっても
QBにとってもいいカタチで進んでいくことを私も切に願っている。
これからはこの空間を活かして“意味の創出”をしたら
次は、皆さんが気軽に来れるような「コトの創出」をすれば
本来の目的にたどりつけるのではないか…?

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新浅草オフィス

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ブランドコンセプトは「つながりのデザイン」

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08/01
2022

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“土に還るオムツ”で、リジェネラティブを実践!

先日のNBCのオンラインセミナーにドイツから登場した
日本人美人女性経営者が開発したのは
“DYCLE(ダイクル)”という“土に還るおむつシステム”。
ドイツ国内ではすでに提供を始めているという。
この“土に還るおむつシステム”を彼女は
“リジェネラティブ・ビジネス”と呼んでいた。

“リジェネラティブ(リジェネレーション)”とは、
“再生的”“繰り返し生み出す”といった意味だが、
気候変動やサステナビリティに意識を向ける人々の間では、
地球規模の社会課題を解決するための新しい概念として
注目されている。

その女性経営者が言うには、
“それほど問題とならぬよう維持するためにしましょう”というのが
SDGsやサステナブルの概念。
翻り、“リジェネラティブ“とは問題を深く掘り下げ、
解決するよう効果ある展開をしていくという。
“サステナブル以上”の優先的な概念として発信しているそうだ。

また“サーキュラーエコノミー”と言われる
“循環経済”の考え方とも違う。
廃棄物の発生を最小限化する経済システムを回していくのが
“サーキュラーエコノミー”とすると、
課題解決にまでつなげようとするのが、
“リジェネラティブ”だ。

さて、この“DYCLE”だが…
①まず、乳幼児の便が付着したおむつを回収バケツに投入する
②ここに、微生物が入っている炭の粉を一緒に混ぜ、
嫌気性発酵を促進させると同時に消臭もする
③バケツが満杯になったら保育園へ持って行く
④その後コンポスト会社に運ぶ
⑤すると、1年後には上質な堆肥が出来上がる
⑥大量にできた堆肥は、今度は素材として苗床を
育てる会社や有機農家に運ばれ、
果物やナッツの木を植える際に使われる

この堆肥を使い数年後にりんごの実がなると、
お茶やジャムなどの食品を作ることができる。
その地域のビジネスが育ち、果物の木を冬に
剪定する際には枝から炭を作ることも可能となる。

このように、芋づる式に複数の成果物が出来上がり、
複数の収入源が作られていく。
この理念は“システミック・デザイン”と呼ばれ、
“一つの生産活動で生まれた製品やエネルギー、
ゴミなどは全て次のシステムの素材になるべきだ”という考え方だ。
まさにDYCLEはこの理念が活かされている。

実は今回のビジ達で一緒に紹介した“石坂産業”。
しばらく前からこの“リジェネレーション”をテーマに
取り組んでいた。
ただリサイクル率を100%に近づけるだけでなく、
それらをアップサイクルへと展開することで、
より価値あるものとし、いい地域づくりや
社会構築に向け展開している。

私たちも未来のために、“リジェネラティブ”を
意識していきましょうね!

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“DYCLE(ダイクル)”システム

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06/13
2022

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中島流“コンピテンシー・ディスカッション”のシナジー

先にも紹介した“コンピテンシー・ディスカッション”を
覚えているだろうか?
“成果に結びつくディスカッション”の提案ということで
ネーミングしたわけだが、
そのディスカッションの進め方を含めて
かなり細かくルールを作って中島流に仕立て上げたものだ。

“コンピテンシー・ディスカッション”という
名前を付けたのは半年前だが
元々、私は講演会や毎年開催しているリーダーズセミナー等、
あらゆる場でこのコンピテンシーディスカッションを展開している。

通常行われるセミナーやティーチングでは、
知見にまでもっていくには手間がかかるが
同じ体験をした者同士で、しっかりシェアしてディスカッションすると
自分の知見や気づきにつながり易く
自分の日々に活かせるものとなるのだ。

どんなに私が大声で話しても
みなさんに届くわけではないということ。

時間を共有した人たち同士でどこが良かったか、
どんな気づきがあったかをシェアすることで、
より確かな気づきと確かな知見に繋がっていく。

さて、中島流コンピテンシーディスカッションが
いかに相乗効果を起こすかというところに注目したい。
  
例えば、私がセミナーの中で
1つのテーマに対して5つのポイントを話したとする。

参加者→Aさん、Bさん、Cさん
Aさんは5つのポイントのうち、1~3のポイントはしっかり理解。
Bさんは1、3、5は理解。
Cさんは3~5は理解。
上記のように、ポイントが5つあったとしても
それぞれのポイントの受け止め方や、
自分の気づきにつながるものは3/5くらいだと仮に設定する。

この場合、それで終了するとそのまま止まり。
ところが、ポイントの違うAさん、Bさん、Cさんがシェアし合うと
思考を“シャッフル”することになる。

いかにこのシナジーを活かすかが、
ビジネスにおいては大きな差になってくるのだ。

例えば、毎年開催しているリーダーズセミナーは、
毎月トイレ掃除体験や座禅を組んだり、企業体験等を行うが、
業種業態の違いやビジネス経験の違い、
興味の違い、立場の違い等から捉え方が違ってくる。

それを皆でディスカッションすることによって、
偏りをなくし、
より使いやすい知見、使える情報へと持っていくのだ。
これが多くの人たちが参加しているからこその “シナジー”ということ。

もちろんこのシナジーを活かすことで
次なるビジネスの展開も違ってくるし、
成功への確率も高くなる。

最終的に、シェアでありディスカッションの場は
より相乗効果のあるビジネス展開には
非常に有効で大切ということだ。 

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“成果に結びつくディスカッション”を!

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