01「個性派辞典」
- ■ 一つのジャンルに特化したユニークな辞典
- ■ 見た目にも凝り写真を撮りたくなる装丁に
出版不況と言われる現在、読むだけでなく様々な切り口から楽しめる本が企画されている。そんな中登場したのが、ニッチな分野を取り上げた辞典『個性派辞典』だ。
「感情」や「称賛語」といった分野ひとつを徹底的に掘り下げ、それに関わる語彙を集めたこの辞典。収録している語彙は少ないものの、図柄をふんだんに使いユーモアを交えた解説で、分厚くて堅苦しい辞典のイメージを大いに覆す仕上がりになっている。装丁も凝っており、写真に撮って上げたくなるものばかりだ。SNSが流行し長文が得意でない人が増える中、短くまとまってどこからでも読めるという辞典の特性が現代の風潮にマッチしているのだろう。本のあり方も、時代を反映し変化していくことを予感させる一例だ。
【参考URL】
https://www.news-postseven.com/archives/20190916_1451340.html

02「トレファク」
- ■ 家を家具ごと買取
- ■ 終活に関わる面倒事を一括請負
社会全体の高齢化に伴い、家を維持できず手放す人が増えている。そんな世の中のニーズに応えたサービス『トレファク』が注目されている。
これは、リユースショップを全国に展開する株式会社トレジャー・ファクトリーが開始したサービスのこと。物件売却から家具などの買取、さらには引っ越しまで請け負ってくれるという。終活にともなう生前整理、介護施設への入居など、それぞれの手続を独力で行うにはたいへん手間がかかる。「トレファク」はこれらをワンストップで代行してくれ、高齢者からの申込みが増えているという。終活によって生まれる新たな需要に注目することが、今後のビジネス展開において重要となってくるのだろう。
【参考URL】
https://www.jiji.com/jc/article?k=000000008.000045363&g=prt

03「3400円ラーメン」
- ■ 博多一風堂の超高級ラーメン
- ■ 高級ホテルとコラボ
いまや日本の国民食といってもいいラーメン。外食の定番としても親しまれているが、割高感が出るという理由から、多くのラーメン屋が価格を1000円に抑える「1000円の壁」が存在するという。
そんなラーメンの常識を突き破るのが、博多一風堂がザ・ペニンシュラ東京とコラボし、ルームサービスとして提供する超高級ラーメン『3400円ラーメン』だ。一風堂のスープと麺を生かしつつ、木箱に入った12種類のトッピングを自由に組み合わせて楽しんでもらうスタイルだ。ラーメンをルームサービスとして提供することになった理由は、宿泊客から「近くにあるおいしいラーメン屋を教えてほしい」という問い合わせが多数あったこと。客からの要望を汲み取り生み出された、斬新なサービスといえるだろう。
【参考URL】
https://news.livedoor.com/article/detail/17071733/

04「FOR SURE」
- ■ インフルエンサーが購入した商品が並ぶECサイト
- ■ PRではなく、本当によいと思ったものを掲載
SNSで若者の人気を集め、企業から注目されているインフルエンサー。そんなインフルエンサーが実際に購入した商品を、ユーザーも購入できるECサイト『FOR SURE』(フォーシュア)がオープンした。
これまでは、インフルエンサーが企業の依頼を受けて商品をPRすることが多かった。そんな中「FOR SURE」は、商品のよさを判別する目利き力があり、その魅力を語れるインフルエンサーを「SURERIST(シュアリスト)」として認定。「SURERIST」が自分の意思で商品を購入し、本当によいと思ったものだけをサイトに掲載できるという。「FOR SURE」のような、これまでにない仕掛けのECサイトが増えていくことで、ユーザーの購買意欲向上が期待できそうだ。
【参考URL】
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000188.000011944.html

05「吉野彰」
- ■ 2019年のノーベル化学賞を受賞
- ■ リチウムイオン電池の開発者
2019年のノーベル化学賞に、「リチウムイオン電池」の開発者『吉野彰』氏が選ばれ話題を呼んでいる。
「リチウムイオン電池」は小型で容量が大きいことから、スマートフォンなどのIT機器に欠かせない。他にも、太陽光発電など自然エネルギーの蓄電池として活用が進んでいる。生活を支えるIT機器に使われていたり、エネルギーを十分にためられたりすることから、化石燃料が必要ない社会の実現に一役買うことを期待されているという。日本人がノーベル賞を受賞したのは、医学・生理学賞を受賞した本庶佑氏に続き27人目で、化学賞は、9年前の鈴木章氏と根岸英一氏に続いて8人目になる。今後も「リチウムイオン電池」のような、豊かな社会の一助となる研究が増えることに期待したい。
【参考URL】
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191009/k10012119571000.html?utm_int=detail_contents_news-related_004

06「レシート買取アプリ」
- ■ レシートがお金に変わるサービス
- ■ 決済データを企業が買い取る仕組み
シェアリングサービスやフリマアプリなど、生活の中にある身近なものをサービスに紐づける形が増えてきた昨今。そんな中、レシートがお金に変わるサービス『レシート買取アプリ』が話題を呼んでいる。
2018年にリリースされたアプリ「ONE」は、レシートを1枚10円で買い取るというセンセーショナルな内容から、僅か1日でサービスが終了するほどの反響を呼んだ。現在は販売上限を設定し、運用を再開しているという。このサービスは、レシートを買い取り、その決済データが欲しい企業へ提供する仕組み。パーソナライズな提案が求められる世の中で、購買データを必要とする企業が増えているのだという。今後も、レシートのような身近なものが現代の技術と合わさりサービスに変わる瞬間は、幾度となく訪れることだろう。
【参考URL】
https://jp.techcrunch.com/2019/10/15/one-android/

07「Bose Frames」
- ■ ワイヤレスヘッドホン搭載のサングラス
- ■ 音声によるAR体験が可能
近年、スマートウォッチなどのウェアラブル端末が目覚ましく発展をみせている中、ヘッドフォンで有名な「Bose」から目新しい商品が発売された。
それは、ワイヤレスヘッドホン機能を備えたサングラス『Bose Frames(ボーズフレーム)』。左右のツル部分に音響ユニットを搭載したことで、サングラスの形状でありながら、装着したユーザーにのみ音声が届くという。さらに、独自のAR(拡張現実)プラットフォームに対応していることでも注目を集めている。通常のAR端末のように視覚的変化を与えるのではなく、アプリを介して現在地や顔の向きを把握し、音声によってAR体験を提供するのだ。この新たなテクノロジーが多方面の分野に広がり、仕事や勉強などの効率化を図る時代がくるのも、そう遠くはないだろう。
【参考URL】
https://news.mynavi.jp/article/20191003-903572/
