01「商品前線マップ」
- ■ 商品の売れ行き予測
- ■ 意図しない品切れを防げるか
日本の地図上に曲線を引き、桜の開花を予想する「桜前線」がメディアに登場してから久しい。このようなわかりやすいマップを使い、商品の売上が伸びる時季を予測する『商品前線マップ』が開発された。
風邪薬やカイロ、季節の食べ物などは気温によって売れ行きが変化するため、気象情報からある程度予測が立てられる。そこに従来の売上データを合わせることで、消費予測を地域ごとに提供できるという仕組みだ。この技術は株式会社ライフビジネスウェザーとカスタマー・コミュニケーションズ株式会社が合同で開発しており、年内にサービスを提供し始めるという。異常気象によって季節の商品の予測が難しい昨今だが、企業にも顧客にも嬉しい技術となりそうだ。
【参考URL】http://www.sankeibiz.jp/business/news/170117/bsl1701170500002-n1.htm

02「チャットボット」
- ■ 人工知能が自動で返信
- ■ BtoBでも無限の可能性
スマートフォンなどで文章を送り合い、リアルタイムで会話ができる「チャット」。従来は対人コミュニケーションツールだったが、近年は人々から送られたメッセージに人工知能が応対するシステム『チャットボット』が急速に普及している。
日本では既にiPhoneの秘書アプリ「Siri」などが登場しているが、ビジネスツールとしての可能性が広がっている。導入事例としては、カスタマーサービスの一部をチャットボットが行うなど、顧客向けのものが多い。また、チャットボットと会話をするだけで業務報告をまとめられるなど、社内向けの業務効率化システムも登場している。チャットボットのビジネス活用は始まったばかりで、今後の展開に大いに期待できるだろう。
【参考URL】http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1701/11/news021.html

03「Wash me!」
- ■ 洗濯に特化したwebマガジン
- ■ 洗濯をおしゃれに楽しむ試み
洗濯にまつわる情報に特化したwebマガジン『Wash me!(ウォッシュミー)』が登場し、話題を呼んでいる。
この背景には、コインランドリーの進化が大きく影響している。従来の洗濯するだけの場ではなく、開放的で明るく、カフェのような機能を持ち、地域の人々のコミュニティとして親しまれるコインランドリーが東京を中心に徐々に増えているのだ。こうした新しいスタイルのコインランドリーに注目が集まるとともに、「洗濯」をおしゃれに楽しもうという風潮が高まったことが、webマガジン誕生につながったのだろう。この動きは今後も過熱すると考えられ、それに伴い新しい洗濯ビジネスも生まれそうだ。
【参考URL】https://matome.naver.jp/odai/2147874147630788701

04「ハードブレグジット」
- ■ 強硬姿勢の英EU離脱交渉
- ■ 単一市場からも離脱
昨年EU離脱を表明した英国。その英国のメイ首相が先日、EU離脱計画の方針として『ハードブレグジット』を掲げた。
EUから移民もある程度受け入れ、単一市場との無関税貿易など経済的特権を保持する「ソフトブレグジット」。EUからの移民流入を制限する代償として、経済的特権を失う『ハードブレグジット』。EU離脱に際し、この2つのどちらを英国が選択するかが注目されていたが、後者が選ばれたかたちとなる。これにより、ロンドンがヨーロッパにおける金融の中心地としての地位を失う可能性が高まるほか、英国内にある外国企業もEU加盟国への移転の検討を余儀なくされることとなる。EU離脱の波紋は今後も世界的に広まりそうだ。
【参考URL】http://diamond.jp/articles/-/114864

05「3Dラテアート」
- ■ SNSで話題に
- ■ 関連商品も人気
近年、サードウェーブコーヒーの登場などコーヒーへの需要が再度高まる中、カフェラテを使ったアートとして『3Dラテアート』が話題になっている。
これは、カフェラテの上にミルクの泡を立体的に盛りつけ、食紅などで顔やイラストを描いたもの。主にSNSを中心に話題になり、ネコやクマなどの定番の動物から、ゲームやアニメのキャラクターといった変わり種まで様々な3Dラテアートの写真が上げられている。投稿しているのは、カフェを経営している人が多く、店の知名度にも一役買っているようだ。さらに、関連書籍や専用のワークショップも展開され、多方面で人気を集めている。もはやただの「飲み物」という域を超えて「アート」にまで昇華した3Dラテアート。一杯のカフェラテから見える、コーヒー業界の次なる挑戦に期待したい。
【参考URL】http://www.sankei.com/life/news/161225/lif1612250008-n1.html

06「BALMUDA」
- ■ “感動体験”がウリ
- ■ 高級家電が売れる理由
シンプルかつテーマに沿って機能を特化した家電が特徴的な家電メーカー『BALMUDA(バルミューダ)』が業界内外から注目されている。
バルミューダが注目されるきっかけとなったのは、昨年発売した「BALMUDA The Toaster(トースター)」。「最高に美味しいパンを食べる体験」の提供を目指し、蒸気の力でパンをふっくらトーストする技術は評判となり、10万台以上売り上げるヒット商品となった。そして今月、新たに「BALMUDA The Gohan(炊飯器)」を発表。「炊き立ての最高のご飯を食べてほしい」という理由から、電気釜ながらも、まるで土鍋で炊いたようなご飯を味わえるように設計されている。これらはどれも高額家電だが、それでも選ばれている理由として、家電を「便利な道具」としてではなく「感動体験を提供するツール」に位置付けていることがあげられる。“体験”を切り口としたブランディングは、他の業界でも活用できそうだ。
【参考URL】http://www.gizmodo.jp/2017/01/balmuda-the-gohan.html

07「S-TRAIN」
- ■ 必ず座れる通勤電車
- ■ インバウンドにも一役買う
通勤ラッシュ時の電車内の超混雑具合は、海外でも話題になっている。そんな中、西武鉄道と東京メトロ、東急電鉄、横浜高速鉄道は、通勤用座席指定列車を発表した。西武の新型車両「40000系」を使用した新しい列車の名称は『S-TRAIN』。
平日は510円の追加料金で、所沢駅〜豊洲駅間を、土日は1,060円の追加料金で西武秩父駅〜元町・中華街駅間までを座ったまま利用できる。西武鉄道は乗り入れの多い強みを活かし、平日はラッシュ時でも座って移動したい通勤客、土日祝日は横浜や秩父への観光客をターゲットにする戦略に出た。車内ではWi-Fiを導入し、電源コンセントやトイレも設置。快適に過ごすためのサービスが充実している。京急電鉄や小田急電鉄など鉄道各社で座れる通勤電車の導入が続いている。通勤ラッシュ時の不満をヒントに、発展する座席指定列車の進化に注目したい。
【参考URL】http://www.saitama-np.co.jp/news/2017/01/11/12.html
