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04/04
2022

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かっぱ橋の“飯田屋”、パーパス経営を実践‼︎

私が“飯田屋”の飯田社長を知ったのは、
テレビ番組『マツコの知らない世界』。
この番組で、お肉の味が焼くフライパンの種類で
こんなに違うと伝えていたのが最初だった。
そして、たまたま上質の“たわし”を探していて知り合い、
その後、動画番組“Business Today”にも登場してもらった。

“飯田屋”は、220種類の“卸し金”や2000種類の“おたま”を
はじめ、計8400アイテムの商品を揃えている。
今や、かっぱ橋を代表する“料理道具専門店”へと成長し、
その品揃えの豊富さから、プロの料理人たちだけでなく、
一般の主婦たちにも飯田屋のファンが多い。

そのような飯田屋も一時期、経営が厳しくなり安売りに
走ったこともあったという。
その結果、売上は横ばいだが、利益は減った。
いろいろと試行錯誤し、安売りにメリットはないことに気がついた。
そんなおりに、お客様とのやり取りから
多品種の仕入れをすることにしたという。

個々のお客様の目的に叶う品揃えをしたことで、
多くのお客様に喜んでいただける
“存在理由のあるお店”になったのだ。
※ビジ達2021年12月参照
https://bt.q-b.co.jp/ch_business/15897/

また、営業時間を短縮し、社内ミーティング時間を
増やしたと聞いた。
実は、先日訪問した際に、終礼のミーティングに
参加させてもらった。

そこでは、立ったまま6~7人が輪になり、一人ずつ
“今日1日のお客様とのやりとりで気づいたことや
よかったこと“を3分から5分でシェアする。
それが一巡したあと、“今日一日で一番感謝したい人やこと”を
全員が発表する。

これらミーティングの導入等が奏功して、
社員もイキイキ働いてくれて
感謝の多い組織になったという。

この終礼を拝見し、この終礼こそが、
飯田屋の“パーパス経営”の実践につながっていると感じた。
すなわち、飯田屋の存在理由をより強化し強調する
ものになっているのだ。

最近東京商工会議所が主催する
“勇気ある経営大賞”優秀賞を受賞‼︎したという。
この賞は、“過去に拘泥することなく、
常識の打破に挑戦し、高い障壁に挑み、
高い理想の追求を行うなど、勇気ある挑戦を
している中小企業またはグループ”に与えられる栄誉ある賞だ。

お客様からたくさんの「ありがとう」を聞き、
それを終礼やミーティングでシェアすることで
社員も自分達の“存在理由”を確認していく。
それが、社員にとっての“やりがい”にもつながるのだ。

これが、このところ私が注目の“パーパスism”!
その実践をしているのが“飯田屋”と言っていいだろう。
ここで改めて、どのお店もどの会社も、自分達のパーパスを
見つめ直すことをお勧めする。

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六代目飯田 結太氏と

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