01「ダークパターン」
- ■ あなたの決断は誘導されたものかも
- ■ ウェブサイト制作のグレーゾーン
申し込んだつもりがないのにメルマガが届く、解約したいのに解約ボタンが見つからない。こういった、ウェブサイト上で消費者の意図と異なり、企業側が有利になるような誘導を行う仕掛けが『ダークパターン』だ。2020年の日本経済新聞社の調査では国内の主要100サイトのうち6割以上でダークパーターンを確認したとして話題になっていた。短期的には目的達成率が向上したとしても、長期的に顧客の信頼を失う可能性が非常に高いうえ、欧米に遅れる形にはなったが日本でも2022年4月の改正特商法の施工により一部対策がなされた。現在広く普及してしまっているため、「他社もやっているやり方だから大丈夫だろう」が通じないのが、問題を根深くしている要因となっている。
【参考URL】
https://www.sprocket.bz/blog/20220829-dark-pattern.html

02「AI規制法」
- ■ AI開発の未来への影響は?
- ■ 世界初の包括的な規制法案が登場
6月14日、EUで「AI Act」という法案が賛成多数で採択された。これは世界初となる包括的な『AI規制法』で、プライバシー、投票権、著作物保護を目的とし、公共の場での一部AIの利用に制限をかけることが盛り込まれている。今後EU加盟国は、該当法案に対する調整を行い、早ければ2024年後半にも施工される見込みだ。ChatGPTの開発を行うOPEN AIをはじめ、AI開発の先駆企業は自らそのリスクについての情報発信も行っているが、具体的な規制を盛り込んだ法案化により、今後のAI開発への影響があるのは間違いない。デジタル分野での個人情報管理や独占禁止法関連で度々米ビックテックとEUは衝突しており、今後のアメリカの動向が注目される。
【参考URL】
https://japan.zdnet.com/article/35205242/
https://news.yahoo.co.jp/byline/kazuhirotaira/20230616-00353979

03「スペパ」
- ■ コスパ・タイパの次はこれ
- ■ 求められる空間の有効活用
『スペパ』はスペースパフォーマンスの略で、費用効率のコスパ、時間効率のタイパに続き、空間の有効活用によって利便性や快適性を得ることをいう。住宅価格の高騰などにより10年前から平均居住面積は10%ほど減少していると言われており、さらにコロナ禍による在宅ワークで家の中にも働く場所が必要になったこともあって、急速に注目を集めているようだ。折り畳むことができ、スタックして省スペースで収納できる、または一つで複数の機能を併せ持つアイテムなどが人気だ。スペパと言っても狭いスペースに様々な役割を押し込んで肩身狭く暮らすことが目的ではない。必要な機能を集約することで、リラックスできる空間をゆったり確保することにもつながる。スペースにもメリハリを持たせて快適に暮らす現代の術と言えそうだ。
【参考URL】
https://hread.home-tv.co.jp/post-261319/

04「ポータブルスキル」
- ■ 職種などに囚われない汎用性の高いスキル
- ■ 転職市場において大きな価値に
社会情勢の変化により、雇用の流動化が高まってきた昨今。そこで求められるのが、特定の業種や職種、時代背景に囚われることのない、汎用性の高いスキル『ポータブルスキル』を持った人材だという。
持ち運びできるスキルを意味する「ポータブルスキル」は、論理的思考力、コミュニケーション能力、問題解決能力、交渉力など、ビジネス基礎力とされるものがあげられる。終身雇用や年功序列などの制度がなくなりつつあるのに加え、テクノロジーの進化によりビジネスモデルの転換が起こる現代では、誰もが市場価値を高めておく必要があるという。その際「ポータブルスキル」を身につけておけば、転職市場で大きな価値として扱われる傾向が強まっているようだ。近い未来では、「ポータブルスキル」の習得は、さらに重要視されているかもしれない。
【参考URL】
https://www.dodadsj.com/content/20230328_portableskill/

05「ビジネストランスレーター」
- ■ 技術者とビジネスサイドの中間役
- ■ 文系でも目指しやすく、内製化もしやすい
AIやデータ活用の一般化が進む中でコロナ禍が生じ、DXに取り組む企業はさらに増加したように思える。そこで注目を集めているのが、『ビジネストランスレーター』だ。「ビジネストランスレーター」とは、データサイエンティストやデータエンジニアなどの技術者と、現場課題を把握するビジネスチームとの橋渡し役のこと。テクノロジーを理解し、現場の課題も把握している「ビジネストランスレーター」が間に入ることで、ビジネスサイドからの分析結果をもとに具体的な課題解決へと導けるのだという。そのスキルに必要なのは、両者の言い分を抽象化し、失敗を未然に防ぐビジネス力であるため、自社の内情を知り尽くした社員から育成するのに適しているようだ。こうした人材は、データ活用が進むにつれ、ますます需要が増加していくであろう。
【参考URL】
https://saleszine.jp/article/detail/4614

06「友達がやってるカフェ」
- ■ 店員が友達のように接客するカフェ
- ■ オープン以降、TikTokで話題に
脱出ゲームや謎解きなど、「体験型」が何かと話題となっている昨今。そんな中、今年の春に原宿にオープンし、 TikTokで注目を集めているのが『友達がやってるカフェ』だ。「友達がやってるカフェ」は、その名の通り、店員がお客さんを「友だち」として接客し、新しい体験が味わえる店舗。オリジナルメニューでは「いつも飲んでるやつ」と頼むと、「あ、〇〇ね」と旧知の仲のようにメニューをオーダーすることも。また、メニュー名が「大変そうだから簡単なので大丈夫だよ(ドリップコーヒー)」など、ユニークなものが揃っている。接客するのは役者やモデルなど、エンタメ業界で活躍するスタッフだという。また、おしゃれな内装やグッズが揃う店内は、インスタ映えしそうな付加価値体験が詰まっている。今年のトレンドとして、ますます人気が高まっていきそうだ。
【参考URL】
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2304/22/news063.html

07「アクティビスト」
- ■ 物言う株主が日本企業に注目
- ■ 投資の神様も日本株を買い増し
コロナ禍などを背景に、世界的なインフレ高進と金利上昇を受け、主要な金融市場が不安定化し、株式・債券相場が大幅に下落した。そんな中、「物言う株主」と呼ばれる『アクティビスト』の動きが活発化しているという。「アクティビスト」とは、投資先企業の一定数以上の株式を保有し、その企業の業績を改善するために働きかける投資家を指す。そんな「アクティビスト」が近年、日本企業に積極的に投資を行っているという。日本には、良い事業を持っているのにも関わらず、株式市場からの評価が低い企業などが多く、企業価値向上の可能性があると注目されているようだ。また、投資の神様と謳われるウォーレン・バフェット氏が日本株を買い増ししたこと受け、日本株への関心はさらに高まっていくだろう。今後の動向も注視していきたい。
【参考URL】
https://bit.ly/3XZ65PJ
