03/17
2014
音に物言い!茶の湯を語る
また、カフェで“物言い”をつけてしまった。
あまりにも“音を粗末”にするからだ。
まずは、カウンター内でバ~~ンという
大きな物音(何かが倒れた?)。
そして、いくつもあるスクリーンカーテンを
スタッフが降ろすのが雑で、
その音も気にかかる。
さらに、床とイスの材質の関係もあり、
このカフェはお客様がイスを動かす度に
大きな音が…。
しまいには、何も気配りしないスタッフが製氷機から
ザクッザクッと氷をポットに!
とにかく、気遣いされない騒音があちらこちらから。
そこで「すみませんが、
もう少し音に気をつかってくれませんか!?
先程から音が、みなさん気に障っていると思いますよ」と
“物言い”をつけることに。
ビジ達では、先にもこのところの音への配慮のなさに
クレームをつけたことはあるのだが、本当に残念に思う。
というのも、日本は特に音に対してデリカシーがあった
国だと思うからだ。
「茶の湯」のシーンを頭に描いてもらいたい。
場面場面で音を聞くために、
必要以外の音はできるだけ立てないようにする。
そしてそこに集う人の心と心の触れ合い、
言葉を越えた深い繋がりを求め、
所作の音や自然の音を巧みに取り込むという展開。
素晴しい!だからこそ、沸き立つ釜の音、
湯水を汲み入れる音などがより
意味ある音となって伝わってくるのだ。
これぞ日本の文化
(私が「茶の湯」を語ることを
不思議に思う方もいると思うが…)!
こんなに日本人は、音に対してセンシティブだった。
なのに、なのに、いつの間にか、
音に鈍感になってしまったのだ。
目に見えないものにも
価値を感じることができる日本人だから評価されるのだ。
音にセンシティブな日本人を復活しよう!
そして、ビジネスにも反映させようではないか。
さて、しばらく振りに茶の湯の世界へいってみようかなぁ。
今なら、その価値がわかりそうだ。