09/17
2013
できるビジネスマンではなく、できたビジネスマン!
「自己紹介をさせて頂きます。
私は東京出身です。
大学を中退してあえてこの秋山木工に入りました。
物づくりの職人になりたかったからです。
職人になることで多くの人に喜んでもらえる
家具をつくりたかった。
そして、日本の職人技を次の時代に
伝えて行く役目を…」
いいねぇ~。頑張ってるねぇ~。
丁稚になってもうすぐ半年。
このまま しっかり、丁稚を無事修了して欲しい!
なんて心から思ってしまう。
とはいえ、秋山木工はスクール1年 丁稚4年だから、
まだ4年半あるわけ。
まだまだ、これからなのだ。
友人のコンサルタントの子息が
“秋山木工”に入りたいと聞いて、
話が進んで行くのだが…
本当に大丈夫だろうかと思っていた私。
こんな風に半年が経ち、しっかり自己紹介できる
彼を見て胸をなでおろす。
なぜかというと、私が参加させて頂いた一昨年の
丁稚修了式の修了者はたった1人だったからだ。
入社時は5人だったという。
すなわち、無事丁稚から職人になれる率はかなり低い。
ただ、その4年の丁稚時代を手を抜かず
しっかり通ってきた丁稚(職人)は、すばらしい。
技術もそうだが、何と言っても秋山社長の
厳しい人間づくりのプロセスを経て、
そこに至ったというところがスゴいのだ。
私から見ると“大人”になっているということ。
職人であり、社会人としての大人なのだ。
(仕事をしている人の多くは意外に
社会人として大人になっていないからねぇ~)
秋山社長に言わせると、職人とは、技術だけでなく
人間性も伴ってはじめて職人なんだと言うのだろうけど。
だから、“できる職人ではなく、できた職人をつくる”
とくり返し言っているのだ。
ということは、“できるビジネスマン”
すなわち稼げるビジネスマンではなく、
“できたビジネスマン”、つまり人間的にも
社会に貢献できるビジネスマンを
つくっていかなければならないということ。
やっぱり“仕事道”を徹底実践していかなければ、
“できたビジネスマン”は多くなっていかないのだ。
4年半後、職人となる彼に、
私の特別な家具をつくってもらいたい。
楽しみだこと。