これからの選ばれるビジネス!

これからの選ばれるビジネス!中島セイジのビジネスの達人

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時流度チェック

01「スーパー・クールビズ」

  • ■ 環境省から夏に向けた新たな提案
  • ■ 今年は女性もオシャレに涼しく

夏が近づくと“ノーネクタイ・ノージャケット”で通勤するサラリーマンの姿が目立つようになる。2005年に環境省の呼びかけにより始まったクールビズだが、今年はさらに女性への『スーパー・クールビズ』を呼びかけている。というのも、今までは男性に向けたアピールがメインで、女性に対しての提案がされてなかったためだ。今年は男女両方で更なる節電・清涼を実現しようという環境省の力の入れようが伺える。主な呼びかけは、身体を締め付けず空気を通しやすい服装や涼しげな印象を与えるヘアメイク、日傘や首元を冷やす冷却スカーフの積極的な使用など。これを受けて、ファッション企業や大手百貨店では積極的に女性に向けたオシャレで清涼感のあるオフィスファッションを展開するなど、夏の新しい商戦が始まりつつある。今年は男女ともオシャレで涼しい夏を過ごしてみてはいかがだろうか。

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02「マイクロモノづくり」

  • ■ 中小製造業による新たなモノづくりのかたち
  • ■ 開発資金や販路の開拓を解決する手法とは…

グローバル化が進む現代ビジネスにおいて、日本のモノづくりが見直されている。国内外にかかわらず、海外企業の販売攻勢が強まるなかで、新商品の開発・販売は中小企業にとっても、ビジネスチャンスをつかむ上ではずせない課題だ。だがそこには開発資金の調達、販路の構築、PRといった壁も多い。マイクロモノづくりは、こうした問題をITや最新の技術によって打開する、新たなモノづくりの概念である。たとえば、クラウドファンディングで資金の調達を行い、同時にそのつながりの販路の開拓に活用するといった具合だ。大手企業による従来の大量生産・大量消費と対極に位置する、少量のニーズに応える高付加価値、高利潤のモノづくりによって、町工場が日本経済を動かす時代がやってきている。

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03「BEACON LOUNGE」

  • ■ 一息ついて身だしなみも整うカフェ
  • ■ “ビジネスマンのオアシスになりたい!”

一休みできるカフェと、身だしなみを整える理容室。一見異なる業種を結びつけたラウンジが東京赤坂に登場した。その名も『BEACON LOUNGE』。無線LAN付きのノマド仕様カフェに、ブリテッシュテイストのバーバー(床屋)、靴磨き、ズボンのプレスなどを加えて、仕事の合間に身だしなみを整えられる空間となっている。もともと「ビジネスマンのオアシスになりたい」というコンセプトでオープンしたが、ローズウッドを使ったデザイナーズチェアやロイヤルコペンハーゲンのカップ、アロマを含んだおしぼりやコーヒーに添えられるチョコレートなど、きめ細かいこだわりやサービスが女性にも人気なのだとか。働き過ぎで疲れたときや、本気の合コンの前など、スキマ時間に休憩をとりながら頭から足の先までの身だしなみを整えたいときに利用してみてはいかがだろうか。

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04「緑茶会」

  • ■ 日本初の市民による政治団体
  • ■ 脱原発実現のために政治家を応援

「勢力が分散したままでは脱原発は実現できない」。そんな思いから発足したのが、市民による脱原発政治連盟、通称『緑茶会』だ。政党ではなく、市民有志による政治応援団体は日本初。複数の政党や候補者の中から脱原発を志す政治家を選び、資金調達や有権者名簿の作成など、選挙活動の手助けをすることでより多くの推薦候補者を当選させるのが目的だという。また、脱原発や政治に関する市民の理解を深めようと、市民と推薦候補者が語り合える集会を定期的に実施。脱原発勢力の底上げは勿論、国民の声を政治に反映させるための活動に期待が集まっている。

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05「プライベートコレクション展」

  • ■ 個人の収集家が集めた美術品を展示
  • ■ 美術展の新たなムーヴメントに

美術展といえば、「ピカソ展」「ルネサンス展」など、芸術家や時代にフォーカスした形式で行われるのが一般的だ。しかし今、『プライベートコレクション展』という新たなカテゴリーが確立されつつある。これは、個人収集家が自分の好みで集めた美術品を展示する展覧会のことで、今行列ができるほどの人気を博しているという。例えば、東京三菱一号館美術館で行われた“クラコレ”こと「奇跡のクラーク・コレクション」では、15万人以上の観客を動員したほどだ。美術館が集めたコレクションはどうしても使い回しされ、無難なものになりやすい。対する『プライベートコレクション展』は、思わぬ美術品との出会いがあり、収集家の個性なども垣間見えるため、新しい視点で芸術を楽しめる。動員数の減少が否めない美術館需要を回復させる良いきっかけとなればいいが…。

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06「パキッ!とたれ」

  • ■ 納豆に楽しさを加える新容器
  • ■ 消費者の意見から生み出された大ヒット商品

日々の生活に密着した商品は、新しいアイデアを生み出すことが難しい。私たちの食卓に欠かせない納豆も同様で、その年間消費量は伸び悩んでいるという。そんな納豆業界に革命をもたらした商品が『金のつぶ パキッ!とたれ とろっ豆』だ。容器のふたにたれを封入しており、そのふたをパキッ!と折ることにより、手を汚さずにたれをかけることができる。商品開発の背景には、「手が汚れる」「たれが飛び散る」といった消費者のクレームがあり、その結果数々の商品賞を受賞するほどの大ヒット商品となった。また、個性的なCMなどのプロモーションの効果もあり、楽しんで納豆を作れることも支持されているという。納豆業界のメーカーとしては後発のミツカンだが、今や『金のつぶ』ブランドの国内シェアは第2位。消費者の声に耳を傾け、業界の常識にとらわれないことで他社と差別化を図ったその姿勢は、納豆業界に限らず市場で生き残っていくために必要なのではないだろうか。

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07「ミドリムシ燃料」

  • ■ 石油に代わる新しい燃料が登場(予定)!
  • ■ 未来の飛行機を飛ばすのは0.05mmの微生物?

田んぼの水をすくって顕微鏡を覗くと、びっしり見える緑の微生物。その全長は0.05mmしかなく、髪の毛の太さよりも小さい。そう、これがミドリムシ(学名:ユーグレナ)であり、未来への可能性を多く秘めた微生物として、今世界中から注目されている。その一つにミドリムシから抽出・精製される燃料がある。このオイルは軽質で、トウモロコシやサトウキビからつくられた植物燃料よりもはるかにジェットエンジンに適しているそうだ。発掘・採取することでしか得ることができない有限な石油に対して、培養することでほぼ無限に増やせるミドリムシは、まさに夢のような燃料といえる。しかしこの燃料、1リットルにつき数兆匹のミドリムシが必要だという。安定供給といった面では課題はあるものの、ミドリムシがエネルギー資源として当たり前に活用される日は、すぐ近くまで来ているようだ。

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